アドバンスト・メディアは6月26日、同社のAI音声認識技術を活用したクラウドサービス「AmiVoice 議事録作成支援システム」を大阪府庁が採用したと発表した。

2016年より長時間労働の是正に向けた取り組みを進める大阪府庁では、ミーティングの効率化を課題の1つとしている。だが、内容を公開している会議などの議事録作成は、詳細な書き起こしを行っているため、業務負担が大きいことが問題視されていた。そこで、作業負担の軽減などを目的に音声認識を活用した議事録作成サービスの導入を検討した結果、AmiVoice 議事録作成支援システムの採用に至った。

同システムでは、会議の音声をデジタルレコーダーで録音し、インターネット経由で専用サーバにアップロードすると、実時間以内で音声認識結果が出力される。認識結果は音声データと紐付いているため、専用の編集ソフト「AmiVoice Rewriter(アミボイス リライター)」で、音声を聞きながら誤認識部分の修正・編集を効率的に行えるという。

大阪弁や京都弁など、関西独特の言い回しなどを含めた専用辞書を搭載しているほか、辞書登録機能により、ユーザーごとに固有名詞やよく使う言葉など、単語のカスタマイズ登録も可能となっている。

導入により、従来の文字起こし作業に比べ2~3倍の早さでテキスト化が行えるため、議事録作成の負担を大幅に短縮し、素早い情報開示が可能になるとしている。