アンテナハウスは15日、 同社のPDF関連のソフトウェア「クセロPDF」、「瞬簡PDF ZERO」、「クセロReader ZERO」の無償配布を7月中旬に終了すると発表した。

同社は2009年4月よりクセロ社の事業を引き受け「クセロPDF」をはじめ「瞬簡PDF ZERO」、「クセロReader ZERO」などのPDFソフトをフリーソフトとして無償配布している。これらソフトはクセロ社により2004年から無償配布されており、現在利用中のユーザー数は50万人にのぼる。無償配布終了の理由については、同社が目的とする「売って喜び、買って喜ぶ」という経営方針と相容れないことが挙げられている。

また、フリーソフトの配布は終了するがソフトウェアはそのまま利用可能(クセロReader ZERO については新規インストールしてから180日を経過すると、使用できなくなる。)となるほか、フリーソフト利用者に対する広告配信は、2009年末に終了する予定。配信終了後は、「ページがみつからない」や「サーバがみつからない」等のメッセージを表示するが、ソフト自体は利用可能になる。

同社によると、フリーソフトの配布によって幅広く得ることができたユーザーからの要望などを取り入れることにより、より価値のある製品の開発・販売に注力していくという。