日本オラクルは2月8日、日本ペイントホールディングスが、ハードウェアとソフトウェアを一体化したエンジニアドシステム「Oracle SuperCluster M7」を導入したと発表した。

日本ペイントホールディングスでは、カスタム開発による販売や物流、生産管理、人事などのシステムとSAPの会計アプリケーションを、複数のSPARCサーバと他社製ストレージ製品によって運用していたのだが、グローバルでの事業拡大に伴う運用・メンテナンス面の業務負荷が課題となっていた。

そこで同社は、今後増大する処理にも対応できる環境の構築に向け、Oracle SuperCluster M7の導入を決定。複数のサーバ・ストレージで稼働していた基幹業務システムのIT基盤を1台に集約し、グループ共通のプライベートクラウド環境に刷新した。

製品の選定にあたっては、サーバ台数が削減できることや、データセンター関連のコストを低減可能な点などが評価されたという。また、データベースやSPARCプロセッサの処理性能の高さ、Solarisの安定性なども決め手になった。

併せて、リアルタイムでデータを保護するエンジニアドシステム「Zero Data Loss Recovery Appliance」を導入し、稼働を開始。これにより、データベースの更新ログを常時取得できるようになり、リアルタイムでのバックアップとデータ損失リスクの低減、より高速なリカバリーが可能になったとしている。

なお、導入にあたっては、SCSKがシステム構築・運用、伊藤忠テクノソリューションズが保守を担当した。