赤帽を引越し業者として検討している方にとって、実際に利用した方のリアルな口コミは気になるのではないでしょうか。赤帽は引越し業者そのものではなく、赤帽軽自動車運送協同組合連合会といい、個人事業主の所属する組織を指します。そのため料金の計算方法が特殊だったり、サービスの内容は所属する個人事業主ごとに異なったりなど、他の引越しに関わる業者とは特徴が異なります。
そこでこの記事では、赤帽を実際に利用したことがある人に向けたアンケートをもとに、リアルな口コミ・評判を紹介します。また赤帽について詳しく知りたい方向けに、サービスの特徴や安く利用するためのコツ、赤帽だからこそ気を付けておきたい注意点も解説します。
赤帽のリアルな口コミ・評価やサービス内容について知り、引越しの依頼先として検討する際の参考にしてください。
【赤帽の利用者アンケート!】リアルな口コミ・評判を見てみよう
マイナビニュース引越しでは、実際に赤帽で引越しをした人に直接アンケートを行いました。この章では、赤帽を使ってみてどうだったのかを擬似体験できるように、良い口コミ&悪い口コミの両方をご紹介します!
「赤帽」利用者の項目別口コミ
赤帽で実際に引越しをした人を対象に実施したアンケートの結果をもとに、赤帽の項目別の評価をまずはグラフでご覧ください。
利用者の赤帽の評価
ケース別の料金相場
単身の引越しと家族での引越しの料金相場とその割合を、グラフにしましたのでご覧ください。
※赤帽を利用した119人にアンケート調査を実施して作成。クラウドワークス調べ(2021/9/2~2021/9/22実施)
「赤帽」利用者の項目別口コミ
次に、赤帽で実際に引越しをした方に実施したアンケートの結果から、以下の項目それぞれの「よかった点」「改善してほしい点」の口コミを紹介します。
- 料金
- 予約の取りやすさ
- 当日の作業内容
- 営業スタッフ
- 現場スタッフ
- 保証サービスや、その他オプションサービス
では、具体的に口コミを見ていきましょう。
料金
予約の取りやすさ
当日の作業内容
営業スタッフ
現場スタッフ
保証サービスや、その他オプションサービス
※赤帽を利用した119人にアンケート調査を実施して作成。クラウドワークス調べ(2021/9/2~2021/9/22実施)
口コミからわかった「赤帽」とは?
赤帽のよい口コミを見ると「複数の業者で見積もりをしたが、赤帽がダントツで安かった」「担当者が親切で助かった」という声が多く、やはり引越し業者ではないからこそ実現できる安い価格を評価する声が多いようです。
一方で、利用者の声の中には「作業を手伝うのが大変だった」「何かあったときの保証サービスがないのが不安」「家族での引越しには不向き」という意見もありました。基本的にはドライバー1人のみなので、引越し作業を自身でも手伝うケースが多いです。そのため、荷物が多くトラック1台に収まらない人や、丁寧なサービスや安心できる保証プランを求める人には合わないかもしれません。
とにかく最安値で引越しをしたい人や、荷物が少なく短距離での引越しをする人には赤帽がおすすめです。気になった人は無料診断で料金を確認してみましょう。
赤帽とは?おすすめの人と4つの特徴
※画像出典:赤帽公式サイト
トラック1台を貸し切って引越しを行う赤帽は、次のような方におすすめの引越し依頼先です。
- 単身引越しをできるだけ安く済ませたい方
- 小規模な引越しだけど大きな荷物も運んでほしいという方
- 引越し先が今の住所から20km~50kmという方
- 荷物が少なくて軽トラックがあれば自分でも運べそうという方
引越し会社や運送業者ではない
赤帽がほかの引越し業者と異なる最大の特徴は、軽自動車(軽トラック)を利用した運送業を行う個人事業主で編成された協同組合組織であることです。つまり、引越し専門の大きな企業を赤帽と呼んでいるわけではありません。個別の会社や個人事業主が、赤帽という組織のシステムなどを利用して営業しているといえます。
そのため赤帽を活用する際は、1人だけでは運ぶのが難しいものを、トラックを活用して運送してくれる地元の業者を探して依頼する引越し方法と捉えるとよいでしょう。専門の引越し業者と考えて依頼すると、想定していたサービスが受けられずに困ってしまう可能性もあります。
単身引越し向けのサービス
