ドコモの格安20GBプラン「ahamo」では、テザリングを無料で使えます。
ahamoを契約していれば、お手持ちのPCやタブレット、ゲーム機などをドコモの高速インターネットにつなげます。
ただし、テザリングはバッテリーの消費が速くなったり、セキュリティ対策が必須であったりなどの注意点もあります。
今回は、ahamoでのテザリングの接続方法や注意点、そしてつながらない際の対処法まで詳しく解説します。
ahamoでは無料でテザリングできる!

(引用元:ahamo公式サイト)
ahamoのテザリング利用には、月額利用料などの費用は一切かかりません。そのため、ahamoの月額利用料2,970円だけで、PCやタブレット、ゲーム機などをインターネットに接続できます。
ahamo以外のドコモのプランでもテザリングの利用料は無料ですが、ahamoは月額料金がそのほかのプランよりも格安なので、かかる費用全体がお得です。
【ドコモプラン料金比較】
※横にスクロールできます。
ahamo | ギガホ プレミア | ギガライト | 5Gギガホ プレミア | 5Gギガライト | |
---|---|---|---|---|---|
月額料金 | 2,970円 | 7,205円 | 3,465円〜6,765円 | 7,315円 | 3,465円〜6,765円 |
テザリング利用料 | 無料 |
※価格はすべて税込
テザリング機能が搭載されていればどの機器でも接続できる
テザリングは、ahamoで使用するスマホにテザリング機能が搭載されていれば、どの機器でも利用できます。
現在販売されているスマホのほとんどにはテザリング機能が搭載されているため、ahamoでテザリングが利用できない環境のほうが少ないです。
そもそもテザリングとは?
テザリングとは、スマホ本体をルーターにして、ほかのスマホやタブレット、PCなどをインターネットに接続する機能です。
テザリングはスマホ本体でテザリング機能をONにするだけで有効になるため、あとは接続したい機器での接続設定を行えばすぐに利用できます。
テザリングのメリット・デメリット
テザリングにはメリットとデメリットの両面があります。使用する際はとくにデメリットに気をつけましょう。
- メリット①:簡単な操作でWi-Fiを利用できる
テザリングはスマホ本体でテザリングの機能をONにするだけで利用できます。 - メリット②:外出先でもネット環境を持てる
テザリングはスマホの回線を利用しているので持ち運びができ、外出先でもタブレットやPCをインターネットに接続できます。 - メリット③:費用がかからない、または安い
テザリングの料金は無料、またはかかっても月額500円程度なので、利用に高額な費用がかかりません。なお、ahamoはテザリングの利用料は無料です。 - メリット④:回線契約を複数持たなくてよい
スマホの回線契約があればテザリングができるので、インターネットを複数契約する必要がありません。
- デメリット①:速度が安定しにくい
テザリングはスマホの回線を利用するため、光回線などの固定回線よりも速度が安定しにくい特徴があります。また、建物の内部や山間部など、利用場所によって速度が遅く不安定になることもあります。 - デメリット②:同時に接続できる機器の数が少ない
テザリングで同時にインターネット接続できる機器の台数はあまり多くありません。例えば、iPhoneだと最大接続台数は5台です。そのため、自宅に多くの接続機器がある場合や家族でシェアするような使い方には向いていません。 - デメリット③:スマホの速度が遅くなる
テザリングは、スマホの通信を他の機器に分けることになるため、テザリングの使用中はスマホ自体の通信速度が遅くなります。そのため、テザリングを使っていないときには問題なくできていた操作(ゲームや動画視聴など)が、テザリング中にはスムーズにできなくなることがあります。
テザリングには3種類ある
テザリングには以下3つの種類があります。最も一般的に使用されるのはWi-Fiテザリングですが、それぞれに特徴があります。
【テザリングの種類・特徴】
種類 | 特徴 |
---|---|
Wi-Fiテザリング | ・通信速度が速く安定している ・対応機器が多い ・バッテリーの消費が速い |
Bluetoothテザリング | ・バッテリーの消費が少ない ・通信速度が遅い ・対応している機器が少ない |
USBテザリング | ・有線であるため速度が速く安定している ・充電しながらの利用も可能 ・対応している機器が少ない ・USBケーブルが必要 |
Wi-Fiは多くの機器が対応している規格であるため、テザリングというとWi-Fiテザリングが一般的です。
ただし、Wi-Fiテザリングはバッテリーの消費が速いなどの弱点もあるため、あまり速度を必要としない機器にはBluetoothテザリングを利用するなどして使い分けると良いでしょう。
ahamoでテザリングをする手順

テザリングの利用方法は、ahamoでもそのほかの回線でも手順は変わりません。ただ、テザリングする端末がiPhoneかAndroidかで手順や操作が変わります。
Wi-Fiテザリング
Wi-FiテザリングはスマホやPCなどWi-Fiに対応している機器との接続に使えます。
IDとパスワードを接続先の機器に入力する必要があるためあらかじめ確認しておきましょう。
<iPhoneの場合>
- 1.IDとパスワードの確認
- IDは、設定アプリの「一般」>「情報」>「名前」と進んだ先にある「〇〇のiPhone」です。
- パスワードは設定アプリで「インターネット共有」を選択したあとの「“Wi-Fi”のパスワード」に記載のもので、任意のものに変更もできます。
