プライムレーズは、照射パワーが高いにもかかわらず痛みが少なく、肌の色を問わずに施術が行えることで高い評価を得ている脱毛機器です。
この記事では、プライムレーズの脱毛効果や痛みなどの特徴を解説していきます。
プライムレーズを導入している医療脱毛クリニックも紹介しますので、参考にしてください。
プライムレーズとはどんな脱毛機器?
まずは、プライムレーズがどのような脱毛機器なのか確認していきましょう。
脱毛方式 | 蓄熱式 |
波長の種類 | ダイオードレーザー(810nm+940nm)
ヤグレーザー(1060nm) |
痛み | 弱い |
冷却機能 | ・冷却ガスの噴射はなし
・ハンドピースに体感温度を5℃に保つ冷却装置を搭載 |
プライムレーズは、ダイオードレーザーとヤグレーザーを同時に照射することができる脱毛機器です。
異なる波長のレーザーを同時に照射することで幅広い肌質や毛質に対応できます。
なお、レーザーとは光のことで、波長(nm)とは光の長さのことを言います。ダイオードレーザーよりヤグレーザーの方が波長は長くなっています。これは、ヤグレーザーの方が「レーザーの皮膚への深達度がダイオードレーザーより深い(表皮から遠く、肌の奥の皮下組織まで届く)」ということになります。
プライムレーズの特徴
ここからは、プライムレーズの特徴を確認していきます。
脱毛方法について
医療脱毛の脱毛方式は「熱破壊式」と「蓄熱式」の2種類ありますが、プライムレーズは蓄熱式の脱毛機器です。
蓄熱式は比較的新しい脱毛方法で、皮膚の表面近くにある、発毛の命令を出す「バルジ領域」と呼ばれる組織をターゲットにしています。
バルジ領域は毛根よりも低い温度で破壊することができるため、じわじわと照射して熱ダメージを与えることで脱毛していきます。そのため、熱破壊式よりも時間はかかりますが、痛みや肌へのダメージは少なくて済みます。
一方、熱破壊式は、ショット式や単発式、HR式脱毛とも呼ばれ、古くから行われている実績の多い脱毛方法です。
毛の根元にある毛母細胞を生み出す組織「毛包幹細胞」や、毛を成長させる司令塔「毛乳頭」がターゲット。毛の黒い色(メラニン)に吸収されるレーザー光を照射することで熱を発生させ、毛根にある毛を成長させる組織にダメージを与えて脱毛していきます。
強めのパワーで広範囲に照射するため、効果が高い反面、蓄熱式と比べてやや痛みを感じやすいという特徴があります。
痛みについて
プライムレーズは、レーザーの照射パワーが強い(4800W)という特徴がありますが、熱が肌ではなく体毛に集中するようになっているため、やけどのリスクが低く痛みが弱くなっています。
また、体感温度を5℃に保つ冷却装置をハンドピースに搭載しているため、痛みが軽減されます。
ただし、痛みの感じ方は人それぞれ異なります。部位によっては痛みが強く、麻酔クリームを使用する人もいるようです。痛みに敏感な人は、事前に相談しておきましょう。
産毛やVIOも抜ける? プライムレーズで期待できる脱毛効果
プライムレーズで施術した場合、肌質や毛質ごとに期待できる脱毛効果は以下の通りです。
剛毛(VIOやワキなど) | 普通 |
産毛(顔や背中など) | 普通 |
白髪 | 期待できない |
プライムレーズはダイオードレーザーとヤグレーザーを同時に照射できるため、VIOなどの剛毛や、顔や背中などの産毛まで幅広い毛質に対応可能です。
白髪への効果
蓄熱式の脱毛機器は、肌の浅い部分にあり、発毛の命令を出すバルジ領域をターゲットにしているため、メラニン色素のない白髪の脱毛も可能と思われがちです。
しかし、実際にはバルジ領域のみに照射しているわけではなく、メラニンに反応して熱を発生する仕組み自体は熱破壊式と同じです。そのため、メラニンが存在しない白髪には、ほとんど効果が出ないと考えられています。
これはプライムレーズだけの問題ではなく、他の蓄熱式の脱毛機器の場合も同様ですし、メラニン色素に反応することで脱毛する熱破壊式でも効果は期待できません。
なお、白髪の脱毛については、こちらの記事で詳しく解説しています。脱毛を希望している部位に白髪のある人は参考にしてください。
>>白髪は脱毛できる? できない? 施術可能な方法と注意点を紹介!
脱毛効果を実感するまでに必要な回数
顔や背中などの産毛が生えている部位やVIOの場合、施術を何回受ければ効果を実感できるのか気になりますよね。
自己処理が不要になるまでに必要な施術回数は、以下の通りです。
部位 | 自己処理が不要になるまでの回数 |
顔や背中などの産毛 | 8回~ |
Vライン | 5回~ |
I・Oライン | 8回~ |
※必要な回数には個人差があります
メラニン色素の少ない産毛が多い顔や背中、毛周期の長いI・Oラインは8回ほど、Vラインは5回ほど脱毛を行うことで、定期的な自己処理が不要になるくらいの効果が得られることが多いです。
なお、ツルツルの状態にしたい場合は、さらに1~2回の追加照射が必要です。個人差がありますので、目安として参考にしてください。
医療脱毛の効果を実感するために必要な各部位の回数については、こちらの記事で詳しく解説しています。
>>5回では終わらない? 医療脱毛の効果を実感するための必要な回数
プライムレーズのデメリット
ここまでプライムレーズの魅力を紹介してきましたが、プライムレーズは導入クリニックが少ないといわれています。
そのため、限られたクリニックでしか施術が受けられないのが、プライムレーズの最大のデメリットといえるでしょう。
プライムレーズを導入している医療脱毛クリニック
プライムレーズを導入しているクリニックの一部を紹介します。
クリニック名 | 使用している脱毛機器 | |
リアルクリニック | ・プライムレーズ | 東京都中央区日本橋2-2-5 日本橋アルガビル2F
「日本橋駅」B0出口から徒歩1分 「東京駅」八重洲北口から徒歩7分 |
イデア美容皮膚科クリニック | ・ソプラノチタニウム
・ライトシェア デザイア ・プライムレーズ |
東京・千葉に3院展開 |
※イデア美容皮膚科クリニックの一部の院では、導入されていない脱毛機器がある可能性があります
※複数の脱毛機器が導入されている場合、使用する脱毛機器の指定はできない場合があります
まとめ
プライムレーズは、ダイオードレーザーとヤグレーザーを同時に照射することができる脱毛機器です。
波長の異なるレーザーを照射することで、幅広い肌質や毛質・部位に対応できるのが魅力。ただし、導入クリニックが少ないというデメリットがあります。
全国展開している大手クリニックでの使用は確認できませんが、今回紹介したクリニック以外にも個人クリニックなどで導入されていることがありますので、興味のある人はカウンセリングや診察時に確認してみてください。
なお、こちらの記事では、人気の医療脱毛クリニックを厳選して紹介しています。プライムレーズを導入しているクリニックは含まれていませんが、使用している脱毛機器や料金、クリニックの特徴などを掲載していますので、クリニック選びの参考にしてください。
>>医療脱毛クリニックおすすめ17選! 全身・部位別料金が安いのは?
(Akina)