GA-H87M-D3H

インテルから開発コードネーム「Haswell(ハズウェル)」こと、第4世代Coreプロセッサー・ファミリーがリリースされた。このプロセッサーは、第3世代Coreプロセッサー・ファミリーと同じ22nmプロセスで製造されているが、マイクロアーキテクチャーが刷新されパフォーマンス向上が図られている。

第4世代Coreプロセッサー・ファミリーの登場にともない、日本ギガバイトからも同CPUに対応したチップセットを搭載するマザーボードが数多くリリースされた。ちなみに同CPUに対応したチップセットは「Intel Z87 Express」「Intel H87 Express」「Intel B85 Express」の3種類。前者からハイエンド、メインストリーム、ローエンドというような位置づけだ。これまで「GA-Z87X-UD3H」「GA-H87-D3H」と、ATXフォームファクターに準拠したマザーボードを紹介してきたが、今回は「GA-H87M-D3H」を中心に、マイクロATXフォームファクターに準拠した製品を紹介しよう。


コンパクトでも機能性十分な1枚

前述したように、GA-H87M-D3HはマイクロATXに準拠した製品だ。マイクロタワーやスリムタワー、横置き型PCケースといった、ミドルタワーよりもコンパクトな筐体に利用できる。PCケースはATXフォームファクターのミドルタワーだが、あえてマイクロATX準拠の同製品を選び、パーツの予算を削減するという用途にもマッチするだろう。

マイクロATXのマザーボードは、ATX準拠に比べコンパクトに設計されている。そのためPCIエクスプレススロットなどがATXに比べ省略されており、拡張性は低めだ。このGA-H87-D3Hも前回紹介したGA-H87-D3Hに比べ拡張スロット類が省略されている。とはいえ、基本性能の面ではGA-H87-D3Hに引けをとらない。

モデル名からもわかるようにチップセットはIntel H87 Expressで、CPUソケットはLGA1150に対応。DDR3 1600/1333に対応したDIMMスロットを計4基備え、最大32GBのメモリを搭載できる。SATA 6GB/sは計6基が用意されている。このあたりの基本仕様はATXのGA-H87-D3Hと同じだ。大きく異なるのがPCIエクスプレススロットの数。GA-H87M-D3HはPCIエクスプレスx16スロット×2、PCIスロット×2とシンプルな構成となっている。とはいえ、x16スロットが2基あり、AMD CrossFireテクノロジーをサポートしている。コンパクトなゲームマシンのベースとしても有用といえる。

4基のDIMMスロットを備え、最大32GBのメモリを搭載できる

PCIエクスプレスx16スロットを2基備え、AMD CrossFireを利用可能。下のx16スロットはx4で動作する

LGA1150ソケットには金メッキが施され、さび付きや接触不良などのリスクを軽減させる

6基のSATAポートを用意。そのうち2基はボードと平行にコネクタを取り付けられる。スリムタワーなどの狭い筐体で、ほかのパーツと鑑賞しない接続方向を選べる

I/OバックパネルにはUSB3.0×4、内蔵グラフィック用のD-Sub15ピン、DVI、HDMI出力などが用意される。USB3.0は基板上のコネクタから2基追加できる

コンポーネントの寿命を50,000時間まで延ばせるとしている個体コンデンサを採用

このように、コンパクトながら必要十分な基本仕様となっているGA-H87M-D3H。マイクロATXのミニタワーやスリムタワー、横置き型PCなどを自作する際、真っ先に購入候補にしたい一枚だ。

Intel Z87 Express搭載のマイクロATXもアリ!

チップセットにIntel Z87 Expressを採用したマイクロATX準拠の「GA-Z87M-D3H」も用意されている。倍率変更が可能な第4世代Coreプロセッサーと組み合わせれば、手軽におバークロックが行える。よりCPUパワーを求めるならこちらの選択もありだ。

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