「データはただ眺めていても意味がない。例えば、月次のPV・コンバージョン率・売上の数値だけ与えられても、わかることはほとんどありません。何らかの観点で集計して、”気付き”を得ることが大切です。Webアクセスデータの場合、有用なのはトレンド(Trend)、ベンチマーク(Benchmark)、セグメント(Segement)の3つの観点。略してTBSです」

UNCOVER TRUTH CAO / Faber Company CAO / デジタルハリウッド大学院客員教授 小川卓氏

UNCOVER TRUTH CAO / Faber Company CAO / デジタルハリウッド大学院客員教授 小川 卓 氏

——6月8日に開催されたセミナー『データ解析の達人に学ぶ! Google アナリティクス分析&活用講座』は、このような指南から始まった。

講演者は、国内Webアナリストの第一人者として活躍する小川 卓 氏。日本マイクロソフト、ウェブマネー、リクルート、サイバーエージェント、アマゾンジャパンなどで多大な実績を残し、現在はフリーランスのコンサルタントとして多くのクライアントを抱える同氏は、さまざまな業種の実数値を例示しながら、Google Analyticsから気付きを得るための観点や集計方法をいくつも解説した。

講演の後半には、スクロール量や特定位置クリック数の測定機能、ビジュアルなレポート出力機能など、Google Analyticsを拡張するツールを紹介。自身がクライアントに提供しているコンサルティング・レポートのフォーマットも公開したうえで、次のように提言している。

「勘違いしてほしくないのは、分析・レポートそのものは価値を生むものではないという点。例えば、1日にレポートを30個作ったところで、それだけでは会社に貢献したことにはなりません。大切なのは、あくまで改善施策の立案と実行です。先ほどのようなツールを使って分析・レポートの作業時間を短縮し、その分を改善施策に回してください」(小川氏)

小川氏は最後に、「数値を活用した改善は、成果を生みやすい。絶対に勝てるというわけではありませんが、勝てる確率は上がります。今回のセミナーを受講して、皆さんが職場で実践し、インターネットの世界が少しでも良くなれば私はうれしいです」とコメントし、約200人の来場者にエールを送った。

*  *  *

本稿では、同セミナーの講演スライドを無償で提供します。興味のある方は、以下の資料紹介内のリンク、あるいは記事末の「今すぐ資料をダウンロード」ボタン、「ダウンロードBOXに入れる」ボタンからダウンロードしてください。

また、講演レポートも後日改めて公開する予定なので、そちらもぜひご覧ください。

講演資料の内容


講演資料は全126ページ。Google Analyticsを使ってWebアクセスデータから気付きを得る方法について、40以上の具体例を示しながら解説しています。

また、改善施策に取り組む際の優先順位付け方法や、Google Analyticsの拡張ツールなども紹介。英語版のツールに関しては、インストール方法や使い方についても巻末で説明しています。

さらに、資料の最後には、セミナー参加者から寄せられた事前質問への回答も追加されていますので、セミナー当日に入手した方も今一度ダウンロードください。

<PDF内容>

  • アクセス解析の役割
  • トレンド・ベンチマーク・セグメントの活用
  • カスタムレポートを使って粒度別のデータを取得する
  • Google アナリティクスでは「目標設定」を行なうことが肝心
  • デフォルトセグメント・カスタムセグメント
  • 改善施策の考え方
  • 比較して改善案を出す
  • 数値の良い・悪いには理由がある
  • 良いメルマガと悪いメルマガの違いは?
  • 世の中の「良い」施策を保存する
  • Google アナリティクスをより深く利用する
  • レポーティングの例と自動化
  • 巻末:AnalyticsEdgeマニュアル
  • 事前質問&回答
    ……など

>> ダウンロードはこちらから