試用機の主な仕様　[CPU] Intel Core i5-2410M(2.30GHz)　[チップセット] モバイル インテル HM65 Express　[メモリ] 8GB　[SSD] 約256GB(64GB×4)　[グラフィックス] AMD Radeon HD 6630M/インテル HD グラフィックス 3000　[OS] Windows 7 Ultimate with SP1 64ビット版　[価格] オープン

夏モデルの新製品として登場した「VAIO SA」シリーズは、最軽量構成で約1.54kg、厚さ約23.3mmという薄型・軽量なモバイルノートでありながら、メインマシンとして十分活用できるパワフルさを兼ね備えているのが特徴だ。

エントリーモデルでも十分高いCPU性能

まず挙げられるのがCPUだろう。SAシリーズでは搭載するCPUをCore i5-2410M(動作周波数2.30GHz、ターボ・ブースト機能利用時最大2.90GHz)、Core i5-2520M(同2.50GHz、ターボ・ブースト機能利用時最大3.20GHz)、Core i7-2620M(同2.70GHz、ターボ・ブースト機能利用時最大3.40GHz)の3モデルから選択することが可能で、今回試用したマシンに搭載されていたのは、この中でのエントリークラスに相当するCore i5-2410Mだった。

しかし、3モデルの中でのエントリークラスとはいっても、“Sandy Bridge”のコードネームを持つ最新世代のCore i5であり、そのポテンシャルは極めて高い。例えば、CPU性能を計る代表的なベンチマークソフト「CINEBENCH R10」(32ビット版)を実行したところ、

CINEBENCH R10(32ビット版)
Single CPU 4140(3分33秒)
Multiple CPU 9291(1分35秒)

という結果だった。マルチCPUテストで得られたこの1分台半ばというスコアは、従来であればクアッドコアプロセッサ「Core 2 Quad」の2.50GHz程度にも匹敵する性能だ。2コアのモバイルノートでありながら、4コアCPUを搭載するこれまでの高性能デスクトップPCと同等か、それを凌駕するほどのパフォーマンスを備えていることになる。

また、Sandy Bridgeは内蔵のグラフィックスコアでビデオのエンコード処理を支援する「Quick Sync Video」機能を利用できる。対応するエンコーダーを使用すれば、デジタルカメラで撮影した動画をモバイル回線で送信したいときなどにも、素早く容量を圧縮することが可能だ。

外付けグラフィックスやSSDの採用でトータル性能も高い

Windowsに搭載されている標準ベンチマーク機能の「エクスペリエンス インデックス」で性能を計測したのが下の画像だ。

Windows エクスペリエンス インデックスの実行結果。モバイルノートで不足しがちなグラフィックス性能も申し分なく、ストレージ性能に関してはスコアが最高の7.9まで振り切れている

前述のCPU性能はもちろんのこと、VAIO SAシリーズでは全モデルでRadeon HD 6630Mを搭載し、モバイルノートとしてはかなり高いグラフィックス性能を実現している。実際のゲームタイトルを利用したベンチマークテストにおいても、

BIOHAZARD 5 ベンチマークテストB(DirectX 10)
1280×720 48.4fps
1920×1080 27.0fps
ファイナルファンタジー XIV オフィシャルベンチマーク
Low 1650
High 858

と、解像度や設定を選べば本格的な3Dゲームをプレイすることも可能なスコアを示している。VAIO SBシリーズに搭載されるRadeon HD 6470Mに比べ、およそ5割増しの描画性能にあたるので、スペック重視のユーザーであればぜひSAシリーズを選択しておきたいところだ。

3DMark Vantage(Performanceプリセット)の実行結果はこちら

また、ストレージにSSDを選択可能なのもマシン全体の動作速度向上に貢献している。SAシリーズでは128GB／256GB／512GB／1TBのSSD搭載モデルを選択可能だが、このうち256GB以上のモデルは4台のドライブからなるRAID 0構成になっており、読み出し・書き込みのスピードを大幅に高速化している(128GBはシングルドライブ)。この“クアッドSSD”構成もSBシリーズにはないSAシリーズだけのアドバンテージだ。

Windows上では1台のドライブとして見えているが、BIOSセットアップ画面では確かに4台のSSDを搭載していることが確認できる

今回試用した256GBモデルの場合、マシンが完全にシャットダウンされている電源オフの状態から、Windowsの起動音が鳴って操作が可能になるまでの時間はわずか19秒だった。Windows上での各種ソフトの起動も非常に軽快。さらにSSDには、本体重量の軽量化、消費電力の削減、耐衝撃性の向上といったモバイルノート向けの優位点が満載なので、ぜひHDDの代わりにSSDを検討したいところだ。

次回は、性能面以外にもVAIO SAシリーズに盛り込まれているさまざまなメリットをご紹介しよう。

(マイコミジャーナル広告企画)

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