最大12回分の支払いが不要になるドコモの「スマホおかえしプログラム」。
このプログラムの加入を検討している人で、どのようなシステムなのか疑問を抱いている方が多いかと思います。
先に結論を述べると、スマホおかえしプログラムを利用する前に確認したい点は、以下の3つです。
- 旧プランユーザーの人でも申し込みできる
- 2年未満の機種変更は、支払回数が24回になる
- 端末購入後に加入することはできない
とくに確認すべき注意点は、端末購入後に加入はできない点です。加入後にスマホを返却しない選択肢を選べるため、悩んでいるのならば加入してから検討するのもおすすめです。
今回は、スマホおかえしプログラムの説明はもちろん、利用前に確認したい注意点、おすすめの人などについて徹底解説していきます。
ドコモのスマホおかえしプログラムのサービス概要

ドコモの「スマホおかえしプログラム」は、ドコモでスマホを購入する際に、条件を満たせば最大12回分の支払いが不要になるお得なプログラムです。ここでは、このプログラムがどのような内容なのかを、詳しくご説明します。
プログラム内容
ドコモのスマホおかえしプログラムは、『プログラム申し込みと同時に36回払いで対象機種を購入し、24ヶ月目以降に返却すれば最大12回分の支払いが不要になる』というプログラムです。
具体的に、どれくらいお得なのかをご説明しましょう。

例えば、総額118,800円の対象機種に機種変更したとします。36回払いだと、毎月の支払いは3,300円です。
2年後にスマホを返却して機種変更すると、残りの12回分の支払い39,600円が不要になります。
つまり、118,800円の機種が、このプログラムを使えば79,200円で購入可能です。高額なスマホもこのプログラムを使えば、約3分の2の価格で購入できるので大変お得です。
対象機種【2022年9月現在】
具体的なスマホおかえしプログラムの対象機種は、以下のとおりです。
iPhone | iPhone 12 Pro Max(128GB/256GB/512GB) |
---|---|
iPhone 12 Pro(128GB/256GB/512GB) | |
iPhone SE(第2世代)(64GB/128GB/256GB) | |
iPhone 11 Pro Max(64GB/256GB/512GB) | |
iPhone 11 Pro(64GB/256GB/512GB) | |
iPhone 11(64GB/128GB/256GB) | |
iPhone XS Max(64GB/256GB/512GB) | |
iPhone XS(64GB/256GB/512GB) | |
iPhone XR(64GB/128GB/256GB) | |
iPhone X(64GB/256GB) | |
iPhone 8(256GB) |
※2022年9月14日時点
Android | Galaxy S21 5G Olympic Games Edition |
---|---|
AQUOS R6 SH-51B | |
Xperia 1 Ⅲ SO-51B | |
Galaxy A52 5G SC-53B | |
Galaxy S21 5G SC-51B | |
Galaxy S21 Ultra 5G SC-52B | |
Galaxy Note20 Ultra 5G SC-53A | |
Xperia 5 II SO-52A | |
Galaxy A51 5G SC-54A | |
arrows NX9 F-52A | |
LG VELVET L-52A(本体のみ) | |
LG VELVET L-52A(デュアルスクリーンセット) | |
Xperia 1 II SO-51A | |
AQUOS R5G SH-51A | |
LG V60 ThinQ 5G L-51A | |
arrows 5G F-51A | |
Galaxy S20+ 5G SC-52A | |
Galaxy S20 5G SC-51A | |
Xperia 5 SO-01M | |
Galaxy Note10+ SC-01M | |
Galaxy Note10+ Star Wars Special Edition SC-01M | |
AQUOS zero2 SH-01M | |
AQUOS R3 SH-04L | |
Galaxy S10 SC-03L | |
Galaxy S10+ (Olympic Games Edition) SC-05L | |
Xperia XZ3 SO-01L | |
Xperia 1 SO-03L | |
Galaxy S10+ SC-04L |
※2022年9月14日時点
表を見ると、比較的新しめの機種がたくさん入っています。スマホおかえしプログラムを使えば、高額な新しいスマホもお得に購入できることが分かるでしょう。
適用条件
スマホおかえしプログラムの適用条件は、以下のとおりです。
▼ スマホおかえしプログラムの適用条件
- プログラム対象機種を36回払いで購入する
- 24ヶ月目以降にスマホを返却する
プログラムの適用条件は、この2つだけです。
ただし、返却時にスマホが著しく破損していたり、初期化されていなかったりすると受付けできない場合もあるので、注意しましょう。
いつでもカエドキプログラムとの違いは?

