米Appleが今年1月に買収したQuattro Wirelessが、同社の広告ネットワークでの広告キャンペーン受け付けを終了した。iAd広告プラットフォームに全てのリソースをつぎ込むためで、既存のキャンペーンを完了させ、9月30日までにiAdネットワークの広告のみを手かげる体制に移行する。

Quattro Wirelessは、アプリ内広告、リッチメディア、バナー、テキストなど様々な形でモバイルデバイスに広告を提供するモバイル広告プラットフォームを開発・提供していた。1月にAppleがQuattroを買収し、その技術を土台にiOSデバイス向けのモバイル広告プラットフォームiAdを構築したと見られている。

7月1日に広告配信を開始したiAdは、2010年下半期に6000万ドル以上の出稿契約を獲得している。これは同期間の米国におけるモバイル広告支出見通しのほぼ半分に相当する。