【AWS Summit Tokyo 2017】セイコーエプソンとレコチョクとSansan、三者三様のAWSをフル活用する理由

[2017/06/01 07:50]徳原大 ブックマーク ブックマーク

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クラウド

東京・品川で5月30日~6月2日の4日間、AWSの日本向けイベント「AWS Summit Tokyo 2017」が開催されている。Day 2の基調講演にはアマゾンウェブサービスジャパン 代表取締役社長の長崎 忠雄氏らが登壇。また事例紹介としてセイコーエプソンとレコチョク、Sansanが登壇し、AWSの採用理由や今後の自社における活用方針について語った。(関連記事 : なぜ三菱東京UFJ銀行はAWSに舵を切ったのか)

(左から)レコチョク 執行役員 CTO 稲荷 幹夫氏と三菱東京UFJ銀行 専務 村林 聡氏、アマゾンウェブサービスジャパン 代表取締役社長 長崎 忠雄氏、Sansan Co-founder Eight事業部 事業部長 塩見 賢治氏、セイコーエプソン IT推進本部 本部長 熊倉 一徳氏

セイコーエプソン「クラウドは信念、理屈じゃない」

セイコーエプソン IT推進本部の本部長を務める熊倉 一徳氏は、クラウド活用の理念を「Cloud first & fast」だと話す。同社は、誰もが知るプリンターを代表とする精密機器メーカー。

「今までもこれからも、モノづくりの会社というのは変わらない。時代に逆行しているかもしれないけど、EPSONとしてリアルな世界を極めることを求め続ける。ただ、これまで以上の感動や喜びをお客さまに伝えたいと考えた時、サイバー空間における価値の提供、連携も必要な時代となった。人と物がつながる新しい時代を想像した時、ソフトウェアとアプリケーション、そしてクラウドが必要になる」(熊倉氏)

2013年から5カ年の中期IT基盤戦略では、15年までがクラウドへの移行期、そして16年以降はクラウドに最適化したシステム構築を行い、クラウドメリットの最大化に重点を置いた。

「クラウドは必須だと信念を持って導入した。ある意味で理屈は超えていた。基本戦略の『Cloud first & fast』は、コストとスピードを念頭に置いているが、最大限のスピードを出せばコストは圧縮できる。当初こそ、さまざまな抵抗があったが、圧倒的なスピードとパフォーマンスを見せることで、ビジネスメンバーから喜ばれ、後から『やればできるじゃん』と受け入れられるようになった」(熊倉氏)

クラウドのメリットを最大限活かすには、やはりこれまでの「単なるDCリソースの移動」から、ビジネス環境の変化に迅速に対応するための「サービス利用型」へのシフトだと熊倉氏。従来からのデザインパターンの踏襲で移行していた時期はEPSONにとって通過点であり、クラウドネイティブなサーバーレスアーキテクチャの採用を進めることで、開発リソースをビジネスロジックに集中させ、差別化戦略へと舵を切れるように取り組みを変更したそうだ。

「より早く、スピーディーに良いモノへと成長させることを考えた時、サーバーレスアーキテクチャの採用は必要。すべてをスクラッチで作れるようにというよりも、使える機能を使いつつ、コラボレーションの連携機能など、差別化できるポイントに専念するように仕組みを変えた。AWSのマネージドサービスを活用してマイクロサービス化している」(熊倉氏)

熊倉氏は最後に、AWS採用の理由をこう語った。

「(中期戦略当初に)クラウドを採用した頃は、クラウドの採用を認めてもらうためにAWSという理由もあったが、グローバル企業として『ヨーロッパやアメリカのメンバーに納得して使ってもらうため』という理由もあった。企業のコラボレーションが広がる中で、グローバルの目線は必要だし、グローバル共通で使えることは重要な価値。AWSにはイノベーターとして発展してもらいたいし、私たちそれをしっかり活用して、より高い価値を生み出し、コラボレーションへと繋げていきたい」(熊倉氏)

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