赤帽では軽トラックを貸し切り、自分専用の状態で引越しを手掛けてもらうことができます。荷物の量的には単身者向けとはなるものの、他の人の荷物と混ざることもなく、軽トラックに載るサイズであれば大きな家具や家電であっても配送可能です。
また、軽トラックはその小回りのよさがメリットで、狭い道の先にある引越し先や大型トラックの駐車が難しい場所でも、スムーズに入っていくことができるでしょう。ただし載せられる最大量は350㎏のため、それを上回るような大型の家具の場合は、別のサービスの利用も検討しましょう。
そして個人事業主が所属する組合である赤帽は、赤帽に所属する組合員の方に直接依頼できるため、引越したい地域に近い位置にある組合員を選べます。赤帽に所属する組合員の数は、2021年9月の時点では7,119件と豊富です。拠点も47都道府県全体にあるため、小規模な引越しを日本各地から依頼しやすいでしょう。
安くて評判がいいことで有名
赤帽の特徴として、軽トラック1つにまとめられる荷物量であれば、他の大手引越し業者の単身パックよりも安く引越しができることです。オリコン顧客満足度ランキングではコストパフォーマンスで9年連続1位、作業内容では4年連続1位を獲得しています。費用が安くなる理由は以下の3つです。
- ドライバー1人のみのため人件費がかからない
- 荷物量ではなく距離や時間で費用を計算
- 貸し切りなので無駄なく配送してもらえる
引越し業者によっては、荷物の量に応じて作業員を増やします。しかし赤帽の場合は、トラックとドライバーの数が固定となるため、荷物量ではなく距離や時間に応じた料金形態であることが特徴です。そのため単身の引越しでは、他の業者と比べて安く引越しができる可能性があります。
作業がスピーディー
赤帽での引越しは積み込みから積み下ろしまで連続で行われるため、依頼完了までスピーディーに進みます。軽トラックを貸切ることが前提となるため、他の依頼者の引越しが挟み込まれることもありません。引越しまでに時間がなかったとしても、近くの拠点で空いている組合員がいればすぐに対応してもらえます。
法人の引越しも受け付けている
赤帽は個人事業主の組合のため、法人からの依頼が難しいのではないかと感じている方もいるかもしれません。実際は、たとえば事務所移転や社員の異動に伴う単身引越しなど、法人として依頼することも可能です。
赤帽は全国44カ所の協同組合と、およそ180カ所の拠点を有しています。その拠点内でやり取りをすることで、法人としての依頼への対応も可能にしているのです。
赤帽の料金相場は?コースごとの料金を紹介
赤帽の公式サイトの例によると作業時間が2時間以内で済み、走行距離が20km以内だった場合は税込13,750円で引越しができます。走行距離などが関係するのは、赤帽では運賃の計算方法が2種類あるためです。
まず1つが、以下のように距離をもとにした計算方法です。
距離 | 税抜運賃 | 税込運賃 |
20kmまで | 4,500円 | 4,950円 |
21km~50kmまで:1kmあたり | 200円 | 220円 |
51km~100kmルまで:1kmあたり | 150円 | 165円 |
101km~150kmまで:1kmあたり | 120円 | 132円 |
151km以上:1kmあたり | 100円 | 110円 |
以下は時間をもとにした時間制運賃の表です。
時間 | 税抜運賃 | 税込運賃 |
2時間貸し切り、20kmまで | 4,500円 | 4,950円 |
30分ごと加算、超過時間 | 1,250円 | 1,375円 |
総走行距離による加算 | 「総貸切時間×10」を超えた場合のみ距離制運賃を加算 | 「総貸切時間×10」を超えた場合のみ距離制運賃を加算 |
さらに、運ぶ際にかかった時間によっても費用が加算されます。それぞれどのような特徴があるか、詳しく紹介します。
距離制運賃料金
実際に荷物を積んだ状態で、走った距離と諸費用をもとに計算する料金です。距離が短かったとしても、エリアによっては費用が加算されるケースもあります。2021年9月時点での距離制運賃について、表にまとめたので参考にしてください。
距離 | 税抜運賃 | 税込運賃 |
20kmまで | 4,500円 | 4,950円 |
21km~50kmまで:1kmあたり | 200円 | 220円 |
51km~100kmまで:1kmあたり | 150円 | 165円 |
101km~150kmまで:1kmあたり | 120円 | 132円 |