- 2.インターネット共有をONにする
- 設定アプリの「インターネット共有」にてスライドスイッチをONにします。
- 3.機器にWi-Fi設定をする
- テザリングを接続したい機器で、「1.」で確認したIDとパスワードを使いWi-Fi接続をします。
<Androidの場合>
- 1.IDとパスワードの確認
- 設定アプリで「ネットワークとインターネット」>「テザリング」>「Wi-Fiテザリング」>「Wi-Fiテザリング設定」と進めると、ID・パスワードが確認できます。
- パスワードはこの画面で任意のものに変更も可能です。
- 2.テザリング機能をONにする
- 設定アプリで「ネットワークとインターネット」>「テザリング」>「Wi-Fiテザリング」と進んだ先にあるスライドスイッチをONにします。
- 3.機器にWi-Fi設定をする
- テザリングを接続したい機器で、「1.」で確認したIDとパスワードを使いWi-Fi接続をします。
Bluetoothテザリング
Bluetoothに対応しており、かつ速度の速さを要求しない機器には、以下の手順でのBluetooth接続がおすすめです。
<iPhoneの場合>
- 1.インターネット共有をONにする
- 設定アプリの「インターネット共有」にてスライドスイッチをONにします。
- 2.BluetoothをONにする
- 設定アプリの「Bluetooth」を選択し、BluetoothのスライドスイッチをONにします。
- 3.接続機器とBluetoothのペアリングをする
<Androidの場合>
- 1.BluetoothテザリングをONにする
- 設定アプリの「ネットワークとインターネット」>「テザリング」にある「Bluetoothテザリング」のスライドスイッチをONにします。
- 2.BluetoothをONにする
- 設定アプリで「機器接続」>「新しい機器とペア設定する」と選択するとBluetooth機能がONになります。
- 3.接続機器とBluetoothのペアリングをする
USBテザリング
PCなど、USBでのインターネット接続に対応している機器であれば、USBケーブルを使ってテザリングを利用できます。
USBテザリング中はPCからスマホに充電しながらの利用も可能です。
<iPhoneの場合>
- 1.インターネット共有をONにする
- 設定アプリの「インターネット共有」にてスライドスイッチをONにします。
- 2.機器とiPhoneをUSBケーブルで接続する
<Androidの場合>
- 1.機器とiPhoneをUSBケーブルで接続する
- 2.USBテザリングをONにする
- 設定アプリの「ネットワークとインターネット」>「テザリング」にある「USBテザリング」のスライドスイッチをONにします。
ahamoでテザリングする際の注意点

ahamoでテザリングを利用する際は、以下5つの点に注意しましょう。
<ahamoでテザリングする際の注意点>
- 機器によっては接続しにくい場合がある
- 月間20GB以上使うと速度制限にかかる
- バッテリーの消費が速くなる
- パスワードはしばしば変更する
- テザリングをしないときはインターネット共有をオフにする
機器によっては接続しにくい場合がある
テザリングは、スマホの回線と端末を利用しているため、通信の安定性や電波の出力が高いわけではありません。
そのため、機器によってはテザリングの場合だけ接続しにくい、というケースがありえます。
月間20GB以上使うと速度制限にかかる
ahamoでテザリングを利用できるデータ容量は、ahamoの月間データ容量と同じ20GBまでです。
なお、この20GBはスマホで使用したデータ量との合計なので、実際には20GBすべてをテザリングで利用することはできません。
また、ひと月で20GB以上利用すると、テザリングで利用できる通信速度が最大1Mbpsまで制限されます。
1Mbpsの速度では、高画質動画の読み込みが遅くなるなど、一部の操作に支障が出ます。メッセージアプリでの送受信や通常画質の動画再生であれば、問題ありません。
バッテリーの消費が速くなる
テザリングの利用は、スマホのバッテリーを急速に消費していきます。そのため、すぐにスマホを充電できる環境にいないと、バッテリー切れを起こす危険性があります。
なお、モバイルバッテリーを持ち運ぶようにすれば、バッテリー切れの心配なくテザリングを利用できます。
パスワードはしばしば変更する
Wi-Fiテザリングを利用する場合、接続用のパスワードは細めに変更するようにしましょう。
何らかの原因でパスワードがほかの人に知られてしまった場合、勝手にデータ容量を使われてしまいます。
また、それだけではなく、スマホに保存している大切な情報が流出してしまう原因にもなりえます。
テザリングをしないときはインターネット共有をオフにする
テザリングを有効にしていると、データ容量が消費されるほか、バッテリーも急速に減っていきます。
そのため、テザリングを有効にするのは利用するときだけにしましょう。
ahamoのテザリングはどのくらいの速度が出る?
ahamoに限らず、スマホのテザリングは速度の速い回線とは言えません。
その理由は、テザリングの利用中もスマホ自体のインターネット接続を維持しなくてはならないためで、テザリングの最大速度も利用する端末によります。
ここで、実際にahamoでテザリングを利用しているユーザーの口コミを見てみましょう。
ahamoにしたので無駄にAndroidテザリング作業しに来てみた。なんか最初調子悪くてスピードテストが最後まで成立しなかったり糞遅かったりしてたけど、再起動したりしてたら安定してきた。やっと温まってきたのかな?