ドコモでは、2021年9月17日より「いつでもカエドキプログラム」の提供を開始しました。
いつでもカエドキプログラムもスマホおかえしプログラム同様、途中でスマホを返却すると以後のスマホ分割代が不要になります。
ただし、両プログラムには以下の違いがありますので、どちらを利用したほうが自分にとってお得なのか、事前に考えてみましょう。
▼ いつでもカエドキプログラムとスマホおかえしプログラムの違い
いつでもカエドキプログラム | スマホおかえしプログラム | ||
---|---|---|---|
分割購入回数 | 残価設定型の24回 | 36回 | |
回線契約 | 必要なし | 必要なし | |
プログラム適用可能月数 | 最大46ヶ月 | 最大36ヶ月 | |
対象スマホ | 最新機種 (iPhone 12/13シリーズなど) |
準最新機種 (iPhone SE(第2世代)など) |
|
実質無料分 | 22ヶ月目までに返却 | ・残価設定分 ・24ヶ月目まで毎月の分割額から最大1,500円引 |
最大12ヶ月分 |
23ヶ月目に返却 | 残価設定分 | ||
24ヶ月目に返却 | 残価設定を再分割(24回)したうちの23回分 | ||
24ヶ月目以降に返却 | 残価設定を再分割(24回)したうちの、返却翌月以降分 | 返却翌月以降の分割代金 | |
特徴 | ・最新機種の分割支払い金を安く抑えられる ・回線契約が不要なのでahamoを利用していても利用可能 ・2年未満でもプログラムを利用可能 |
・準最新機種をの機種代金を安く抑えられる ・回線契約が不要なのでahamoを利用していても利用可能 ・最大まで適用した期間が「いつでもカエドキプログラム」よりも短い |
上の表を整理すると、各プログラム以下の人におすすめです。
▼ スマホおかえしプログラムがおすすめの人
- 最新機種でなくてもいいので、端末の実費負担額を安くしたい人
- 2年スパンでスマホを買い替える人
- 最長3年間、同じスマホを使い続ける可能性が高い人
▼ いつでもカエドキプログラムがおすすめの人
- 最新機種の実費負担額を安くしたい人
- 2年以内にスマホを買い替える可能性が高い人
- 最長4年間、同じスマホを利用し続ける可能性が高い人
このとおり、両プログラムの大きな違いは対象スマホです。今回メインで解説している「スマホおかえしプログラム」の場合、iPhone 14シリーズやXperia 1Ⅳといった最新機種は利用できないので、最新機種をお得に利用したいなら、「いつでもカエドキプログラム」を選択しましょう。
ドコモ「スマホおかえしプログラム」を使うとどれくらいお得?

