米Googleは3日(現地時間)、タッチスクリーンに指でアルファベットを描いてモバイルデバイスを検索するAndroidアプリ「Gesture Search」をリリースした。検索対象は、コンタクト、ブックマーク、アプリケーション、音楽など。アルファベットを数文字描いてコンタクト情報を呼び出し、そこから2タップで電話をかけられるなど、手書きジェスチャーを組み合わせた素早い携帯操作が可能になる。

パソコンに比べるとスマートフォンは検索クエリを入力しづらく、その解決策としてGoogleはこれまで「Serach Suggestons」(検索クエリ候補を動的に提示)や「Google音声検索」、「Google Goggles」(撮影写真から検索)などを提供してきた。Gesture Searchは、モバイルデバイスでの手軽な入力をサポートする新たなGoogle Labsアプリだ。

使い方はシンプルで、起動すると黒いボードが広がり、そこにアルファベットを手書きしていくと、画面に結果が次々に表示されていく。ユーザーが走り書きしても目的の情報にたどり着けるように設計されており、たとえば手書きの"A"がHのようにも読み取れる場合は、Gesture SearchはまずAとHの両方の可能性の結果を示し、その後の入力でどちらかに絞り込んでいく。また学習機能があり、過去に検索してアクセスした情報やアプリは次回から上位に表示されるようになる。

手書き文字がAとH、どちらなのか判別しにくい場合…

AとH両方の結果が示され、さらにユーザーが"n"を書き加えると…

"An"に結果が絞り込まれる

Gesture Searchの動作環境はAndroid 2.0以上。