— 聖(ひじり)@VisualStudio使いこなしたいおじさん (@hijili2) May 8, 2021
しかし速度は測り方によるから参考だよなあ。 pic.twitter.com/12XK94j4fC
使用する測定ツールによって異なるようですが、14〜28Mbps程度の速度が出ています。YouTubeなどの動画視聴であれば問題ない速度です。
これな…5GじゃなくてLTEなんですよ。レイテンシに関しては下手すりゃ光より早いんじゃねーの疑惑が持ち上がる所でち。
— でちでち@誰もがVRの力を借りる未来を。 (@takaoyome3) March 28, 2021
なかには、テザリングにしては速すぎるほどの速度が出たと報告しているユーザーもいます。
この方の速度は非常に珍しいといえますが、利用場所など環境によっては十分以上の速度が出ることが分かります。
テザリングがつながらないときの対処法

最後に、テザリングがつながらないときの対処法について解説します。
テザリングにつないでいる機器に「インターネット接続なし」などと表示される場合は、以下の方法も試してみましょう。
<テザリングがつながらないときの対処法>
- 機器を再起動してみる
- 接続を切ってつなぎなおす
- 同時接続している端末の接続をきる
- 有線接続する
機器を再起動してみる
スマホの誤作動・不具合がテザリングに影響している場合があります。軽い不具合であればスマホを再起動するだけで改善するため、試してみましょう。
接続を切ってつなぎなおす
スマホと接続機器の接続設定に問題が生じた場合は、一度テザリングの接続を解除し、つなぎなおすことで改善する場合があります。
テザリング機能のON・OFFで改善しない場合は、テザリング接続機器の設定からWi-Fi接続設定自体を削除し、再度パスワード入力し再接続する方法も有効です。
同時接続している端末の接続を切る
多くの機器がテザリングに接続している状態だと、新たな機器を接続できないことがあります。
複数の機器をテザリングにつないでいる場合は、使わない機器との接続を解除してみましょう。
有線接続する
テザリングの出力や周辺環境が原因で、無線での接続がしにくくなっている可能性があります。
PCなど使用できる機器は制限されますが、USBテザリングが可能な場合は有線での接続をすると、状況が改善することがあります。
まとめ
ahamoでは、スマホをルーターにしてほかのスマホやPCをインターネットに接続するテザリングが無料です。
ahamoの月額料金は2,970円なので、格安の料金で月最大20GBまでテザリングが利用できます。
ただし、ahamoのテザリング利用には以下のような注意点があります。とくに速度制限やバッテリーの消費など、スマホ自体の使用に影響が出ることもあるため、使いすぎには注意しましょう。
<ahamoでテザリングする際の注意点>
- 機器によっては接続しにくい場合がある
- 月間20GB以上使うと速度制限にかかる
- バッテリーの消費が速くなる
- パスワードはしばしば変更する
- テザリングをしないときはインターネット共有をオフにする
また、テザリングには以下の3種類があり、それぞれに異なる特徴があります。また、接続方法は使用するスマホがiPhoneであるかAndroidであるかで変わってきます。
【テザリングの種類・特徴】
種類 | 特徴 | 接続方法 |
---|---|---|
Wi-Fiテザリング | ・通信速度が速く安定している ・対応機器が多い ・バッテリーの消費が速い |
<iPhoneの場合> 1.IDとパスワードの確認 2.インターネット共有をONにする 3.機器にWi-Fi設定をする <Androidの場合> 1.IDとパスワードの確認 2.テザリング機能をONにする 3.機器にWi-Fi設定をする |
Bluetoothテザリング | ・バッテリーの消費が少ない ・通信速度が遅い ・対応している機器が少ない |
<iPhoneの場合> 1.インターネット共有をONにする 2.BluetoothをONにする 3.接続機器とBluetoothのペアリングをする <Androidの場合> 1.BluetoothテザリングをONにする 2.BluetoothをONにする 3.接続機器とBluetoothのペアリングをする |
USBテザリング | ・有線であるため速度が速く安定している ・充電しながらの利用も可能 ・対応している機器が少ない ・USBケーブルが必要 |
<iPhoneの場合> 1.インターネット共有をONにする 2.機器とiPhoneをUSBケーブルで接続する <Androidの場合> 1.機器とiPhoneをUSBケーブルで接続する 2.USBテザリングをONにする |
ご自身に適した接続方法で、ドコモの高速インターネット通信をさまざまな機器で利用しましょう。