3Dゲームを軽々動かせるマシンを求めている方にぜひチェックしてほしいのが、パソコン工房のiiyamaブランドから発売された「LEVEL-17FG180-i9-WASX [Windows 11 Home]」。第12世代(Alder Lake)の「Core i9-12900H」に、ノートPC用としてはNVIDIA最高峰の「GeForce RTX 3080 Ti Laptop GPU」を組み合わせてハイパフォーマンスを実現。
また、リフレッシュレート144Hzの17.3型フルHDディスプレイを搭載し、3Dゲーム用として最高クラスの環境を構築している。今回本製品の実機を借用したので、詳細スペック、使い勝手、そして気になるゲームでのパフォーマンスなどについてもレビューしていこう。
ハイスペックなだけでなくインタフェースも充実
LEVEL-17FG180-i9-WASXは、OSに「Windows 11 Home 64ビット」、CPUに「Intel Core i9-12900H Processor」(14コア[Pコア×6、Eコア×8]、20スレッド、最大5.00GHz)、ディスクリートGPUに「NVIDIA GeForce RTX 3080 Ti Laptop GPU」を採用。メモリは16GB(DDR4-3200 SO-DIMM、8GB×2、最大64GB)、ストレージは500GB(NVMe接続)を搭載している。
ディスプレイは17.3型フルHDノングレア(1,920×1,080ドット、リフレッシュレート144Hz)を採用。ディスプレイ上部には200万画素のWebカメラとデュアルアレイマイクが内蔵されている。
インタフェースはThunderbolt 4(背面×1)、USB Type-C 3.1(右側面×1)、USB Type-A 3.0(左側面×2)、Mini DisplayPort(背面×1)、HDMI(背面×1)、有線LAN端子(右側面×1)、microSDメモリカードスロット(右側面×1)、3.5mmヘッドセット端子(左側面×1)、マイク入力(左側面×1)を搭載。ワイヤレス通信はIEEE 802.11 ax/ac/a/b/g/n対応無線LAN(最大2.4Gbps対応)、Bluetooth 5をサポートしている。
本体サイズは396×263×30.2mm、重量は約2.85kg。バッテリー駆動時間は約5時間だ(JEITA測定法Ver.2.0準拠)。
なお、購入時にはカスタマイズが可能。OSはWindows 11 Home/Windows 11 Pro、メモリは16GB/32GB/64GB、ひとつ目のストレージは500GB/1TB/2TB(PCIe Gen3 x4接続)、2つ目のストレージはなし/500GB/1TB/2TB(PCIe Gen3 x4接続)などから自由に選択できる。目的と予算に応じて自由自在にスペックを選べるわけだ。
144Hzディスプレイは索敵やエイミングが有利だ
ここでは使い勝手についてチェックしていこう。まずディスプレイはゲーミング仕様となっており、解像度はフルHD(1,920×1,080ドット)ながらリフレッシュレートは最大144Hzに対応。フレームレートを高く設定すれば、ヌルヌルとした滑らかなグラフィックでゲームをプレイできる。ゲームの臨場感が向上するだけではなく、索敵やエイミングもしやすくなる。高速ディスプレイは対戦で有利なのだ。
なお、カラーキャリブレーション機器「i1Display Pro」と色度図作成ソフト「ColorAC」で色域を計測したところ、sRGBカバー率は97.8%、sRGB比は100%という値が出た。ゲームをプレイするにあたっては実用上十分な色域と言えよう。
いい意味で意外だったのがウェブカメラの画質。本製品は200万画素のウェブカメラを搭載しており、画質もいい。室内灯下でも明るく、自然な発色で撮影できた。ビデオ通話用途なら外付けWebカメラは不要だ。
キーボードはテンキー付きの107キー日本語配列を採用。キーピッチは実測18.2mm前後、キーストロークは実測1.9mm前後が確保されている。パームレストが非常に広く、剛性も高いのでゆったりと手首を預けられるのも好印象。一部記号キーの幅が狭められているが配列は素直なので、快適にタイピングできるはずだ。
気になるベンチマークスコアはいかに?
