ソラコムが新たな7事例を公開、その中身は?

[2017/05/11 09:30]徳原大 ブックマーク ブックマーク

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IoTにおけるMVNOとして勢いに乗るソラコム。5月10日に低トラフィック向け新料金体系など複数の新施策を発表したが、これにあわせて同社サービスの新規事例も公開した。

この日公開された事例は7件。定期的なデータ送信が6件、リッチコンテンツ通信が2件(1カ所が重複)となっていた。

スマートルームセキュリティ

福岡のプリンシプルが提供する「スマートルームセキュリティ」は月額500円~980円で利用できるセキュリティシステム。宅内に設置したセンサーが異常時にSORACOM回線を介してセンターへ通報するほか、ホームセキュリティ機器に故障が生じた場合などの死活管理にも利用しているという。異常時と死活管理のみ通信する環境だからこそ、IoTに最適化された料金プランを利用しているケースと言える。

日の丸自動車興業

東京駅周辺の無料巡回バスを提供している日の丸自動車興業は、バスに搭載したスマートフォンでGPS情報を取得してクラウドにアップロード。独自の位置情報補正技術も組み合わせて、到着予想時間を配信している。システム開発はヴァル研究所が担当した。

日置電機

電力計・多ch電圧計の遠隔監視サービス「GENNECT Remote」を提供している日置電機。工作機器の旋盤などで故障が生じた場合、電圧を計ることで未然予防が可能になることから、リモート監視のニーズがあるという。単にデータを送信するだけでなく、SORACOM Beamを活用して暗号化処理をクラウド上で行い、データ量をおよそ1/20に削減できたという。

トーア紡コーポレーション

工場では電力ピーク使用時の利用量で電気料金が決まるため、一定量を超えないように適切な機器運用が求められるのだそう。そのため、工場のPLC(Programmable Logic Controller)に常時作業員を置くケースも珍しくないようで、作業負担となっていた。これをリアルタイムで、データをクラウドにアップロードし、KYOSOの「IoT.kyoto」という可視化サービスと連携させてトーア紡コーポレーションが提供している。

データ可視化は、単に総量把握するだけでなく、どこの機器に電力負荷がかかっているかも把握できるようにしたことで、利用傾向の把握や省エネルギー化などの副次効果も見込めるそうだ。

京成電鉄

ユニークな事例が日本ユニシスが開発を担当した京成電鉄だ。踏切設備の遠隔監視で、監視カメラのデータを踏切事故などが発生した際に、瞬時に映像を送信する。同社の踏切170箇所に有線を配線することは当然難しく、踏切事故自体もそう多く発生することはない。頻度と一瞬のトラフィックのバーストを考慮するとソラコムが適当だったのだろう。

と、ここまでは単に映像転送に利用したというだけの話だが、実は踏切設備の稼動ログをこの回線で送信している。設備からカメラまでは近距離無線でデータを送り、定常的に踏切の開閉ログなどをクラウドへセキュアにそのまま送信する。専用線などを用意しなくても携帯キャリアのセキュアな回線をそのままバックホール回線として利用するだけであり、ログ送信であればわざわざ有線である必要もない。バランスの取れた事例のように感じた。

三井物産

三井物産は、同社が関係する複数のショッピングモールで展開するタブレット端末付属ショッピングカート「ショピモ」でソラコム回線を活用した。これまでタブレットではWi-Fi経由でクーポンやレシピ、チラシデータを送信していたが、モール全域に適切な電波強度のWi-Fiエリアを構築することは難しく、データの欠損があったようだ。

こうした環境でも安定的にデータを送れるよう、バックアップ環境としてソラコムを活用。トラフィックが発生した時だけの従量課金であればバックアップ回線としてもってこいで、固定費の削減にも繋がる。

マツダ

最後の事例はマツダ。アロバのアロバビューコーロを活用して、車の展示会に設置したカメラから取得した映像をソラコム経由でクラウドに送信し、属性情報を取得・分析する。性別や年齢、新規、リピーター、感情などをメタデータ化することでマーケティングに活かす。

ソラコムはMNO化する?

これらの事例は、単に「低トラフィックの低料金」に見えるかもしれないが、そもそもキャリアグレードの回線でこれまでのM2M料金ではここまでの需要を喚起できなかった。

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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