ゲーム開発現場や動画編集などの高性能PCを業務で運用する現場では、性能の高さだけではなく、各パーツの能力を効率良く引き出し、安定して使い続けられる製品が求められます。そのような現場で、多く採用されているのが、国産であるエプソンダイレクトのPC。エプソンダイレクトの高性能PCは、BTOで柔軟にカスタマイズできるほか、顧客のニーズに応えるさまざまな工夫やこだわりが盛り込まれています。

今年で30周年を迎えるエプソンダイレクト。本記事では、多くの現場で取り入れられる高性能PCの工夫や開発背景、製品への想いについて、マーケティングやグループ会社であるエプソン販売の営業フォローを担当している、事業推進部 部長の福田克稔氏にお話を伺いました。

いま、高性能PCに求められることとは何か?

「40~50代の人にエプソンダイレクトについて聞くと、ありがたいことに『エプソンダイレクトのPCは高品質だ』という印象を持っていただけるケースが多く、それがブランドイメージそのものになっています。弊社でも、随分前から一貫して“突飛なことをする”、“チャレンジする”を意識して製品開発に取り組んでいます」

そんなエプソンダイレクトは11月1日で創業30周年を迎えます。福田氏に30周年までの歩みについて聞くと、「ターゲットを法人へシフトしたことで、高性能PCに求められるものが変わってきました。」と言います。

「市場の変化に合わせるように、当社のPCは徐々にBtoCからBtoBへターゲットをシフトしていきました。高スペックなPCをいち早く製品化する戦略から、どちらかと言うと業務に支障が出ないように“長く安定的に使える高品質なPC”を提供する戦略に変化していったのです」

現在では、これまで注力してきた品質へのこだわりや設計段階での細かな作り込みに加え、お客さまの利用シーンを想定し、ニーズにも応えられるように作っています。パーツの選定には、長期使用を想定したうえで、パーツ同士の相性や互換性までしっかりと検証をしているそう。BTOの選択幅も豊富に広げているだけでなく、業界では珍しく、手厚い長期の7年保守を実現しています。

こうした現場のニーズに的確に応えていくエプソンダイレクトのものづくりは各所で評価され、なかには25年以上もエプソンダイレクトのPCをリプレースして使い続けてくれているお客さまもいるといいます。

2024年1月にお台場から麻布台ヒルズに移転オープン予定の「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス」では、エプソンはお台場に引き続き 、プロジェクションパートナー として参画します。 本ミュージアムでは安定した高品質を維持するプロジェクターが引き続き採用されていますが、今回新たにPCも採用されました。最新のレーザー光源プロジェクター約560台、そして、それをバックグラウンドで支える高性能PC合計約540台により、チームラボボーダレスの幻想的な空間とアート作品を、エプソンの技術でサポートしていくといいます。

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時代に合わせて変わる顧客ニーズに応える、エプソンダイレクトの高性能PCの魅力

エプソンダイレクトの高性能PCの魅力について、具体的に掘り下げて見ていきましょう。

エプソンダイレクトを代表する高性能PC「Endeavor Pro9200(以下、Pro9200)」、「Endeavor MR8400(以下、MR8400)」、「Endeavor MR5000(以下、MR5000)」。これらは、CPUに最新の第13世代インテルCoreプロセッサーをCore i9まで選択可能。第13世代では省電力性重視の「高効率コア(Eコア)」の数が、第12世代の2倍となる最大16コアに増加し、処理性能重視の「パフォーマンスコア(Pコア)」と合わせて最大24コア、32スレッドが利用できます。Turbo Boost利用時の最大周波数は5.80GHzにも達し、ゲーム開発やクリエイティブ用途での効率性が大きく引き上げられています。

そのため、ゲーム開発をする会社やCADソフトで製図・設計するデザイン会社などで、導入されています。

  • 左からEndeavor Pro9200、Endeavor MR8400、Endeavor MR5000

特に2023年5月30日に受注を開始したばかりのPro9200は、今後12VHPWR対応した1100W電源を追加し、「NVIDIA GeForce RTX 4080」もラインアップされる予定とのこと。

電源の新規開発期間は約1年以上になるため、現行品に暫定対応を行うか新規開発を行うかで多くの議論が重ねられたそうです。それでも、ユーザーの利便性を考え新規開発に踏み切ったと言います。 高性能PCはパーツの性能が製品や価格の評価に直結しがちななか、他社ではあまり見ないギミックが、Pro9200やMR8400に採用されています。そのひとつが、正面からストレージの出し入れが可能な「フロントアクセス」です。

  • ストレージ搭載可能な「フロントアクセス」。最大8基搭載可能

HDDやSSDなどのストレージが物理的に取り外せることで、強固なセキュリティを確保できるほか、ストレージの受け渡しでデータをほかの担当者とやり取りするといった使い方も可能にしました。ここで出し入れするストレージは起動ドライブとしても使うこともできます。

「このフロントアクセスは、MR8400はBTOで選択でき、Pro9200は標準搭載となっています。PCとしては珍しいので、デモンストレーションでも目を引く機能です。フロントアクセスのパネルには鍵もかけられ、短時間の離席の際などにデータが盗み取られないように守ります」