最後にパフォーマンスをチェックしよう。今回は総合ベンチマーク「PCMark 10 v2.1.2574」、CPUベンチマーク「CINEBENCH R23.000」、3Dベンチマーク「3DMark v2.25.8056」、ストレージベンチマーク「CrystalDiskMark 8.0.4a」を実施した。
PCMark 10 v2.1.2574 | |
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総合 | 7396 |
Essentials | 10664 |
Productivity | 9957 |
Digital Content Creation | 10341 |
CINEBENCH R23.000 | |
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CPU(Multi Core) | 15019pts |
CPU(Single Core) | 1864pts |
3DMark v2.25.8056 | |
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Time Spy | 11702 |
Fire Strike | 25704 |
Wild Life | 67866 |
CrystalDiskMark 8.0.4a | |
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1M Q8T1 シーケンシャルリード | 3032.567 MB/s |
1M Q8T1 シーケンシャルライト | 1665.121 MB/s |
1M Q1T1 シーケンシャルリード | 2723.571 MB/s |
1M Q1T1 シーケンシャルライト | 1595.784 MB/s |
4K Q32T1 ランダムリード | 460.028 MB/s |
4K Q32T1 ランダムライト | 449.599 MB/s |
4K Q1T1 ランダムリード | 88.882 MB/s |
4K Q1T1 ランダムライト | 242.263 MB/s |
まずPCMark 10の結果だが、総合スコアは7396、Essentialsは10664、Productivityは9957、Digital Content Creationは10341となった。PCMark 10の指標「Premium gaming PC(2020)」の総合スコアが7163なので、LEVEL-17FG180-i9-WASXはそれを見事上回ったことになる。
CINEBENCH R23のCPU(Multi Core)は15019pts、CPU(Single Core)は1864ptsを記録した。これだけのCPU性能を備えていれば、RAW画像の現像、4K動画の書き出しなどの高負荷な処理も快適にこなせる。
3DMarkのTime Spyは11702、Fire Strikeは25704、Wild Lifeは67866となった。Time Spyの推定ゲームパフォーマンスを見てみると、「Apex Legends」は「140+ FPS」、「Fortnite」は「295+ FPS」と表示された(1080p Ultraの場合)。ディスプレイのリフレッシュレートを上回るフレームレートを期待できるわけだ。
CrystalDiskMarkのシーケンシャルリード(1M Q8T1)は3032.567 MB/s、シーケンシャルライト(1M Q8T1)は1665.121 MB/sとなった。PCIe Gen3 x4接続のSSDとしては順当な結果と言えよう。
さてベンチマークだけではなく、実際のゲームのパフォーマンスもチェックしよう。今回3本のゲームのフレームレートを「MSI Afterburner」で計測してみたところ、「Cyberpunk 2077」は平均59.7fps、最小40.2fps、最大71.0fps、「PUBG:BATTLEGROUNDS」は平均217.2fps、最小142.4fps、最大271.7fps、「Rise of the Tomb Raider」は平均162.2fps、最小130.3fps、最大202.6fpsという値が出た。
すべてのゲームでデフォルトの設定を読み込んだが、Cyberpunk 2077はクイックプリセットが「レイトレーシング:ウルトラ」に選択されている。高負荷なCyberpunk 2077で平均59.7fpsのフレームレートを記録しているのだから、ほかのAAAタイトルも高画質設定で快適にゲームをプレイできるわけだ。
ゲームだけでなく幅広い用途に活躍させたくなる1台だ
LEVEL-17FG180-i9-WASXは、Core i9-12900HとGeForce RTX 3080 Tiを組み合わせ、リフレッシュレート144Hzのディスプレイを採用。ゲーミングノートPCとして非常に高いスペックを実現している。だがこれだけのハイパフォーマンスマシンをゲームだけに利用するのはあまりにももったいない。PC上で動作するあらゆるアプリを快適に利用できるマシンとして、幅広い用途に活躍させたくなる1台といえよう。
標準スペック
メーカー | ユニットコム |
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モデル名 | LEVEL-17FG180-i9-WASX [Windows 11 Home] |
型番 | ILeNEs-17FG180-i9-WASXB |
OS | Windows 11 Home [DSP版] |
形状 | 17.3型(非光沢カラー液晶) |
解像度 | フルHD(1,920×1,080ドット) |
パネル | 144Hzリフレッシュレート、X-Rite Factory Display Calibration |
CPU型番 | Core i9-12900H |
コア数 | 14コア(5.00GHz 6コア ,3.80GHz 8コア) |
スレッド数 | 20スレッド |
最大クロック数 | 5.00GHz |
グラフィックス | GeForce RTX 3080 Ti 16GB GDDR6 |
メモリ規格 | DDR4-3200 S.O.DIMM (PC4-25600) |
メモリ容量 | 16GB(8GB×2) |
メモリスロット数 | 2 |
1stストレージ | 500GB NVMe対応 M.2 SSD |
光学ドライブ | 光学ドライブ非搭載 |
チップセット | CPU統合チップセット |
カードリーダー | micro SDカードリーダー |
オーディオ機能 | High Definition Audio subsystem |
スピーカー / マイク | 内蔵ステレオスピーカー / 内蔵マイク |
カメラ | 200万画素 |
有線LAN機能 | 1000BASE-T LANポート |
無線機能 | IEEE802.11 ax/ac/a/b/g/n対応 Wi-Fi + Bluetooth 5 |
キーボード | 日本語キーボード |
マウス・ポインティングデバイス | マルチタッチ対応タッチパッド |
電源 | ACアダプターまたはリチウムイオンバッテリー |
外部端子 | ヘッドフォン / スピーカー出力×1 ,マイク入力×1 ,Thunderbolt 4ポート×1(Type-C×1) ,USB3.1×1(Type-C×1) ,USB3.0×2 ,ディスプレイ出力(HDMI×1/Mini DisplayPort×1) |
TPM | TPM2.0対応 |
マウス・ポインティングデバイス | マルチタッチ対応タッチパッド |
バッテリー持続時間(※JEITA測定法Ver.2.0準拠) | 約5.0時間 |
主な付属品 | ACアダプターセット、各種マニュアル、保証書 |
重量 | 約2.85kg(バッテリー含む) ※カスタマイズ内容により重量は異なります |
サイズ | 約幅396mm×奥行263mm×高さ30.2mm(※ゴム足含む) |
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