重量1.25kgでモバイル用途に対応

Lesance NB S3112/T

数年前、“ネットブック”と呼ばれるミニノートPCが人気を集めたことを憶えているだろうか。一般的に本格派モバイルノートは、高性能かつ低消費電力を目指したために高度な技術が採り入れられ、実用的だけれども高価格帯に位置するものが多かった。一方、ネットブックは、パフォーマンスは割り切っても購入しやすい価格帯であったことが支持を集め、人気を博した。その後、OSの機能制限やハードウェアの仕様制限といった“縛り”が加えられたこと、タブレット端末が台頭してきたことなどにより姿を消したが、高い需要があったことは確かだ。今回紹介するパソコン工房の「Lesance NB S3112/T」は、ネットブックの購入のしやすさと本格モバイルの実用性を兼ね備えるノートPCである。

まずその外観をチェックしてみよう。ボディサイズはW302×D200×H18.5mmで、液晶ディスプレイは解像度1,366×768ドットの11.6型ワイド。ネットブックで主流だった10.1型ワイドよりも、ボディ、ディスプレイとも大きめになっている。その分キーボードの配置にゆとりがあり、ネットブックのように窮屈なタイピングを強いられることはない。また、厚さが18.5mmとスリムなので、カバンの中に収納しやすいこともポイントだ。十分に実用的なサイズながら重量は約1.25kgに抑えられ、常に携行しやすいものになっている。


1,366×768ドットの11.6型ワイド液晶を採用する。液晶表面は画像や映像を艶やかに表示するグレア仕様で、タッチ操作には非対応

キーボードは各キーが独立したアイソレーションタイプ。十分なピッチが確保され、タイピングは行いやすい

アルミ素材により高級感を演出しているのも特徴だ。しかも単なるシルバーではなく、ピンクがかったローズゴールドとなっている。このローズゴールドは高級腕時計などにもよく見られるカラーで、女性が所持するのにもピッタリと合う。底面にもつなぎ目がほとんどなく、スタイリッシュなデザインとなっている。

天板はアルミ素材のローズゴールド。女性が所有していても違和感がないカラーリングだ

タッチパッドは広めでボディと同色系統。パッドそのもののを押下することで左右クリックとなる。パッドの手前が大きくえぐれているのは、ラッチレスの液晶を開けやすくするための工夫だ