マジックソフトウェア・ジャパンは6月12日、アイカテック建材が基幹システムの構築にマジックソフトウェア・ジャパンの超高速開発ツール「Magic xpa Application Platform(以下、Magic xpa)」を採用したと発表した。

アイカテック建材の基幹システムはこれまで、販売管理システムはMagic eDeveloper V9 Plus、生産管理システムはVisual Basicと別々の言語で構築されていた。そのため、改善要望への対応時に両システムの整合性をとったり、不具合が起きた際どちらのシステムに問題があるのかを洗い出したりするのに時間がかかる点が課題となっていた。

そのほか、Excelで管理していた原価計算をシステム化したいと考えたこと、販売店がオーダーを入力する際のWebアプリケーションの動作が不安定だったことなどから、基幹システムのリプレースを検討。ERPパッケージソフトウェアベンダー4社、スクラッチ開発ベンダー2社(Java、Magic xpa)、合計6社を候補に選定を行った。

社内のユーザーや全国にある販売店からの要望を取り入れるにはカスタマイズが発生するためERPパッケージは断念。スクラッチ開発2社をさらに吟味した結果、Magic xpaの採用に至った。決め手となったのは、Magic xpaによるスクラッチ開発の見積金額がJavaによるスクラッチ開発の半額程度であったことだという。

リプレースしたシステムのプログラム本数は1,700本、テーブル数は550個に上る。導入にあたっては、ユーザーがプロトタイプを使って次々に改善要望を出し、それらに早期に対応したことで、ユーザーの要望するシステムが実現できたとしている。

システム概要図

問題視されていたWebシステムのレスポンスも、RIA(Rich Internet Application)に変更した結果、アクセスが集中しても安定して稼働するようになった。

アイカテック建材では今後、個別原価計算のシステムを構築して製品1つ1つの損益を算出できるようにし、最終的には予実管理までつなげていく予定だという。