スマホおかえしプログラムは2年ちょうどに返却するともっともお得ですが、プログラムに加入してもスマホを返却する義務がないので、以下の人は利用を検討するといいでしょう。
- 最新機種でなくてもいいので、端末の実費負担額を安くしたい人
- スマホを2年スパンで買い替えたい人
- 手元にスマホを残したい人
- 最長3年間同じスマホを使い続ける可能性がある人
ここでは、「スマホおかえしプログラム」を利用するとどのくらいお得になるのか、総額99,792円の「Galaxy S21」を購入した場合でシミュレーションしてみましょう。
2年ちょうどで利用した場合
2年ちょうどでスマホを返却すると、Galaxy S21の実費負担額は66,528円になり、33,264円 が実質無料になります。
▼ 2年ちょうど(24ヶ月目)に返却した場合
Galaxy S21の端末代 | 99,792円(2,772円×36回) |
---|---|
支払不要になる金額 | 33,264円(2,772円×12回) |
実費負担額 | 66,528円(2,772円×24回) |
※価格はすべて税込
スマホおかえしプログラムは2年ちょうどで返却すると実費負担額が最安になるので、スマホをお得に購入したいなら、このタイミングで利用しましょう。
36ヶ月全て支払った場合
36ヶ月間Galaxy S21を利用すると、スマホおかえしプログラムによる特典は受けられなくなるため、満額の99,792円を支払うことになります。
▼ 36ヶ月全て支払った場合
Galaxy S21の端末代 | 99,792円(2,772円×36回) |
---|---|
支払不要になる金額 | - |
実費負担額 | 99,792円(2,772円×36回) |
※価格はすべて税込
ただし、36ヶ月間スマホを使えば端末を返却する必要ありませんし、以後は次回機種変更まではプラン料金のみの支払いになるので月額料金を安くすることもできます。
毎月の負担額を安くしながらスマホを手元に残したい人は、スマホおかえしプログラム加入後、そのまま36ヶ月間スマホを利用し続けましょう。
下取りプログラムを利用した場合
ドコモには、手元にあるスマホを下取りに出し、新機種購入時のスマホ代から下取り額を割り引く「下取りプログラム」もあります。
下取りプログラムを利用できる端末は決まっていますが、対象機種をお持ちであれば、最大75,000円分の割引もしくはdポイントを受け取ることができますよ!
今回の例で見るとGalaxy S21の端末代は99,792円なので、下取り最高額のiPhone 12 Pro MAX(512GB)を下取りに出せば、Galaxy S21を実質24,792円で購入可能です。
▼ iPhone 12 Pro MAX(512GB)を下取りに出してGalaxy S21を購入した場合
Galaxy S21の端末代 | 99,792円(2,772円×36回) |
---|---|
支払不要になる金額 | 75,000円 |
実費負担額 | 24,792円(99,792円-75,000円) |
※価格はすべて税込
手元に不要なスマホがある方は、一度「下取りプログラム」で下取り額を確認してみるのもいいでしょう。
一括購入した場合
スマホおかえしプログラムは、36回分割で対象スマホを購入した場合のみ適用されます。そのため、一括購入したスマホは途中で返却できず、Galaxy S21だと99,792円を満額支払うことになります。
▼ 一括購入した場合
Galaxy S21の端末代 | 99,792円 |
---|---|
支払不要になる金額 | - |
実費負担額 | 99,792円 |
※価格はすべて税込
スマホおかえしプログラムは、プログラムに加入しても必ず端末を返却する必要はありません。スマホをお得に購入したい人は、とりあえずプログラムに加入しておき、利用中にスマホを返却するか使い続けるか検討してみることをおすすめします。
利用前に確認しよう!ドコモスマホおかえしプログラムの注意点

スマホおかえしプログラムを利用する前に、必ず確認していただきたいことがあります。ここでは、プログラムを利用する際の注意点について、ご説明します。
旧プランユーザーの人でも申し込みできる
このプログラムは、すでに新規申し込みが終了している旧プランの「カケホーダイ&パケあえる」などでも申し込めます。
ギガホやギガライトなどの新プランを契約していなくても申し込めるので、安心です。
2年未満の機種変更は、支払回数が24回になる
スマホおかえしプログラムを使って2年未満で返却したとしても、支払回数は24回分になります。スマホを2年間使っていないのに2年分の金額を払わなければならないので、損をしてしまいます。
2年目以降、できれば2年目ちょうどのタイミングで機種変更をするのがよいでしょう。
端末購入後に加入することはできない
スマホおかえしプログラムは、端末を購入したあとに加入できません。必ず、端末購入時に36回払いを選んで申し込みましょう。
加入をしたからといって、必ずしも返却する必要はありません。一度加入しても、スマホを返却しないでずっと使い続けることも可能です。
そのため、スマホおかえしプログラムを使うかどうか決まってなくても、購入時は36回払いで申し込んでおくとよいでしょう。
画面割れや破損があると追加費用がかかる
スマホ返却時、端末に画面割れや破損があると、22,000円の故障時利用料が発生します。
ただし、「ケータイ補償サービス」に加入している方は破損がある場合でも2,200円の負担に金額を抑えることも可能です。
機種変更時のみしか加入できませんが、いざという時のことも考慮して、ケータイ補償サービスの同時加入も検討してみてください。
スマホおかえしプログラムがおすすめの人