そのほか、Pro9200では静音性に配慮した静音タイプのCPUクーラーを標準搭載しています。(MR8400ではBTOで選択可能)

「ゲーム開発の現場では、処理を優先するところが多いです。しかし、昨今ではパフォーマンスを出しつつも静音性を求める声が増えてきており、そのニーズに対応するべく、開発を行いました」

コロナ禍以降、ゲーム開発者も在宅ワークの機会が増えており、人によってはデスクトップPCごと自宅に持ち帰って作業するケースもあるそう。会社では気にならなくても、自宅ではPCの処理性能が最優先というわけにもいかないのでしょう。

こうした背景を考慮して、同社では静音タイプのCPUクーラーには、4本のヒートパイプと大型ヒートシンクを採用。耐久性の低いスリーブタイプの冷却ファンは採用せずに、性能とファンコントロールの最適化によって高性能と静音性を叶えました。

新しい顧客を切り開く「SG100E」

一方で、高性能モデルのなかでもやや毛色が異なる製品も展開しています。それが、小型ながらも高性能で(ハーフハイトの)グラフィックスボードが搭載できる「Endeavor SG100E(以下、SG100E)」です。SG100Eは、2006年に発売した「Endeavor ST100」を初代とする、省スペース性を最重視したモデル。外形寸法は約W74mm×D207mm×H185mmで横置きも可能。500mLのペットボトルほどの大きさです。

基本的にPCを製品化する場合、開発前にターゲットを設定するため、想定していた用途以外での使用はあまり多くはありません。それでも、まれに想像もしていなかった場所で思いもよらぬ使われ方をする製品が出てきて、ヒット商品や新規顧客開拓のきっかけになることがあると福田氏は話します。「SG100E」はまさにそんな製品でした。

「SG100Eは私が1年半前に部長として赴任したとき、初めてレビューした製品です。伸び悩んでいたため、当初はこのシリーズを打ち切ることも考えていました。しかし、どんな人がどんな風に使っているのだろうと思い、実際の使用用途を追跡していくと、私達が想定していた顧客とは違う方々に使われていることが分かったのです」

SG100Eは、工場のラインでAIの画像判定に使われたり、病院のレントゲン写真を処理したり、博物館の空間演出サイネージに用いられたり、製造業や医療の現場などで使われていました。「スペースに余裕のない場所でPCにデジタル画像を処理させて、モニターに映し出したい」というニーズに、このサイズでグラフィックスボードを搭載し、排熱対策にも優れた仕様がマッチしていたのです。

打ち切るべきか迷っていたSG100Eは、新しい顧客の玄関口に立つ商品になっていたのでした。画像処理と言うと、ユーザー自身が操作や加工を施すクリエイティブな用途を想像しがちだったこともあり、この気づきは事業部の面々を驚かせました。

現在ではCADやフォトレタッチ、テレワーク(在宅ワーク)などの用途だけでなく、医療分野(PACS)、デジタルサイネージ(4K動画)、計測機器制御などと並べて紹介しています。

7年保守の背景には高品質で壊れにくい、高性能PCの魅力が詰まっている

冒頭で、エプソンダイレクトは「業界に先駆けて長期の7年保守を実現」と紹介しました。保守期間内での故障や不具合の対応にはそれだけコストがかかります。それでもこのような保障を実現できるのは、長期間のコストを吸収できるだけの不具合しか出さない、自社の品質に揺るぎない自信があるからです。

また、エプソンダイレクトでは長期保守としては珍しくGPUまで対象に入っています。この背景について聞いたところ、福田部長は「よくなぜなのかと聞かれますが、実は戦略的な深い理由はありません。当社では PCメーカーとして提供する製品をオールシステムとして設計・評価しているため、パーツを組み立てて販売するいわゆる『BTOショップ』のように、パーツ毎の保守期間がバラバラといったことにはならないのです」と話します。

7年保守も突然始まったサービスではありません。以前から6年保守で運営するなかで、現場の機材のリプレースタイミングが7年サイクルになっている業界から、「PCだけ6年サイクルでは導入しづらい」との声があり、特別メニューとして一部のみで7年保守を始めました。ところが、これが非常に好評で、特別メニューではなく標準のメニューとしてサービスに用意してほしいとの声が多く上がり、顧客のニーズに真摯に応えようと検討して、今回正式にメニュー化したのです。高品質な素材を厳選して長期間安定稼動するよう作られた、エプソンダイレクトの高性能PCの魅力を象徴するサービスと言えます。

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エプソンダイレクトの高性能PCについて迫った本記事。エプソンダイレクトは、ユーザーを第一に考えて開発を行う姿勢があるだけでなく、それを実現することのできる高い技術力を持ち合わせて高性能PCを提供しています。また、国産ならではの手厚い保障があることによって、安心して長期的に利用できるため、30年もの間、多くの人から支持を受けてきたのでしょう。医療分野(PACS)からデジタルサイネージ(4K動画)などに至るまで、活躍の幅が広いエプソンダイレクト。今後も目が離せません。

そんなエプソンダイレクトでは本記事で紹介したモデルを含む高性能PCが、最大66,000円の割引となるお得なキャンペーンを実施中です。10月2日(月)17:00までとなっているので、高性能PCへの買い替えや新規導入を検討している人はぜひチェックしてください。

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