クラウドサービスの普及が加速度的に進み、企業は業務効率の改善やコストダウンなどを目的にこうしたサービスを積極的に採用しはじめている。しかしその半面、「期待していたメリットが十分に得られない」、もしくは「期待以下の結果を生んでいる」といったケースもよく耳にする。その原因の一つが、従来型のネットワーク環境によるものだ。

現在多くの企業では、コンプライアンスやガバナンスの観点から、本社やデータセンターに業務アプリケーションを集め、各拠点からのトラフィックを中央で集中管理させている。そしてこのデータセンターには、FirewallやIPS、ProxyやURLフィルタ、ウイルスチェックゲートウェイ、サンドボックス等々、さまざまなセキュリティ製品が導入され、集中的なセキュリティ対策を講じている。

しかし、こうした従来型のネットワーク管理では、さまざまなクラウドサービスを利用するうえで、いくつかの問題点を抱えている。

セッション増加

従来型のネットワークの問題点

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なかでも顕著な例として、「Office 365」を導入した企業が抱えるセッション数の増加問題が挙げられる。「Office 365」は使い方にもよるが、1ユーザ当たりのセッション数が膨大だ。数千人規模の企業では「Office 365」だけでも、全社で膨大なセッション数となる。

従来型のネットワーク環境では、この膨大なセッションがすべてデータセンターに集まり、導入されているセキュリティ製品群を通過する。FirewallやProxyなどの製品はセッション数で導入モデルをサイジングするものが多く、こうした機器の処理能力によってアプリケーションのレスポンスが著しく低下し、業務効率が悪化する事態を引き起こしている。

トラフィック増加

次に、トラフィックそのものが増加傾向にある点も挙げられる。従来はオフィスにある1人1台のPCから業務を行うことが一般的だった。クラウド時代に入り、さまざまなサービスがiPhoneやiPadに代表されるスマートデバイスから利用可能となり、1人2台、3台で業務を行うように変化している。またクラウドにアクセスするIoTデバイスなども、ますます増加している。従来と比較し、トラフィックを発生するデバイスそのものの数が何倍にも増加しているのだ。

これに加えて、働き方改革を実現するツールとして企業での利用が盛んなコラボレーションやコミュニケーション系のアプリケーション、サービスによるトラフィックも増えた。代表的なものではSkype for Businessやクラウド型のWebもしくはビデオ会議サービスが挙げられる。なかには教育や情報発信の一環として、社内で動画配信を行っている企業もある。

また、クラウド利用からは少し離れるかもしれないが、トラフィックという観点からWindows 10の機能アップデートやパッチによるトラフィックも無視できない。Windows 10から「Windows as a Service」という新しいコンセプトに基づき、年に2回4GB程度の機能アップデート、月に1回1GB程度のパッチ適用が継続的に必要になる。そのため、こうしたトラフィックの影響で業務が行えなくなってしまう、といったケースも出てきている。

クラウド時代のネットワークの救世主とは

他にも、通信遅延によるレスポンス低下なども原因としてあげられるが、こうした従来型のネットワークが招く課題を解決できるソリューションとして、注目を浴びているのが「SD-WAN」だ。


本稿で提供するPDFには、クラウド時代の次世代ネットワークインフラ「SD-WAN」の具体的な機能や、クラウドセキュリティ、トラフィック最適化などのソリューションについて、詳細に語られている。業務効率化や働き方改革を目指す企業のIT担当の方には、ぜひ一読して課題解決の一助としていただきたい。

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≪目次≫

  • クラウドのメリットが生かせないのはネットワークのせい?
  • セッション増加
  • トラフィック増加
  • 遅延によるレスポンス低下
  • クラウド時代のネットワークの救世主?「SD-WAN」
  • SD-WANの登場でネットワークインテグレタは不要??
  • SD-WANだけで問題解決?
  • クラウド時代に適したセキュリティ対策
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