【連載】

山口健太のモバイルデバイスNEXT

【第5回】2世代、3世代先を見据えるWin10スマホ「MADOSMA」の新モデルとは?

[2016/02/28 08:00]山口健太 ブックマーク ブックマーク

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マウスコンピューターは、2月22日~25日までスペイン・バルセロナで開催された「Mobile World Congress 2016」の米マイクロソフトブースに、Windows 10 Mobileスマートフォンの新製品「MADOSMA Q601」の実機を展示した。発売時期や価格は非公開だが、追って発表する予定としている。

MWC2016のマイクロソフトブースに、マウスコンピューターの新製品が並んだ

前モデルの「MADOSMA Q501」は、日本市場向けのWindows Phone 8.1端末として他社に先駆けて発売された。新製品のQ601は、Windows 10 Mobile世代の端末として初めての製品になる。果たしてQ601の特徴はどのようなものか、本記事ではMWC2016の会場を訪れたマウスコンピューター 製品企画部部長 平井健裕氏の話を交えて解説する。

MWC2016の会場を訪れたマウスコンピューター 製品企画部部長の平井健裕氏

6型の大型ディスプレイとSnapdragon 617を採用

5型ディスプレイだったQ501に対して、Q601の特徴は6型と大型化したディスプレイだろう。マウスコンピューターはWindows Phoneへの参入にあたって、5~7インチのファブレットの開発計画も明らかにしていた。平井氏によれば、Q601はまさにそのモデルで、Windows Phone参入当初から開発を進めてきたという。

6型の大型画面が特徴の「MADOSMA Q601」

画面の大型化に伴い、本体は一回り大きくなった。特に片手で持つときに重要な横幅は、前モデルの70.4mmから82.3mm(最終的な値は計測中)へと広がり、重量も125gから176g(計測中)へと約50g重くなった。その代わり、6型・フルHDの画面を得られたことで、OfficeアプリやWebブラウザーを使う際には効率が良くなる印象だ。

5型画面のMADOSMA Q501(左)と比較

全体的に一回り大きくなり、重量も増加した

基本性能も強化した。プロセッサーには米クアルコム製のミドルレンジCPU「Snapdragon 617」を採用する。すでに日本国内ではトリニティやVAIOのWindows 10 Mobile機が同CPUを採用し、いずれも無線接続による「Continuum for Phones」に対応する。当初はContinuumをサポートするCPUではなかったものの、平井氏によれば各社の尽力により実現にこぎ着け、現在ではマイクロソフトが公式にContinuum対応を認めている。また、メモリ容量も強化しており、展示機こそ2GBとなるが、最終的な製品版では3GBを搭載する。

展示機のメモリーは2GBだが製品版では3GBになる

前モデルでは樹脂製の背面カバーを採用したのに対し、Q601は保守目的以外ではカバーを取り外しできない一体型になり、金属的な質感になった。このためSIMカードやmicroSDのスロットも本体側面になり、着脱にはiPhoneのようにピンが必要になっている。

本体背面カバーは通常利用時には取り外し不可能になった

SIMカードスロットはピンで引き出すタイプに

海外出張のビジネスパーソンに重要な「対応バンド」

また、Q601ではLTEの対応バンドも拡大した。通常は、国内モデルとして国内バンドに絞り込むものが多い。例えば、MVNOなどを含めて利用者の多いNTTドコモのネットワークに対応するには、「バンド19」の存在が重要だ。一方で、対応するバンドを増やしすぎると、端末設計は飛躍的に困難になるという。

その一方で、海外出張や旅行を想定すると、海外のメジャーバンド対応も必要となる。Q601では米T-Mobile USなどが使用するバンド4、チャイナモバイルのTD-LTEが使用するバンド41、欧州で一般的なバンド7に対応する。日本のビジネスパーソンがよく出張で訪れる地域に対応しており、海外でも活躍できそうだ。

ほかに、インタフェースとして新たにUSB Type-Cを採用した。ただし内部的にはUSB 2.0相当で、これは他のSnapdragon 617機と同じくチップセットの制限によるものだ。有線接続によるContinuum利用には対応していない。

USB Type-Cポートを搭載するものの、USB 2.0相当になる

MADOSMAがUSB Type-Cを採用した背景はどこにあるのだろうか。平井氏によれば、Q601はマウスコンピューターの主導でODM企業と共同開発した端末としており、ODM企業は今後、他の企業向けに端末を供給できる契約になっているという。グローバル展開にあたっては「先進的なUSB Type-Cがアピールポイントになるのではないか」との判断だったという。

ただ、日本のビジネスシーンを考えれば、USB Type-Cの普及はまだまだ進んでいない。また、MADOSMAはメインのスマホではなく、仕事用の2台目端末としての需要を狙っているという。そのためにUSB Type-C用の充電器やケーブルを持ち歩く必要があるのは、やや煩雑に感じるところだ。

次のMADOSMAは「小型・高性能」モデルか

MWC2016では、米HPがSnapdragon 820を使ったハイエンドモデルを発表し、話題になっている。平井氏は、「HPがハイエンドモデルを出してくれたことで、Windows 10 Mobile製品の価格帯の幅が広がった。これによりMADOSMAの位置付けがより明確になる効果もある。競合ではなく、一緒に市場を拡大していきたい」との見方を示した。

次のMADOSMAはどうなるのだろうか。マウスコンピューターは初代モデルの発表時に、4~5インチ画面の小型モデルの計画も明らかにしている。

「個人的には、小型で高性能なモデルを作ってみたい。そのために2世代、3世代先のCPUまで見据えている。少なくともそれらが世に登場するまでは、Windows 10 Mobileへの取り組みを続けていきたい」(平井氏)

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マウスコンピューターは、2月22日~25日までスペイン・バルセロナで開催された「Mobile World Congress 2016」の米マイクロソフトブースに、Windows 10 Mobileスマートフォンの新製品「MADOSMA Q601」の実機を展示した。

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