従業員約1800人を抱えるマイナビでは、今年8月に地方営業所を含む全国22拠点での全面的な無線LAN環境を導入した。BYOD(Bring Your Own Device)促進による社員の業務効率向上と、来客者に対する通信環境の整備、さらには将来の社内ネットワーク全面無線化も視野に入れた運用ノウハウの蓄積が目的である。

導入作業が終盤にさしかかる頃には、社員に対して約800台のiPadを配布するという当初は想定していなかった施策も展開されたが、管理の手間を増やすことなく、また通信障害を起こすこともなく、社員の業務効率向上を実現している。

スマートデバイスの活用を促進し、新ビジネス獲得へつなげる

マイナビ社内ではそれまで、通信のほとんどはLANケーブル経由で行っていた。来客者向け打ち合わせスペースの一部で無線LANアクセスポイント機能を持つルータを設置していたものの、これらはあくまでテストを兼ねた限定的なファシリティという位置づけだったという。

こうした環境を改めるに至った背景について、マイナビ 業務システム統括部の薄井照丈氏は次のように語る。

マイナビ 業務システム統括部の薄井照丈氏

「就職支援をはじめ、当社で展開している事業の多くはWebのサービスが基盤になっています。そしてそのWebの世界は、スマートフォンやタブレットの普及とともに変わりつつあり、新たなビジネス展開を進めやすい状況と言えるでしょう。ただし、新ビジネスへのヒントをつかむには、当然ながらスマートデバイスを使いこなすことが不可欠です。それまでのスマートデバイスユーザーは個人契約の携帯電話回線を使っていましたが、社内の無線LAN環境を整備すれば通信性能が上がりますし、携帯電話回線を持たない端末も利用できるようになります」

加えて同社では、セミナールームの外部貸出しも行っており、ビジネスセミナーやクライアント企業の採用面接などが随時開催されている。このセミナールームで来場者が無線LAN環境を利用できるようにしたいという要望も導入を後押しした。

管理機能に優れたアルバネットワークスのアクセスポイント

無線LAN機器を選定するにあたって、マイナビが求めた要件は以下の7点である。

  • 各種の設定/情報を一元管理できること
  • 既存ネットワークの活用/共存が可能であること
  • 将来的にIEEE 802.11x認証に対応できるなど、拡張性に優れること
  • MACアドレス認証、Web認証に対応すること
  • IEEE 802.11nに対応し、2.4GHz、5GHzの双方に対応すること
  • 1アクセスポイントで複数のSSIDを配布でき、異なるポリシーが適用できること
  • 使用していない機器のMACアドレス情報が容易にメンテナンスできること

これらのうち、一元管理に関しては、「アクセスポイントの定義や利用端末の認証情報、故障機器の把握などを、営業拠点を跨ってまとめて行える」(薄井氏)ことが前提だったという。見積もり時の無線LANアクセスポイント台数はおよそ100台。しかもネットワーク環境は、「事業の拡大に合わせて子供のように成長していくもの」(薄井氏)であり......

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本稿で紹介している、マイナビの無線LAN環境 構築事例をまとめたPDFを無償で配布しています。アルバネットワークスの無線アクセスポイント「Aruba AP-105」を101台を導入した事例で、構築費用を極力抑えるためにさまざまな工夫を凝らしています。

スマートデバイスの普及状況を考えると、今後、企業内無線LANに対する需要が高まっていくのは間違いないと言えるでしょう。近い将来、インフラ拡充の必要に迫られる企業も少なくないはずです。そのときに慌てないためにも、ぜひ一度ご覧になってください。

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