データ分析で成功している多くの企業では、データ分析や意思決定をするための製品・ソリューションを現場主導で導入していると言われている。一方で、「導入したものの成果に結びついていない」、「分析が目的化している」という声も多く聞かれるのが実情だ。

2017年3月3日 新宿マイナビルームにて開催される「みずほ銀行・NTTデータが解説! データ分析実践セミナー ~現場の仮説検証を支えるセルフサービスBIとは~」では、分析によって得られたデータをもとに、いかにして意思決定をしビジネスにつなげていくのかを、事例を交えながら解説していく。

本稿ではセミナーに先立ち、BIツールを提供するクリックテック・ジャパンのカントリージェネラルマネージャー 藤堂正憲氏に、データ分析における企業が抱える課題について伺ったので、その内容を紹介する。

従来のBIツールが抱える課題

今の世の中は多種多様なデータで溢れかえっている。これをいかに活用しビジネスに役立てるか、これは多くの企業にとって共通の課題である。そして、それを実現するためのツールとして重要な存在が、データを収集・蓄積して分析を行い、意思決定に利用できるように可視化するBIツールである。だがこのBIツールには大きな課題が存在している。それは、複雑に絡み合ったデータを分析するためには、非常に高度な知識と技術が必要である点だ。

「例えば、あなたがワインの輸入・販売をしている商社の営業スタッフで、先月の売上データのレポートを見ると赤ワインの売上がよかったとします。すると次に、どの店が一番売れていて、どの店が一番売れていないのか、その原因は何なのかを知りたくなるでしょう。ですが従来のBIツールでは、その答えを出すためには情報システム部などの専門部隊に依頼して、また一からデータを組み直し分析をしなくてはなりません。これでは、データドリブン(データ分析の結果から次々とアクションを起こすこと)の実現は難しくなります」(藤堂氏)

「セルフサービスBI」はデータとビジネスをつなげるラストワンマイル

クリックテック・ジャパン カントリージェネラルマネージャー 藤堂 正憲 氏

しかし頻度で考えるならば、意思決定が行われる場面は「経営」の場よりもむしろビジネスの最前線にある「現場」の方が多い。さらに言えば、迅速な対応が求められる昨今は、現場レベルでも重要な意思決定をくださなければいけないケースも増えている。つまり、「データ分析をビジネスに活かす」という観点から考えると、現場のユーザーが自らの手で分析を行い、レポート作成が容易にできるBIツールが必要になってくる。そしてそれこそが「セルフサービスBI」という考え方なのだ。

「それによって、本当の意味でデータがビジネスに活用されることになる。いわば、セルフサービスBIは、データとビジネスをつなげるラストワンマイルのような存在なのです」(藤堂氏)

セルフサービスBIに必須なデータガバナンス

「現場レベルのデータ分析なんてExcelで十分」――そんな意見があるかもしれない。確かに、Excel自体は非常に奥が深いソフトであり、スキルの高い人の手にかかれば魔法に掛かったかのように見事なレポートが生み出される。だが、それは言い換えれば個人の技量が顕著に現れるツールということでもある。また、スキルの高い人の手にかかれば分析結果を自分の都合の良いように調整してしまうことも、さほど難しくはない。

「作る人が変われば解釈も変わる。そのようなデータから真実を探ることは不可能です。セルフサービスBIの実現には、全社的なデータガバナンスの確立が必須です。加えて、誰もが扱えるシンプルな操作性とセキュリティの確保。これらが揃って初めて、セルフサービスBIを実現する環境が整ったと言えるでしょう」(藤堂氏)

変化の激しいビジネス環境において、迅速で的確な業務上の意思決定を行うために、よりスピーディに、より多くのデータと視点による現状分析・仮説検証が重要となってくる。今回のセミナーでは、従来型BIによるデータ分析の課題と限界を確認するとともに、セルフサービスBIツール「Qlik Sense」による解決策と効果について、導入事例を交えて紹介する予定だ。

みずほ銀行によるデータ分析と利活用の事例を紹介

セミナーの基調講演では、みずほ銀行 ビジネス開発推進部 データベースマーケティングチーム 参事役の吉澤 陽子氏が登壇。ほかにも、Qlik活用事例として、NTTデータ 購買部 山本 和秀氏が登壇。膨大な購買データを分析し、調達業務における最適化と効率化をどのように実現したか、一連のプロセスを紹介する。国内トップのシステムインテグレーターの技術力とQlikの連携で実現する調達業務効率化への革新的な取り組みは一見の価値がある。

世の中に溢れたデータを、どうビジネスに結びつけるのか、その方法が知りたいという方は、是非ともこのセミナーに参加していただきたい。

セミナーの詳細は以下の通り。

  • データ分析実践セミナー ~現場の仮説検証を支えるセルフサービスBIとは~
  • 開催日時:2017年3月3日(金) 14:30~16:55 (開場14:00)
  • 会場:新宿エルタワー19F マイナビルーム19-1
  • 住所:東京都新宿区西新宿1丁目6番1号
  • 参加費:無料(事前登録制)
  • 定員:120名

同セミナーの詳細はこちら>>

(マイナビニュース広告企画:提供 クリックテック・ジャパン)

[PR]提供: