ミニPCを感じさせないキビキビとした動作

続いて内部をチェックしてみよう。マザーボードのサイズは100×105mmと、約170mm四方のMini-ITX規格と比べてもはるかに小さい。だが、マザーボード表裏の両面にモジュールを実装することで、小さい面積というデメリットを補っている。表面(ケースを開けて見える方)には、2基のSO-DIMMスロットとmSATAスロット、ミニPCIエクスプレススロットを搭載、裏側にはCPUとチップセット、冷却クーラーを装備している。注目したいのはSO-DIMMスロットを2基備えていること。コンパクトなマザーボードでは、メモリスロットが1基しかない例は少なくないが、2基用意することで大容量メモリを運用できる。BRIXは最大16GBのメインメモリを搭載できるので、64ビットOSの運用も問題ない。

なお、BRIXシリーズには「GB-XM14-1037」(Celeron 1037U)、「GB-XM12-3227」(Core i3-3227U)、「GB-XM11-3337」(Core i5-3337U)、「GB-XM1-3537」(Core i7-3537U)の4モデルが用意され、それぞれCPUと無線LANモジュールはあらかじめ接続されている。ただし、あくまでベアボーキットなので、メモリモジュールやmSATA接続のSSDは別途用意する必要がある。

マザーボードの片面にはSO-DIMMスロット×2、mSATAスロットなどが実装されている。もう片面にはCPUクーラーなどを搭載する

さて、これだけコンパクトだとパフォーマンスが気になるところ。というのも小型ボディのPCは、非力なシステムしか搭載できなかったり、冷却能力が乏しく発熱によりパフォーマンスが落ちたりするからだ。結果からいうと、BRIXで非力さは感じなかった。PCゲームを高解像度でプレイするには少々心許ないかもしれないが、動画再生やオフィスドキュメントの作成といった用途でストレスを感じることはほぼないだろう。MoDTが出た当時、コンパクトなボディにはウキウキしたが、使ってみてガッカリということはなさそうだ。

試用機(Core i5-3337U)のWindows エクスペリエンス インデックスのスコア。グラフィックスで「4.4」と低めだが、プロセッサで「6.9」、プライマリハードディスクで「8.1」というスコアとなった。読み書きの速いSSDによりキビキビとした動作を感じた

実践的なワークロードでPCのパフォーマンスを測れるPCMARK 7のスコアは「4560」。十分に実用的なテスト結果だといえる

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