今回は「コンバージョン」の画面で見られる重要キーワードと、その他の分かりにくい用語を解説していきます。
【本連載で取り上げる画面(予定)】
- ユーザー
- ユーザー サマリー (「ユーザー」→「概要」)
- ユーザー モバイル サマリー (「ユーザー」→「モバイル」→「概要」) - 集客
- 集客 チャネル(「集客」→「すべてのトラフィック」→「チャネル」) -
行動
- ランディングページ(「行動」→「サイトコンテンツ」→「ランディングページ」)
- すべてのページ(「行動」→「サイトコンテンツ」→「すべてのページ」) - コンバージョン
- 目標 サマリー(「コンバージョン」→「目標」→「概要」) - その他の分かりにくい用語集
目標 サマリー(「コンバージョン」→「目標」→「概要」)
設定した目標の完了数を確認することができます。Webサイトの成果であるコンバージョンの把握は、サイトを運営している方にとって最重要事項です。「目標 サマリー」のレポートで、ご自身のサイトの目標進捗状況を常に把握しておきましょう。
目標の完了数
設定したコンバージョンの合計数が表示されます。
目標1は「お問合せ」、目標2は「資料請求」といったように複数のコンバージョンを設定している場合には、「目標 サマリー」のレポートにそれぞれ表示されますので、個別に把握しましょう。
コンバージョン率
Googleアナリティクスでは「コンバージョンの完了数÷セッション数」で計算されます。
全てのセッション数のうち何パーセントがコンバージョンしているかを表します。
Webサイトのコンバージョン数が増減した場合には、「集客数の増減」か「コンバージョン率の増減」のどちらなのかを切り分けることが対策や今後の施策を検討する第一歩となります。
その他の分かりにくい用語
集客 サマリーの部分でも少し解説しましたが、Googleアナリティクスでは「チャネル」、「メディア」、「参照元」という単語がよく出てきます。その他にも、「参照URL」という単語も出てきて、カスタムレポートを作る際に、とっさにどの項目を選べばよいか分かりにくいですよね。ここではこれらの単語の意味を整理して、使いこなせるようにしていきましょう。
チャネル
本連載第2回「集客 チャネル」の項目でも解説しましたが、チャネルとはWebサイトに訪れた人がどのような流入経路でサイトに入ってきたのかを示します。
基本的な分類としては、
- Organic Search:「自然検索」からの流入
- Paid Search :「有料検索」からの流入
- Display:「ディスプレイ広告」からの流入
- Other Advertising: 「その他の広告」からの流入
- Social:「ソーシャルメディア」からの流入
- Referral:「他のサイト」からの流入
- Direct:「ブックマークやURLの直接入力など」からの流入
- Email:「Eメール」からの流入
- Affiliates:「アフィリエイト」からの流入
- Other:上記のどれにも分類されなかった流入
どのチャネルに分類されるかは以下で説明するメディアの値によって決定されます。
メディア
メディアとは、Webサイトに訪れた人の流入元を分類した結果を表します。
例えば、Google検索からやってきたのであれば「organic」、exampleというサイトからやってきたのであれば「referral」、Facebookからやってきたのであれば「social」と分類されます。参照元が「(direct)」であればメディアは「(none)」となります。
上記のような場合はGoogleアナリティクスが自動的に分類してくれますが、メール広告やリスティング広告、ディスプレイ広告からの流入を適切なメディアに分類するためには、本連載第2回で解説したパラメータ設定が必要です。
参照元
参照元とは、Webサイトに訪れた人の流入元を表します。例えば、Google検索からやってきたのであれば「google」、exampleというサイトからやってきたのであれば「example」と表示されます。
また、URLの直接入力やブックマークから流入した場合、参照元は「(direct)」となります。しかし、Googleアナリティクスの仕様上、そのセッションが「(direct)」であった場合でも、以前訪問した際の流入元の情報があれば「(direct)」の情報は無視され、前回の参照元が適用されます。
チャネル・メディア・参照元の関係
チャネル・メディア・参照元、それぞれの意味が分かったところで、この3つの関係を整理してみましょう。
たとえばAさんがGoogle検索からサイトに流入してきた場合を考えてみます。
まず参照元はgoogleですね。次に、参照元がgoogleであるためメディアはorganicとなります。そしてメディアがorganicであれば、チャネルはOrganicとなります。
同様に、AさんがGoogleのリスティング広告(メディアのパラメータはcpcと設定)からサイトに流入してきた場合には、参照元はgoogle、メディアはパラメータにより指定されているのでcpc、メディアがcpcの場合にはチャネルはPaid Searchとなります。
- チャネルはメディアと参照元によって決定される
- メディアは参照元とパラメータによる指定で決定される
という流れを理解しておきましょう。
参照元/メディア
参照元/メディアとは、その名の通り参照元とメディアをあわせて表記したものです。
参照URL 参照元/メディア
参照URLとは訪問者の流入してきた元のURLを指します。
赤枠で囲った部分をクリックすると、誘導元のページを閲覧することができます。
ただし、本連載第2回でも記載した通り、悪質なサイトからの流入を記録させるリファラースパムという迷惑行為があるので、以下の手順でGoogleアナリティクスのボットフィルタリング機能は有効にしておきましょう。
- 「管理」→「ビューの設定」をクリック
- 「ボットのフィルタリング」にチェックを入れ、「保存」をクリック
* * *
4回にわたって連載してまいりました「Googleアナリティクス基本用語解説」も今回が最終回となりますが、いかがだったでしょうか。
Googleアナリティクスの用語を正確に理解することが、アクセス解析の第一歩になるかと思います。
本連載がGoogleアナリティクスを「これから使ってみよう!」という方や「最近使い始めたが単語が分からない・・」という方にとって、データを見る上での一助となれば幸いです。ご愛読いただきありがとうございました。