FFRIは6月26日、フジクラが標的型攻撃対策ソフト「FFRI yarai」を採用したと発表した。

フジクラでは、昨今、標的型攻撃メールの内容が巧妙になっていることから、従来のウイルス対策ソフトや次世代ファイアウォールによる出口対策だけでは不十分だと考えられていた。

また、製造現場の機器制御や実績データ収集用に設置されていた一部のクライアントPCでは、それらの機器の更新・変更までのしばらくの期間、サポートが終了したWindowsXPを延命させており、これらのセキュリティ対策強化も急務となっていた。

同社は当初、これら2つの課題を個別に捉え、個々に対策を検討していたが、調査・検討を重ねるなかでFFRI yaraiならば同時に両課題を解決できると判断し、導入に至った。選定にあたっては、FFRI yaraiの「ふるまい検知」と「5つのエンジンによる多層防御」の2つの機能、官公庁などでの採用実績の多さなどが決め手になったという。

フジクラでは今後、マルウェア解析ツールやマルウェア感染経路をトレースする製品など、FFRI yaraiと連携可能なソリューションの導入も検討し、さらなるセキュリティリスクの軽減を目指すとしている。