米Twitterは4月9日(現地時間)、Twitterクライアント「Tweetie」の開発で知られるAtebits買収で合意したと発表した。TweetieはApp Storeで2.99ドルで販売されている人気アプリであり、2009年のApple Design Awardで優勝した実績がある。Twitterは買収後のTweetieを『Twitter for iPhone』と改名し、App Store上で無償提供していく予定という。

Twitterクライアント「Tweetie 2」改め「Twitter for iPhone」

AtebitsはLoren Brichter氏によって設立された設立された企業で、Mac用Twitterクライアント「Tweetie」、iPhone用Twitterクライアント「Tweetie 2」の開発で知られる。SMSに代わるコミュニケーション手段として人気沸騰中のTwitterだが、モバイル機器におけるTwitterクライアントはプラットフォーム普及のためのキラーアプリとも言われており、iPhoneでも人気アプリの上位に位置する。今回のTwitterによる人気アプリ買収と無償化は、こうした流れを加速させるのが狙いとみられる。

Twitterによれば、iPhone以外の主要モバイルプラットフォームにも最高のユーザー体験を提供すべく日夜開発を続けており、こうした形でユーザー数を増やすことで開発者やサービス事業者がさらなるチャンスを得られるようになると説明する。なお、Brichter氏は今後Twitterチームへと参加することになり、同氏参加後にさらなる詳細計画を説明する予定だという。