151km以上:1kmあたり | 100円 | 110円 |
“参考:全国赤帽軽自動車運送協同組合連合会「料金案内」”
また、諸費用については作業料金と待機時間料金の2種類に分かれます。超過時間が発生するたびに、どちらも費用が追加される方式です。
料金 | 税抜料金 | 税込料金 |
積み込みや積み降ろしが15分を超えた場合:15分ごとに発生 | 500円 | 550円 |
待機時間が30分を超えた場合:30分毎に発生 | 1,000円 | 1,100円 |
“参考:全国赤帽軽自動車運送協同組合連合会「料金案内」”
たとえば作業時間として合計15分、待機時間が60分あったとします。最初の15分は無料のため作業費用は0円、待機時間は30分あったものとして1,100円です。移動距離が20km以内であれば4,950円をプラスして、合計で6,050円になります。
時間制運賃料金
1回の依頼で、軽トラックを何時間貸し切りになったのかによって料金を計算する方法です。ただし、どの地域や日程でも同じように計算されるわけではありません。以下は東京都内での時間制運賃の料金表です。
時間 | 税抜運賃 | 税込運賃 |
2時間貸し切り、20kmルまで | 4,500円 | 4,950円 |
30分ごと加算、超過時間 | 1,250円 | 1,375円 |
総走行距離による加算 | 「総貸切時間×10」を超えた場合のみ距離制運賃を加算 | 「総貸切時間×10」を超えた場合のみ距離制運賃を加算 |
“参考:全国赤帽軽自動車運送協同組合連合会「料金案内」”
ポイントとなるのは、貸し切りにした時間と走行距離で費用が変わることです。もし引越しが同地区内など、20km以内であれば税込4,950円で引越しができます。ただし作業時間が増えた場合は、超過時間が発生したとみなして加算されます。
引越し運賃料金
赤帽の引越し運賃については、以下の内容によって大きく料金が変わるため見積もりが必須です。
- 必要トラックの台数
- 作業内容
- 荷物の量
- 移動距離
- 待機時間
赤帽の公式サイトの例によると、作業時間が2時間以内で済んで走行距離が20km以内だった場合は、税込13,750円で引越しができます。軽トラック1台分で考えると段ボール箱なら50箱、家具も含めると冷蔵庫やテレビ、シングルベッド、机とイスを1つずつ積んでも余裕があるため、単身者にとっては十分なサイズといえます。
費用が高くなるケースは、休日の引越しや都心部など地区割増が適応される場合です。赤帽では休日なら2割増、深夜帯なら3割増になります。また東京都23区内や大阪市の場合は、地域として税込440円の割増料金が加算される点に注意が必要です。
たとえば新居まで20km以内で、日曜日に東京都23区内に引越したとします。4,950円に休日割増をすると1.2倍になるため5,940円です。さらに地区割増が440円追加されるため、合計で税込6,380円になります。
赤帽を安く利用する2つの方法
単身の引越しであれば比較的費用が安く済む赤帽ですが、それでもより費用を抑えたいケースもあるでしょう。費用を抑えるポイントは次の2つです。
- 荷物の量を少なくする
- 短距離の引越しで利用する
それぞれのポイントを見ていきましょう。
荷物の量を少なくする
赤帽は基本的に軽トラック1台にドライバー1人のため、この範囲に収まるように荷物を減らすことで安く利用できます。軽トラック1台を超えてしまうと、そのまま料金の増額につながるためです。そのため軽トラック1台分を超える可能性がある場合は、あらかじめ見積もりをもらったうえで荷物を減らしておきましょう。
たとえば、次のような方法が挙げられます。
- 収納家具や大型家電などサイズの大きいものから処分
- 普段使用していない食器を処分
- 1年以上使用していないインテリアを処分
家電の場合はエアコンやテレビ、冷蔵庫、洗濯機の家電4品目についてはリサイクル料金が発生します。製品を購入した家電量販店やメーカーなどによって、回収方法や対応先は異なるため早めの確認をおすすめします。
短距離の引越しで利用する
赤帽の料金は、移動距離が増えて作業時間が長くなるほど高くなります。また引越し先が高層階にあったり、荷物の搬入が難しかったりする場所は、作業時間が長くかかる可能性も考えられるため注意が必要です。そのため短距離の移動であることも、料金を安くするために重要なポイントといえます。
赤帽を利用するときの注意点は?
