BTOパソコンメーカーとして長い実績のあるエプソンダイレクトから、ビジネスノートPCの新製品「Endeavor NL1000E」が 登場した。
本製品は、15.6型液晶ディスプレイに狭額縁デザインを採用。スペースに余裕のない机の上にも置きやすいのが特徴だ。また、第11世代 インテル Core プロセッサーや超高速SSD、充実したインターフェイスなど、基本性能の高さも魅力的なポイントになっている。今回その実機を試すことができたので、外観や使い勝手、気になるパフォーマンスなどを紹介していこう。
15.6型の大画面を搭載しながら、薄型・コンパクトなボディを実現
エプソンダイレクトのノートPCは、1kgを切るモバイルノートPCから大型ディスプレイを搭載したスタンダードノートPCまで、幅広いラインアップが展開されている。「Endeavor NL1000E」は、そのなかでも画面の見やすさと可搬性のバランスに優れたモデルだ。
15.6型というノートPCとしては大型のディスプレイを備えながら、狭額縁の採用で本体サイズは幅約356.7mm、奥行き約220.3mmに抑えられている。同クラスのノートPCと比べてかなりコンパクトだ。とくに奥行きは13〜14型ノートPC並みで、カフェのカウンターテーブルや新幹線の座席テーブルなどにも置きやすい。厚みは約19.9mm、質量は約1.80kgと薄型軽量で、社内や自宅で場所を移動して使用する際も気軽に持ち運べる。本体に起伏が少なくバッグにもスッキリ収納できるため、いざというときは出先に持っていって作業することも可能だ。
本体カラーは明るいシルバーが基調で、天板やパームレストのロゴがダークグレー、キーボードがブラックとなっている。シンプルながら洗練されたデザインで、シーンを問わず使用できるのが嬉しい。オフィスや学校、自宅、カフェ、コワーキングスペースなど、どんな場所にもしっくり馴染んでくれそうだ。
ディスプレイはフルHD(1920×1080ピクセル)のノングレア(非光沢)液晶パネルが採用されている。視野角は水平垂直ともに170°と広く、斜めから見ても色味の変化が少なくとても見やすい。ディスプレイ上部は中央付近がほんの少しだけ出っ張っており、そこにWindows Hello(顔認証)対応カメラが内蔵されている。この出っ張りが指がかりになって本体の開け閉めがしやすいのも好印象だ。
ディスプレイを開くと本体奥側が持ち上がってキーボード面に傾斜がつく、「リフトアップヒンジ」を採用。キーボードはキーピッチが18.2mm、キーストロークも1.8mm確保されており、しっかりとしたクリック感がある。打鍵音が小さいため、静かな場所でも気持ちよくタイピングすることが可能だ。実際に文書作成などに使ってみたが、長時間文字を入力していても一般的な薄型ノートPCに比べると手首や指が疲れにくく感じた。
テンキーは電卓などの配列に近い4列構成。キーピッチに余裕がある(実測で約16mm)ため、入力がスムーズだ。Excelで表を作成する際や、写真編集アプリでパラメーターを調節する際など、素早く入力できるため効率が上がりとても便利だった。
第11世代 インテル Core プロセッサー搭載でマルチタスクや負荷の大きい作業も快適
テレワークなどの新しい働き方が浸透して、従来は会社の据え置き型PCでこなしていた業務を、自宅で行う機会が増えつつある。それにともない、ノートPCにもある程度負荷の高い処理を快適に行える性能が求められるようになってきた。
「Endeavor NL1000E」は、CPUに開発コード名「Tiger Lake」で知られる第11世代 インテル Core プロセッサーを搭載しているのが特徴。通常の業務から画像・動画編集など、ある程度負荷の高い業務まで幅広く対応できる。BTOではCore i7-1165G7、Core i5-1135G7、Core i3-1115G4の3種類から選択可能。試用機はそのうちミドルモデルのCore i5-1135G7を搭載していたが、WEB会議でコミュニケーションを取りながらメモを取ったり、写真編集ソフトとPower Pointを連携しながら資料を作成したりと、マルチタスクも快適に行えた。
GPUは、CPUやメモリの構成によって異なる。Core i7-1165G7またはCore i5-1135G7を選択してメモリをデュアルチャネルにした場合は「インテルIris Xe グラフィックス」、それ以外は「インテルUHDグラフィックス」となる。 画像処理などGPU負荷の高い業務を行う機会が多い場合は、BTOでCPUをCore i5以上、メモリを8GB以上にするのがおすすめだ。
このほか、内蔵ストレージにPCI Express(PCIe)接続の高速なSSDを搭載しているのもポイント。SSDは2基内蔵可能で、標準搭載されるものは最新規格のPCIe Gen4に対応している (オプションで追加できる方はGen3)。そのため、かなり高速なデータ転送速度が期待できるだろう。
