米AMDは4日(現地時間)、ビジネスユーザー向けのプラットフォームとして「VISION Pro」を発表した。昨年9月に発表した新ブランド「VISION」を、ビジネス向けに拡張したもの。Lenovoからは搭載製品も発売された。

AMDの「VISION」ブランドは、ユーザーが最適なPCを選択できるよう支援することを目的に策定されたもの。そのPCで「何ができるか」ということに注目しており、「視聴(See)」「共有(Share)」「制作(Create)」に対応するものとして、「VISION(Basic)」「VISION Premium」「VISION Ultimate」の3段階が用意されていた。

VISIONではグラフィックス性能がアピールされているが、これはビジネスPCでも重要と同社は主張。「プレゼンテーションを視覚的に補うことで、言葉のみを使用した場合と比べて内容の記憶度が6.5倍向上する」「マルチディスプレイによって、労働者の生産性は40%向上する」という研究結果を紹介している。

「VISION Pro」では、ビジネス向けの機能として、セキュリティと仮想化もサポート。「Trusted Platform Module」(TPM)、ウィルス防止機能「EVP」、仮想化技術「AMD Virtualization(AMD-V)」などに対応している。

VISION Proを採用したPCとしては、Lenovoより「ThinkPad X100e」「ThinkPad Edge 13”」が発表されている。LenovoのSam Dusiバイスプレジデントは、「VISION Proは、これらのPCにとって理想的な基盤。優れたビジュアル・コンピューティング性能、管理性、セキュリティ機能を、魅力的な価格帯で提供できた」とコメントしている。