荷物の搬送を専門とする赤帽は通常の引越し業者とは異なり、サービス内容が引越しに特化しているわけではありません。そのため次の4つの注意点があります。
- 段ボールの無料貸し出しはない
- 運送店を探す必要がある
- 作業員が足りない場合は手伝う必要がある
- 家族引越しは対応してもらえないことも多い
それぞれどのように対処すればよいか、解説していきます。
段ボールの無料貸し出しはない
段ボールについては、赤帽では有料となります。基本的には、サイズに応じて200円~600円で販売されているため、購入自体は可能です。ただし費用面が気になる場合は、スーパーやコンビニエンスストア、ドラッグストアから自力で調達するほうがよいでしょう。
また、他の業者では提供してくれることもあるハンガーケースなど、梱包に利用する資材の提供もありません。引越し時に赤帽側が毛布などで荷物を保護してくれる場合もありますが、事前に自分で引越しに向けて梱包をしっかり進めておきましょう。
運送店を探す必要がある
赤帽は公式サイトから直接申し込むこともできますが、任意の運送店を選べないというデメリットがあります。赤帽は個人事業主が所属する組合のため、運送店によって差が出ることも少なくありません。依頼した結果、費用は安くても引越しの内容がずさんな場合もあるため、自分で運送店を探すことも大切です。
運送店を探す方法としては、事前に該当するエリアの協同組合連合会のホームページで検索したり、赤帽に所属する個人事業主ごとのサイトをチェックしたりする方法があります。運送店を探す手間こそかかりますが、赤帽の安さを生かして満足のいく引越しをしたいのであれば、直接問いあわせたほうが確実です。
作業員が足りない場合は手伝う必要がある
赤帽の作業員は、トラック1台につき運転手1名だけです。作業員の追加も可能ですが費用がはおよそ倍になるため、自力で手伝える範囲か考えたうえで依頼しましょう。もし追加の作業員を依頼する場合は、目安として20km以内の移動で25,000円です。
他の引越し業者だと人員の追加のほか、洗濯機の設置などのサービスを提供してもらえる場合もあるため、いくらになるか調べてみるのもおすすめです。
家族引越しは対応してもらえないことも多い
家族で行う引越しについては、赤帽では対応してもらえない可能性があります。なぜなら赤帽が所有するトラックに荷物が載り切らず、複数台のトラックが必要になる可能性があるためです。たとえば赤帽で扱うトラックは、単身向けなら十分な広さを持っています。しかし4人分の荷物を運ぶとなると、4台もの赤帽用のトラックが必要になる可能性があるため、赤帽に所属する運送店によっては所有していないケースもあるのです。
また赤帽に依頼することで、かえって費用が高くなる恐れもあります。赤帽ではトラックごとに費用が発生するため、複数台のトラックを借りた場合はその分だけ費用が増えてしまうからです。
なお、赤帽の中には家族向けのプランを用意している運送店もあります。赤帽も引越し依頼先の候補として検討する場合は、地域の配送拠点や各運送店のホームページを調べてみましょう。家族向けのプランがある赤帽をピックアップし、見積もり依頼をするのがおすすめです。
まとめ
赤帽はその特徴から単身で近距離の引越しをする人で、1人きりでは荷物を運びきれない人に向いています。運送店を自分で探すことで、その運送店ならではのサービスを受けられるメリットもあります。
一方で費用よりもサービスを重視したい場合や、家族や複数人で引越しをする場合には不向きです。費用が余計にかかってしまったり、引越しを引き受けてもらえなかったりする可能性があるためです。その場合は引越し業者同士を比較したうえで、依頼先を決める方法がおすすめです。
少し手間をかけてでも、サービスよりも価格を重視したい方にとっては、納得のいく内容で引越しができる可能性があるため、まずは近くの赤帽で無料見積もりを取りよせてみましょう。
※編集部にて引越し業者を利用したユーザーを対象に行ったアンケート結果とインターネット上の情報を参考に執筆
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