今回はこれらのパフォーマンスをチェックするため、「CINEBENCH R23」「PCMark 10」「3DMark」「CrystalDiskMark」などのベンチマークソフトでスコアを測ってみた。なお試用機は、CPUがCore i5-1135G7、メモリが8GB(4GB×2)、GPUがインテルIris Xe グラフィックス、ストレージが256GBのM.2 SSDという構成だ。
まず、CPUの性能を測る「CINEBENCH R23」は次の結果になった。
CINEBENCH R23 | |
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CPU(マルチコア) | 5,271pts |
CPU(シングルコア) | 1,341pts |
4コア8スレッドのCPUを搭載しているだけあって、マルチコア性能が高い。複数の処理を同時に実行しても動作が重くなりにくいので、コア数が少ないCPUに比べるとマルチタスクを多用する場面では快適さに大きな差が出るはずだ。
続いて、PCの総合的なパフォーマンスをチェックするため「PCMark 10」を実行してみた。
PCMARK 10 | |
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総合スコア | 4,736 |
Essentials | 9,293 |
Productivity | 6,143 |
Digital Content Creation | 5,051 |
快適さの目安となるスコアは、基本性能を示すEssentialsが4100以上、ビジネスアプリのパフォーマンスを示すProductivityが4500以上、クリエイティブアプリのパフォーマンスを示すDigital Content Creationが3450以上。本製品はいずれのスコアも大きく上回っており、普段使いはもちろん、画像編集や映像編集などの重めの作業もストレスなく行えるだろう。
次に、グラフィック性能を測るため「3DMark」も試してみた。
3DMark Time Spy | |
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Time Spy score | 1,318 |
Graphic score | 1,182 |
CPU score | 3,842 |
3DMark Fire Strike | |
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Fire Strike score | 3,104 |
Graphic score | 3,421 |
Physics score | 12,316 |
Combined score | 1,102 |
インテルIris Xe グラフィックスはCPU内蔵タイプのGPUだが、エントリー向けの外部GPU並みのスコアが出ている。画像編集やちょっとした動画編集、軽め〜中程度の重さのゲームなどにも対応できるパフォーマンスだ。
このほか「CrystalDiskMark」でストレージの性能も測ってみた。試用機には、PCIe Gen4×4接続のM.2 SSDが搭載されている。
CrystalDiskMark | |
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1M Q8T1 シーケンシャルリード | 6401.00 |
1M Q8T1 シーケンシャルライト | 2644.47 |
1M Q1T1 シーケンシャルリード | 3779.12 |
1M Q1T1 シーケンシャルライト | 2629.98 |
4K Q32T1 ランダムリード | 526.65 |
4K Q32T1 ランダムライト | 346.33 |
4K Q1T1 ランダムリード | 87.47 |
4K Q1T1 ランダムライト | 205.05 |
昨今主流になっているPCIe Gen3×4接続のM.2 SSDだと、シーケンシャルリードは最大約3500MB/s程度。比較してみるとその倍近い転送速度が出ており、本製品のストレージがどれだけ高速かがわかる。
さまざまな場面で役立つ豊富なインターフェイス
ビジネスシーンでは、周辺機器を使用する機会が意外に多い。会社の有線LANに繋げたり、プレゼンでプロジェクターを使ったり、大切なデータのバックアップのためUSBストレージを利用したり……。
しかし、最近の薄型ノートPCは必要最小限のインターフェイスしか備えていないものも多く、その分利用シーンが限定されてしまいがち。ビジネスからプライベートまで、さまざまな場面で使いたいのなら、ある程度インターフェイスが充実している方が望ましい。
