株式会社鴻池組様は、BCP(事業継続計画)対策の徹底を起点として、将来的なデータ活用の基盤構築にもつながるプロジェクトを始動。「HPE Nimble Storage」の導入によって新たな社内インフラを築き上げました。大規模障害の反省から万一の際にも止まらない安定稼働の実現に加え、運用効率化による働き方改革も目指しています。このプロジェクトに関わったメンバーの方々から伺ったお話を紹介しましょう。

大阪をベースに全国で土木建設を展開
システム更新に際してBCP対策を重視

株式会社鴻池組 経営管理総轄本部 経営戦略本部 情報システム部長 橋本諭氏

株式会社鴻池組 経営管理総轄本部 経営戦略本部 情報システム部長 橋本諭氏

株式会社鴻池組様(以下、鴻池組)は明治4(1871)年に創業した建設会社で、2021年に150周年を迎えます。大阪に本拠を置き、氾濫が多発していた淀川の改良工事を明治期に請け負ったほか、ミナミの名所・戎橋の施工も手がけるなど地域の発展に尽力。もちろん大阪だけでなく、全国各地の道路・鉄道、ダム・河川をはじめとする大規模インフラの土木工事から各種施設の建築工事まで、幅広い分野で数多くの実績を築き上げてきました。

大阪にある本社の情報システム部は、11人のメンバーで全店(8本支店)のITを支えています。部長の橋本諭氏はこう語ります。「以前から社内システムの一部に仮想基盤を導入していましたが、その中で2つの基幹系システムが1年違いで更新時期を迎えることになりました。別々に更新するより、より大きなお皿で統括管理を可能にしたほうがいいのではないかという話になり、検討を進めました」

経営管理総轄本部 経営戦略本部 情報システム部業務システム課 課長代理 内田岳行氏

経営管理総轄本部 経営戦略本部 情報システム部業務システム課 課長代理 内田岳行氏

そこで掲げたテーマがBCP対策です。「天災などのリスク対応はもちろんですが、当社でも昨年、サーバーの仮想基盤のストレージが障害を起こし、複数の全社システムが止まる大規模障害が起こっています。今後こうしたトラブルを起こさないために現状を改善し、より有効な対策による安定稼働を目指したいと考えました」と、同部業務システム課の課長代理を務める内田岳行氏は強調します。






各種設定の変更作業削減にも着目
24時間365日の運用体制に魅力を感じる

有事の際、メインサイトから代替サイトへ切り替える仕組みは以前から導入していますが、実際のBCP発動時はサイト切り替えに応じて各種設定を変更しなければなりません。とりわけネットワークに関しては内部設定をすべて変えなければならず、変更手順が複雑になり、システムの安定・継続運用がスムーズにいかない可能性も懸念されます。

同課主任の茅野学氏はこう指摘します。「現状は、代替サイトに切り替えるとき数十台のサーバーすべてに対して設定変更を行わなければ、全社にシステムを公開できません。それでは時間も手間もかかってしまいますし、作業負荷低減の面でも改善の必要性を感じていました」

経営管理総轄本部 経営戦略本部 情報システム部業務システム課 主任 茅野学氏

経営管理総轄本部 経営戦略本部 情報システム部業務システム課 主任 茅野学氏

KELは鴻池組からの相談を受け、BCP対策と運用効率化を共に重視した提案を2017年末に実施、採用されました。鴻池組がKELと一緒に仕事をするのは今回が初めてのケースになります。

KELを選んだ理由として、内田氏は次のように説明します。

「一番は安定稼働の観点から各社の提案を比較しましたが、今回については機器を入れて終わりではなく、稼働後の運用面でのサポートも重視していました。機器やシステムに詳しい担当者に運用管理業務が集中してしまうと、その担当者の休日に障害が起きたらわざわざ呼び出されることになる。働き方改革を考えるとそうした事態は避けなければならないので、KELが提案する24時間365日の運用監視体制に大きな魅力を感じました」

橋本部長も「提案時のディスカッションでもKELは当社のことを思って積極的に提案してくれましたし、ネットワーク、ハードウェア、運用等さまざまな部門のプロフェッショナルが充実し、技術的にも体制的に整っていると感じたこともポイントになりました」と振り返ります。さらに内田氏は「営業担当の雰囲気がよかったですね。ハートが熱かった」とも付け加えてくれました。

データセンターでのトラブルもKELとの協力体制で無事解決

プロジェクトが具体的に動き出したのは2018年9月のこと。サーバーの更新タイミングの関係で、エンドは2019年5月と決まっていました。

鴻池組が新たなストレージとして選択したのが、独自ファイルシステムを使って低コストとハイパフォーマンスを両立する「HPE Nimble Storage」(以下、NimbleStorage)です。「当初は安定稼働とパフォーマンス重視の高価なシステムが提案されていましたが、コストとパフォーマンスのバランスに視点を置いてKELとすり合わせていった結果、Nimble Storageにたどり着きました。KELからNimble Storageに関する細かい説明を聞き、信用できるストレージだと安心して採用しました」と内田氏は言います。

ストレージ決定後、データセンターも選定します。従来鴻池組は外部のデータセンターを利用せず、社の施設にメインサイトと代替サイトの双方を設置していました。今回はこれもBCPと運用負荷低減の観点から、メインサイトを信頼できる外部データセンターに置き、代替サイトのみを社内に置くことにしたのです。

  • 全体システムの構成図

    全体システムの構成図

ただ、一つ問題が発生します。橋本部長が証言します。「Nimble Storageをデータセンターで収める段になって、データセンターから物理的な長さの問題で『ラックに入らない』と言われたんです(笑)」

KELの担当を交えて相談したところ、少々調整すれば入ることが判明。「そこで実際にモックを持っていき、装着してみたら大丈夫だということで、大きな問題には発展せずに済みました。すでにNimble Storageを発注した後で、もう戻れないという時期だったのでどうなるかと焦りましたが、KELのおかげでうまく進み、感謝しています」と茅野氏は語ります。

統合データ基盤としての活用も視野に
実稼働後の改善に期待を寄せる

データセンターでの導入作業が済み、テストも実施して、5月の本格稼働まであとわずか。まだ実稼働前であることに加え、5月以降も1年かけて基幹システム全体を移行していくため、具体的な効果はまだわからないと前置きしたうえで、橋本部長は「まずBCPについては、効果的に改善できるイメージを持っています。運用負荷低減に関しても、KELの24時間365日の運用体制によって改善できるでしょう」と期待を示します。

3人とも「KELにはフレンドリーな人が多く、付き合いやすいうえに、体制も整っているので安心して任せられる」と口を揃えます。鴻池組は今後、基幹システムを全社統合し、“一気通貫”の仕組みの上に統合データベースを構築して、データ活用基盤を整備していくビジョンを抱いています。その道筋においても、KELには多彩なサポートが期待されています。

株式会社鴻池組


本社所在地:大阪市中央区北久宝寺町3-6-1(本町南ガーデンシティ)
設立:1918年
従業員数:1,783人(2019年3月15日現在)

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鴻池組は2021年に創業150周年を迎える

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