4月といえば就職や異動、転勤、結婚など人生の節目となるライフイベントが起こる時期。環境ががらりと変わり、新生活をスタートさせるシーズンだ。
新生活に欠かせないモノといえば家電である。これからひとり暮らしを始める人はもちろん、単なる引っ越しであっても家電を買い換えてリフレッシュしたいという人も多いだろう。
そこでマイナビニュースでは20~30代の男女302人を対象に、新生活の際に購入した家電製品や購入のポイントなどについて、アンケートを実施した。果たして皆さんはどのように家電を選んでいるのだろうか。
新生活で買いたい家電はやっぱりアレ
まずは「新生活を始めるにあたり、購入した家電製品」について調査してみよう。
結果、もっとも多かったのは「冷蔵庫」という結果に。約7割の人が新生活のスタートを機に購入、または買い替えている。僅差で2位になったのが洗濯機、そして電子レンジだ。冷蔵庫、洗濯機は生活必需品だし、電子レンジも今やなくてはならない家電の一つといえる。この結果は納得だ。
続いて、「なくてもいいが、あった方がいいもの」が続く。テレビを購入した人が6割、パソコンが3割強となっている。パソコンやテレビよりも優先度が高そうな照明やエアコンを購入した人は3~4割前後にとどまるが、これはマンションに最初からついているものをそのまま使う人が多数派だからだろう。
ちなみにテレビについては、地上波などの放送だけでなく、動画配信サービス(VOD)やテレビゲーム、あるいはインターネットなどの用途のために購入する人もかなり多いようだ。最近のテレビはインターネットに接続できるので、番組を見るためというよりも大画面のパソコン感覚で使っている人も多いのかもしれない。
現代を快適に過ごすために欠かせないアイテム
テレビだけでなく、最近の家電はインターネットに接続できるものが増えてきた。スマート家電などと呼ばれたりもするが、たとえばスマートスピーカーと連携して、声で照明やエアコンをオンオフできたりもする。
また、パソコンやスマートフォンでも動画を視聴する人が増えている。データ容量が限られるスマートフォンでは動画を長時間見続けるのはちょっと不安なので、自宅にインターネット回線が必須となる。
ご存知のように、インターネットを無線で使うためにはWi-Fiルーターが必要だ。アンケートでも、「新生活を始めるにあたり、インターネットへの接続環境はどうしましたか?」という質問に、「Wi-Fiルーターを購入した(モバイルルーターも含む)」と答えた方が、34.8%と3人に1人以上の割合で購入をしていることがわかった。見落としがちではあるものの、Wi-Fiルーターも新生活に必要なアイテムのひとつといえよう。
また、新生活のタイミングでなくとも、既存の据え置きやモバイルルーターを続けて使用した方が33.1%となっており、新生活に購入した方と合わせると約7割近くの方がWi-Fiルーターの必要と感じているようだ。家電に置き換えて考えると、7割の人が所持しているというのは、結構すごいことではないだろうか。もはやWi-Fiルーターは洗濯機や冷蔵庫の次に必須レベルの家電と考えても良さそうだ。
ちなみにWi-Fiルーターを購入した目的としては、「ケータイのデータ費を押さえたかったから」(27歳・女性)、「タブレットやパソコンを使用するため」(39歳・女性)といった回答の他、「パソコン・タブレット・テレビ・ゲーム機器・白物家電など複数台接続するため」(男性・37歳)などの回答も寄せられた。どうやら想像以上にIoTが日常生活に浸透しつつあるようだ。
かつてWi-Fiルーターといえばパソコンやスマートフォンをインターネットにつなぐためのものだったが、これからは自宅の家電すべてを快適に使うための最重要アイテムになっていきそうだ。
絶対条件の「スピード」
そんなWi-Fiルーターにも様々な種類がある。そこで、マイナビニュース会員の皆さんは何を重視して購入されているのだろうか。
アンケートの結果、もっとも重視するのは「スピード」で、8割近くの人が選ぶ基準として挙げている。他には「値段」や「セキュリティ」などが検討材料になっているようだ。 とはいえ、Wi-Fi-ルーターは何でもいいわけではなく、価格によってもやはりそれなりの差が出てしまう。スピードの違いはもちろんだが、安価なモデルは接続推奨台数が少ないことが多く、家族全員で一気に接続すると通信が不安定になったりすることもあるのだ。
アンケートでも今使っているWi-Fiルーターの不満点として、「家の端まで電波が届かない」(24歳・男性)、「勝手に接続が切れることがある。」(38歳・女性)、「速度が遅い」(39歳・男性)といった声が挙がっていた。