「Endeavor NL1000E」の場合は、本体左側面にHDMI、USB 3.1(Type-A)、USB 3.1(Type-C)、Thunderbolt 3(Type-C)を搭載。本体右側面にLAN、USB 2.0(Type-A)、マイクロSDカード(SDHC/XC UHS-Ⅰ)リーダー、ヘッドホン/ヘッドホンマイク共用入出力端子が搭載されており、薄型ノートPCとしてはかなり充実している。変換アダプターやドックなどを別途用意しなくても、そのまま有線LANやUSB Type-A端子を採用した周辺機器などを繋げられるのはありがたい。
さらに、Thunderbolt 3ポートはPower Delivery(最大15W)やDisplayPort出力にも対応している。例えば同社の「LD16W61」のようなモバイルディスプレイだと、本製品とUSB Type-Cケーブルを1本つなぐだけで給電と映像入力を行える。在宅ワークで生産効率アップのためデュアルディスプレイで作業領域を広げたい場合などにとても便利だ。
このほか、製品には最大65W出力のAC電源アダプターも付属。バッテリーは73Whと大容量で、最大約16.2時間駆動できる。コンセントから離れた場所や出先で使用したいときには、とても頼りになるバッテリー性能だと言えるだろう。
最長6年保証などエプソンダイレクトならではの手厚いサポートが魅力的
PCを運用する段階で気になるのが、メーカーのサポート体制だ。万一、故障などのトラブルが発生したときに修理費用がかさむと、トータルコストは大きく跳ね上がってしまう。しかしエプソンダイレクトの場合、Endeavorシリーズには標準で「1年間無償お預かり修理」と「3年間部品保証」がついてくるので安心だ。
■「3年間部品保証」……修理代金や往復の配送料は支払う必要があるが、交換が必要な部品の代金は購入から3年間無償でOK。
バッテリーなどの消耗品は3年間部品保証の対象に含まれないため注意が必要だが、標準でこれだけのサービスを受けられるのは心強い。
BTOでは、この保守サービス期間を1年単位で延長できるオプションが用意されている。最大保証期間はなんと6年! PCの買い替えサイクルが5〜6年程度と言われているので、6年保証に入っておけば次に買い替えるまで安心して使用できる。
お預かり修理の場合でも、故障したPCが修理センターに着いてから1日で修理を終えて発送してくれるため、業務停滞を最小限に抑えられる。こうした迅速なサポートが可能なのは、日本品質にこだわり、国内に製造拠点や修理センターを持つエプソンならではだろう。
ビジネスパーソンのメインPCにおすすめな「Endeavor NL1000E」
15.6型の見やすい大型液晶ディスプレイと高性能なCPU、豊富なインターフェイスを搭載しながら薄型コンパクトなボディを実現した「Endeavor NL1000E」。そのサイズ感や使い勝手のよさは、多様化する現代のワークスタイルにぴったりフィットしていると言えそうだ。
直販サイトでは、充実したBTOオプションで用途や利用シーンに合わせてきめ細かくカスタマイズが可能。高性能で使い勝手の良いノートPCを探している人には、ぜひチェックしてみてほしい製品だ。BTOを駆使して、自分好みの一台を作ってみてほしい。
主なスペック | |
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メーカー | エプソンダイレクト |
商品名 | Endeavor NL1000E |
ディスプレイ | 15.6型フルHD(1920×1080ドット) |
CPU | インテル Core i5-1135G7 プロセッサー |
メモリ | 8GB(4GB×2/デュアルチャネル) |
ストレージ | 256GB M.2 SSD PCI Express x4対応 |
グラフィックス | インテル Iris Xe グラフィックス |
OS | Windows 10 Pro 64bit |
LAN | 無線: インテルWi-Fi 6 (IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n) 無線LAN+Bluetooth 5.1内蔵 |
インターフェイス | USB 3.1(Type-A)×1、USB 3.1(Type-C)×1、Thunderbolt 3(Type-C)×1、USB 2.0×1、HDMI×1、マイクロSDカード(SDHC/XC UHS-Ⅰ)リーダー、ヘッドホン/ヘッドホンマイク共用入出力端子、有線LAN(RJ-45) |
サイズ | 約W356.7×D220.3×H19.9mm(折り畳み時/突起部含まず) |
価格 | 151,580円(税込) |
※上記は今回の試用機のスペックで、あくまで構成の一例です。
※価格・構成については、公開日現在の情報です。最新情報についてはエプソンのサイトにてご確認ください。
[PR]提供:エプソンダイレクト