Windows Package Managerを導入する

【連載】

1からマスター! Windows Terminal入門

【第40回】Windows Package Managerを導入する

[2020/10/22 08:00]佐々木宣文 ブックマーク ブックマーク

ターミナルでの作業に慣れてくると、新しいアプリケーションをインストールするためにわざわざWebサイトからインストーラをダウンロードして実行する、という手続きが少々面倒になってくるものだ。LinuxなどのUNIX系OSでは、パッケージマネージャを利用してコマンドラインでアプリケーションのインストールや管理が行えるのが一般的になっている。Microsoftが開発中のWindows用パッケージマネージャ「winget」を使えば、WindowsでもLinuxのようにコマンドラインでアプリケーションのインストールが簡単にできるようになる。

Windows向けのパッケージマネージャ「winget」

「winget」は、現在Microsoftが開発中のWindows向けのパッケージマネージャで、正式名称は「Windows Package Manager」という。コマンドラインベースのツールで、さまざまなWindows向けアプリケーションを共通のコマンドでインストールすることができる。Linuxで言えば「apt」や「yum」といったツールに該当するものを、Windowsでも提供しようというわけである。

WindowsにはMicrosoftストアがあり、これを使えば利用可能なアプリケーションを検索して、インストール/アンインストールを行える。しかし、Microsoftストアで管理できるのはMicrosoftストア用のアプリケーションだけであり、msi形式でパッケージングされたWin32アプリケーションには対応していない。その点、wingetは一般的なWin32アプリケーションに対応しており、Microsoftストアとは管理対象となるアプリケーションが異なる。

こうしたことから、wingetのアプリケーションはMicrosoftストアとは異なるリポジトリで管理されている。このリポジトリはMicrosoftが管理しており、サードパーティ製のアプリの場合は、Microsoftに申請して審査を通れば追加することができる。ユーザーからは、Microsoftストアに登録されているアプリもwingetでインストールしたいという要望も多く、これについては現段階では実験的な機能として実装されている。

wingetのインストール

wingetはMicrosoftストアに登録されている「アプリ インストーラー」というアプリの一部として提供される。ただし、本稿執筆時点ではwingetはプレビュー版の段階であるため、通常版のWindowsのアプリインストーラーにはまだ含まれていない。現時点では、次のいずれかの方法でwingetをインストールできる。

  • Windows Insiderプログラムに参加してMicrosoftストアから最新の「アプリ インストーラー」をインストールする
  • GitHubリポジトリのリリースページ」からインストーラをダウンロードする


本稿では後者の方法を使用する。GitHubリポジトリのリリースページを開いて、次のように最新版のパッケージをダウンロードしてほしい。

GitHubリポジトリからのwingetのダウンロード

ダウンロードできたら、ファイルをダブルクリックして画面の指示に従ってインストールすればよい。

インストールが完了したら、Windows TerminalでPowerShellかコマンドプロンプトを立ち上げて、次のようにコマンド「winget —info」を実行してみよう。

「winget —info」でwingetの情報を表示

wingetのバージョンなどの情報が表示されたら、インストール成功だ。

基本的な使い方

wingetの基本的な使い方は、次のようにコマンド「winget —help」を実行すれば表示される。

「winget —help」で使い方を表示

以降では、よく使うコマンドについて紹介していこう。まずwingetを使ってインストール可能なアプリケーションの一覧は、次のように「winget show」で表示できる。

「winget show」で利用可能なアプリケーションを表示

ご覧の通り、非常に多くのアプリケーションが登録されている。「winget search [検索ワード]」というコマンドの実行で、指定された検索ワードに関連のあるアプリケーションのみを探すことができる。次の例は、「zip」というワードで検索を実行した結果だ。

「winget search」によるアプリケーション検索

検索結果には、単純に名前に検索ワードを含むものだけでなく、内部的に付けられたタグなどによって関連性が高いものも含まれている。

特定のアプリケーションの詳細情報が知りたい場合は「winget show [アプリケーション名]」を実行すればよい。次のように、指定したアプリケーションの概要やライセンス、公式サイトのURL、インストーラの情報などが表示される。

「winget show」で指定したアプリケーションの詳細を表示

アプリケーションをインストールするには「winget install [アプリケーション名]」と実行すればよい。次の図は「7zip」というアプリケーションをインストールした例になる。

「winget install」によるアプリケーションのインストール

「winget install」では、インストーラをダウンロードして自動的に実行する。つまり、一旦別ウィンドウでインストーラが立ち上がってインストールが行われることになる。完了すると画面に「インストールが完了しました」と表示される。

現段階では、インストール済みのアプリケーションの一覧を表示したり、アンインストールやバージョンアップなどを行ったりする機能は提供されていない。これらの機能については、ユーザーの要望が多いものから順次開発を進めていくとのことだ。

このように、wingetはまだプレビュー版なので機能的に不十分なところもあるが、最低限のアプリケーションのインストールは行えるほか、現在も積極的に新機能の開発が行われているため、早い段階で試してみる価値があるだろう。

参考資料

※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合がございます。予めご了承ください。

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