従来、社員は毎朝決められた時間に出社し、決められたデスクで仕事をするのが当たり前。それを自宅や喫茶店、公園といった場所でも働けるようにするワークスタイルが「テレワーク」だ。会議も従来は必ず会議室にいなければならなかったが、これでは時間と場所が制約され、在宅勤務や外回り、地方スタッフなどにとって不便かつ非効率きわまりない。そこで注目したいのがWeb会議。ヤマハの「YVC-1000MS」は、「Skype for Business」を使ったWeb会議の価値をさらに高めてくれるマイクスピーカーシステムだ。

10月に発売されたヤマハのマイクスピーカーシステム「YVC-1000MS」

Skypeに最適化チューニング

ダイバーシティ、テレワーク、ワークスタイル変革、マルチ拠点化…… 会社のあり方が変化した現在、インターネットを通じた遠隔コミュニケーションシステムによりWeb会議ができる環境を整えておけば、場所や時間の制約を受けずに誰でも柔軟な会議参加が可能となる。とりわけビデオを使ったWeb会議なら、在宅勤務や支店・事業所スタッフなど遠隔地にいる社員とも実際に顔を見ながら会話できるため、従来の会議と比べても意思疎通の上で不利な点はまったくない。

ヤマハのユニファイドコミュニケーション マイクスピーカーシステム「YVC-1000MS」は、会議室などの音声を拾うマイクと、遠隔地からの音声を聴くことができるスピーカーがセットになった製品だ。会議室に置いておけば、PCやスマートフォン、タブレットなどを接続するだけで、Web会議に活用することができる。

実はこの製品、基本部分は「YVC-1000」としてすでに発売されているものだ。このほどマイクロソフトの定番オンラインチャット・ビデオ通話システム「Skype for Business」向け認定モデルとして、機能や使い勝手をブラッシュアップしてリリースされた。認定モデルであるだけに、発着信時の操作が行える専用の「コールボタン」を備え、音質についても最適化が施されるなど、「Skype for Business」との相性はいうまでもなくバッチリだ。

拡張性の高い分離型システム

元となった「YVC-1000」は、中~大会議室用のマイクスピーカーシステムとして開発されたもの。Web会議用のマイクスピーカーシステムとしては一体型の製品がよく見られるが、本製品は本体(スピーカー部分)とマイクが分離したスタイルを採用している。

マイク・スピーカー一体型製品の場合は、マイクを話者の近くに置く必要があるためディスプレイのそばにスピーカーを設置できず、音声が聞こえてくる方向に違和感を持つことがある。しかし分離型の本製品ならマイクは話者の近くに、本体はディスプレイのそばに設置することで、相手の音声はディスプレイの映像の方向からやってくることになり、遠隔地の話者との会話に臨場感が加わる。

円形で洗練されたデザインのマイクは、直径136 mm×高さ36mmとコンパクトで、重量もわずか0.4kg。テーブルなどの上を自在に移動できる軽さだ。マイク1台で8人規模まで利用可能。小さな会議室はもちろんのこと、中程度の会議室でも使える。収音は周囲360度をカバーするので、会議室に多いコの字形のレイアウトも問題なしだ。マイクから半径5mまで対応するが、推奨範囲は3m以内となっている。しかし通常の会議室なら、半径3mもあれば不足は感じないだろう。

マイクは、幅・奥行き136 mm×高さ36mm、0.4kg

このマイクは、リレー連結で計5台まで接続できるのがおもしろい(2台目以降はオプションの拡張マイク「YVC-MIC1000EX」購入が必要)。5台つなげば40人規模の大きな会議室でも余裕で活用できるのがうれしいところだ。さらには有線・無線の外部ハンドマイクやアンプ内蔵スピーカーも増設でき、最大200人レベルのセミナーや講演会、授業などでも活用できるのが大きなアドバンテージといえる。「Skype for Business」は小規模な遠隔チャットやビデオ会議だけでなく、遠隔授業・遠隔セミナーなどにも使えるので、大空間・大人数に対応できるこうした拡張性の高さは可能性を広げてくれる。

マイクはリレー連結で計5台まで接続でき、最大200人レベルのセミナーや講演会、授業などで活用可能

ヤマハならではの音へのこだわり

一方の本体(スピーカー部分)は、幅336 mm×奥行き162 mm×高さ95mmで、1.8kg。こちらも印象としては小ぶりだが、音の世界におけるヤマハならではのアドバンテージが存分に活かされた印象だ。

本体(スピーカー部分)は、幅336 mm×奥行き162 mm×高さ95mmで1.8kg

本体背面のインタフェース。USB 2.0 High Speed、Bluetooth、NFC(近距離無線通信)、オーディオ入力端子(RCA ピン)、オーディオ出力端子(RCA ピン)、外部スピーカー端子(RCAピン)x 2、電源端子、マイク端子

人間の声を高精度で判別する技術「Human Voice Activity Detection(HVAD)」をはじめ、音質面でのこだわりは随所に盛り込まれている。スピーカーから流れる相手の音声をマイクが拾うとエコーが発生してしまい、双方向の会話を行いづらくなることがあるが、本製品の「適応型エコーキャンセラー」機能によりエコーを排除し、ストレスのない会話を可能にしている。会議室で利用しているプロジェクターやエアコンなど定常的なノイズを消し、音声をクリアに伝える「ノイズリダクション」機能が威力を発揮する。

このほか、発話する人の方向を自動で追尾してクリアな音を集める「マイクアレイ制御」、マイクまでの距離が遠い/近い人の音量を平準化して最適な音量に調整する「オートゲインコントロール」、会議を行う場所に応じて発声側も受信側も音を聞き取りやすくする「残響抑圧」や「オートルームEQ」など、ユーザーが手を触れずとも自動で最適な音声処理を実現する技術が満載されている。認定モデルらしく、「Skype for Business」向けの音質チューニングが施され、マイクミュート連動機能も備えている。

コンパクトで多様な空間にフィット

従来の専用回線を使うテレビ会議では、システムが導入されている特定の場所でしか会議を行えず、その部屋の予約が一杯に埋まっているときは実施できないといったようなケースが目立った。社内のさまざまな場所に「YVC-1000MS」を持ち運んでWeb会議を行えるのも強みだ。ちなみに本製品は、本体とマイクをマイクケーブルでつなぎ、本体に電源ケーブルを接続すればすぐに使えるようになるので、部屋間の移動もほとんど苦にならないだろう。

スピーカーともにコンパクトなので、限られたスペースでもWeb会議を行うことができる

本体とPCの接続にはUSBを採用し、ドライバソフトをインストールすることなく使い始められる。また、スマホやタブレットの接続にはBluetoothを用いる。NFCが搭載されているので、対応するスマホやタブレットならかざすだけの簡単接続でOKだ。PCからだけでなくスマホやタブレットからでも「Skype for Business」の会議に手軽に参加できるのがありがたい。また、従来のテレビ会議システムともオーディオ端子(RCA)でつなぐことができる。

空間やデバイスを問わずさまざまなシチュエーションにおいて、しかもユーザーの手を煩わせず、自動で快適に利用できる「YVC-1000MS」。遠隔コミュニケーションサービスにより働き方改革や業務効率化をサポートする「Skype for Business」のポテンシャルを、最大限に発揮させてくれるツールだ。

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