第6世代のCore iプロセッサ採用でパフォーマンスが向上

続いて、New XPS 13のパフォーマンス面について見てみよう。新モデルでは、"Skylake"こと第6世代のCore iプロセッサが採用されている。"Broadwell"こと第5世代のCore iプロセッサを搭載した前モデルよりも、性能の向上を期待できるはずだ。

また256GBのSSDを搭載したモデルでは、ストレージがPCI Expressで接続されている点にも注目したい。従来のSATA接続のSSDと比べて、アクセス速度は飛躍的に向上しているだろう。

ちなみに試用機のスペックは以下の表の通りだ。ベンチマーク結果はパーツ構成やテストのタイミングによって変わることがあるため、あくまでも参考として捉えていただきたい。

モデル名 New XPS 13 プラチナ・QHD+タッチパネル・ゴールド
CPU Intel Core i7-6500U (2.5GHz)
メモリ LPDDR3-1866 8GB (8GB×1)
グラフィックス Intel HD Graphics 520(CPU内蔵)
ストレージ 256GB M.2 SSD (PCI Express接続)
ディスプレイ 13.3型ワイド液晶 (3,200×1,800ドット)

Windows 10の快適さを表わす「Windowsシステム評価ツール(WinSAT.exe)」の結果については、下記の表の通りとなった。なおWindows 10ではDirect 3Dのテストが正常に行なわれないため、「ゲーム用グラフィックス」のスコアが正しく表示されない点にご注意いただきたい。グラフィックス関連のスコアは別のベンチマーク結果を参考にするとして、そのほかのスコアは総じて高めの結果となった。

Windowsシステム評価ツールの結果(Windowsエクスペリエンスインデックス)

プロセッサ 7.5
メモリ 7.9
グラフィックス 5.8
ゲーム用グラフィックス
プライマリハードディスク 8.45

試用機の「Windowsシステム評価ツール(Win.SAT.exe)」結果(Windowsエクスペリエンスインデックス)

CPU性能を計測する「CINEBENCH」では、モバイルノートPCとしては比較的高めの結果が出ている。この性能であれば、軽めの写真加工や動画編集も快適にこなせるだろう。

「CINEBENCH R15」(写真左)と「CIONEBENCH R11.5」(写真右)のベンチマーク結果

ストレージのアクセス速度を計測する「CrystalDiskMark」では、シーケンシャルリード(Seq Q32T1)が1554MB/秒と、非常に高速な結果となった。SATA接続のSSDでは500MB/秒前後が最高速度であるので、その3倍のアクセス速度が出ていることになる。ただしシーケンシャルライトのほうは311.6MB/秒と、それほど速いわけではない。これは試用機で使われていたサムスン製の「PM951」の特性によるもの。一般的には高速とされるNVMe版ではあるが、TLCチップを利用しているためだと思われる。

試用機の「CrystalDiskMark」ベンチマーク結果

試用機ではストレージにサムスン製の「PM951」が使われていていた

総合的なパフォーマンスを計測する「PCMark 8」の結果は以下のとおり。モバイルノートPCとしては十分使える性能だ。ただ、Intel Core i7-6500U (2.5GHz)とPCI Express接続SSDの組み合わせであることを考えれば、もう少しスコアが伸びてもいいような気もする。これはストレージのアクセス速度が影響しているのかもしれない。

日常的な作業の快適さを計測する「PCMark 8」の「Home conventional 3.0」ベンチマーク結果

ゲームやクリエイティブ系ソフト使用時の快適さを表わす「PCMark 8」の「Creative conventional 3.0」ベンチマーク結果

3D性能を計測する「3DMark」では、CPU内蔵のグラフィックス機能としては高いスコアが出ている。前モデルのIntel HD Graphics 5500に比べて、新モデルのIntel HD Graphics 520は確かにグラフィック性能が向上している。

「3DMark」ベンチマーク結果

ゲーム系ベンチマーク「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」と「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」を試してみたところ、解像度1,280×720ドットでなら快適だが、1,920×1,080ドットの解像度では高画質にするとやや厳しい結果となった。そもそもNew XPS 13はゲームを快適に楽しむためのPCではないため、この結果はやむを得ないところ。息抜き程度で楽しむなら十分な性能を持っていると言える。

「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」ベンチマーク結果

1,280×720ドット 1,920×1080ドット
標準品質(ノートPC) 6532(快適) 4375(普通)
最高品質 5721(快適) 3343(普通)

「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」ベンチマーク結果

1,280×720ドット 1,920×1080ドット
標準品質(ノートPC) 5065(とても快適) 2836(やや快適)
高品質 3421(やや快適) 1889(設定変更を推奨)
最高品質 2453(普通) 1345(設定変更が必要)