スマホおかえしプログラムがおすすめなのは、以下のような人です。
▼ スマホおかえしプログラムがおすすめな人
- 2年おきに機種変更をする予定の人
- 常に新しい機種を安く利用したい人
上記について具体的に説明していきます。
2年おきに機種変更をする予定の人
スマホおかえしプログラムは、スマホを2年おきに機種変更する人におすすめです。
すでにご説明したように、このプログラムは2年目ちょうどに機種変更するともっともお得になります。そのため、2年ごとにスマホを買い替えたい人にぴったりのプログラムといえるでしょう。
常に新しい機種を安く利用したい人
スマホおかえしプログラムのメリットは、やや新しい高額スマホも最大3分の2の価格で購入できる点です。
このプログラムの対象機種には古い機種だけでなく、比較的新しい機種も入っているので、高額な機種を選ぶほどメリットが大きくなるでしょう。
たとえばAndroidの準最新機種である「Xperia 1 III」を購入した場合の金額を見てみましょう。
【Xperia 1 IIIの機種代金】
通常の機種代金 | 154,440円 | 4,290円×36回 |
---|---|---|
プログラム利用時の機種代金 | 102,960円 | 4,290円×24回 |
※価格はすべて税込
結果、差額の33,480円分もお得に購入できます。そのため、常にあたらしいスマホを安く使い続けたい人に、かなりおすすめのプログラムといえるでしょう。
ただし、スマホおかえしプログラムの対象機種には最新機種が含まれません。「iPhone SE(第2世代)」や「Galaxy S21」などの準最新機種が対象となっていますので、「iPhone 13シリーズ」や「AQUOS sense6」などの最近発売された機種をお得に購入したい人は、「いつでもカエドキプログラム」を利用しましょう。
スマホおかえしプログラムに関するよくある質問

ここでは、ドコモのスマホおかえしプログラムを使う際によくある質問について、まとめてみました。
スマホおかえしプログラムを利用するのにお金はかかるの?
プログラムを利用するために料金は別途かかりません。
ただし、先述したように本体に破損があった場合は、プログラム利用時に22,000円の損害金が発生する場合があります。
プログラムに加入しているけど解約したい
プログラムに加入したあとも、乗り換えや解約はできます。
また解約したあとでも、36ヶ月以内にスマホを返却すれば最大12回分の支払い免除が受けられます。
ドコモの新プラン「ahamo(アハモ)」でも使える?
ドコモの新プラン「ahamo」でも、スマホおかえしプログラムは利用できます。
ただし、ahamoユーザーはスマホ返却時の対応が郵送のみに限られますので、スマホを返却したいときは、「ドコモオンライン手続き」内にある「スマホおかえしプログラムご利用(郵送)」から手続きを進めてください。
まとめ
スマホおかえしプログラムの利用がおすすめなのは、以下のような人です。
- 最新機種でなくてもいいので、端末の実費負担額を安くしたい人
- 2年スパンでスマホを買い替える人
- 最長3年間、同じスマホを使い続ける可能性が高い人
スマホおかえしプログラムを適用させる場合は、以下2つの条件を適用させましょう。
- 対象機種を36回払いで購入する
- スマホを24ヶ月以内に返却する(プログラムによる特典を受けたい場合)
また、ドコモには似たようなプログラムとして、下取りプログラムや、いつでもカエドキプログラムがあります。
下取り機種が新しく状態がよければ、下取りプログラムのほうがお得な場合もありますし、最新機種をお得に購入したいなら、いつでもカエドキプログラムのほうがお得です。
状況に合わせ、ご自身に合うプログラムを利用してみましょう。
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この記事の参考・引用サイト
- [1]
- キャンペーン・特典 | ドコモ