国内の大手運送・引越し業者として知られている日本通運は、長年築き上げたノウハウで信頼性の高いサービスを提供しています。しかし大手だからこそ、実際に利用してみた感想が気になる人も多いのではないでしょうか。
マイナビでは、日本通運の利用者に対してアンケートを行い徹底調査しました。利用者のリアルな口コミを紹介し、そこからわかった特徴についても解説します。日本通運での引越しを検討している人は、見積もり前に本記事をぜひご覧いただき、引越し業社選びの参考にしてください。
日本通運はこんなサービス・・・
【日本通運の利用者アンケート!】リアルな口コミ・評判を見てみよう
マイナビニュース引越しでは、実際に日本通運で引越しをした人に直接アンケートを行いました。この章では、日本通運を使ってみてどうだったのかを擬似体験できるように、良い口コミ&悪い口コミの両方を紹介します!
日本通運利用者の項目別口コミ
日本通運で実際に引越しをした人を対象に実施したアンケート結果をもとに、日本通運の項目別の評価をまずはグラフでご覧ください。
利用者の日本通運の評価
ケース別の料金相場
※日本通運を利用した100人にアンケート調査を実施して作成。クラウドワークス調べ(2021/9/2~2021/9/9 実施)
「日本通運」利用者の項目別口コミ
次に、日本通運で実際に引越しをした人に実施したアンケート結果から、以下の項目それぞれの「良かった点」「改善してほしい点」の口コミを紹介します。
- 料金
- 予約の取りやすさ
- 当日の作業内容
- 営業スタッフ
- 現場スタッフ
- 保証サービスや、その他オプションサービス
では、具体的に口コミを見ていきましょう。
料金
予約の取りやすさ
当日の作業内容
営業スタッフ
現場スタッフ
保証サービスや、その他オプションサービス
※日本通運を利用した100人にアンケート調査を実施して作成。クラウドワークス調べ(2021/9/2~2021/9/9 実施)
口コミからわかった日本通運とは?
日本通運のよい口コミを見ると、「スタッフの対応が良く、作業も丁寧だった」「全国対応しているのがありがたかった」「割引キャンペーンやオプションが豊富」という声が多く、大手の信頼感と全国・海外対応が可能な点が評価されているようです。
一方で、利用者の声の中には「荷物が少ないのでもっと安くしてほしかった」「繁忙期ということもあり、予約が取りづらかった」など、料金面や予約の取りづらさを指摘する意見もみられ、ケースによっては他社よりも料金が高いこともあるようです。
そのため、サービスよりも料金重視で引越ししたい人や、繁忙期に急ぎでの引越しをする人などは予約が取りづらくて合わないかもしれません。
実績がある大手ならではの安心感や豊富なサービスを求める人や、長距離や難易度が高い引越しを予定している人は、日本通運がおすすめです。気になった人は無料診断で料金を確認してみましょう。
日本通運とは?おすすめの人と4つの特徴
※画像出典:日本通運公式サイト
日本通運は次のような人におすすめの引越し業者です。
- 長距離や輸送に少し難易度がある場所へ引越しする人
- 安心できる梱包技術やサービスを受けたい人
- 荷物や世帯人数に合わせて柔軟に対応して欲しい人
あらゆる輸送手段に対応している
日本通運は長年築き上げた輸送システムがあるため、あらゆる輸送手段に対応していることは大きな特徴といえます。具体的には以下の郵送手段を使用することが可能です。
- トラック輸送:一般的な引越しに使用する輸送方法。荷物量など条件に合わせて対応。
- 鉄道輸送:日本通運独自のJRの鉄道網を利用した輸送方法。荷物量が少ない長距離向け。
- 国内航空輸送:法人向けの空港輸送。精密機械や温度管理が必要になるものに対応。
- 国内海上輸送:長距離向けの海上コンテナ輸送。エリア・出航日の条件があるがリーズナブル。
このように大手運送業者として、一般的な輸送方法から独自のものまで幅広く展開しています。日本通運ではこれらを自由に組み合わせることで、さまざまな場所への引越しに柔軟に対応しています。そのため、どちらかと言えば長距離の引越しや北海道や沖縄・離島など、遠方への転居を考えている人に向いているといえるでしょう。
世界中どこへでも荷物が運べる
日本通運は日本全国で支店が291店舗あります。さらに国内に向けての多くの輸送路を持っていることに加え、海外に向けての輸送にも強いことが特徴です。海外に48カ国・321都市、744拠点のネットワークがあり、ほぼ世界中どこへでも荷物を運ぶことができます。
さらに拠点がない国でも、現地のパートナーと手を組んで配送が可能です。そのため、日本通運は海外への引越しを予定している人にも向いている引越し業者といえます。
輸送の信頼性が高い
日本通運はさまざまな荷物に対応しているため、輸送への信頼性が高いことも特徴です。重量・大型輸送や動物輸送などにも対応しており、運べないものがほぼないため輸送には特に定評があります。
また、梱包技術のレベルアップやマナー教育に力を入れているため、引越し作業の品質が高い点も魅力です。さまざまな荷物を、安心できる技術で輸送してもらいたいという人にもおすすめできます。
引越しの作業時間を短くできる
日本通運オリジナルの梱包システム「えころじこんぽ」は、引越しの作業時間を短くできるため、その点も魅力的です。日本通運オリジナルの反復資材を使用することで、家具やものに合わせて効率的な収納・梱包ができます。
例えば、食器をそのまま収納できるウレタンを使用したトランクや、移し替えるだけのシューズ・ハンガーボックスなど、専用の資材を使うことで梱包の手間や時間を短縮しているのです。また、この反復資材は繰り返し使えるので、環境へ配慮しながら引越しができる点も高く評価できます。
余計な引越しのゴミを出したくない人やスムーズな転居を希望する人には、特に向いているといえるでしょう。
日本通運の料金相場は?コースごとの料金を紹介
ここでは日本通運の料金相場を紹介します。現在展開されている引越しコースは大きく分けて、ある程度プラン組みされた2つの単身パックと、利用者に合わせて設定する3つのプランで構成されています。
それぞれのサービスの内容を比較すると以下の通りです。
比較項目 | 引越し単身パックS・L | 単身パック当日便 | セルフプラン | フルプラン | ハーフプラン |
価格 | 安い | 安い | 条件により異なる | 条件により異なる | 条件により異なる |
荷造り | 対応可能 | 対応不可 | 対応不可 | 対応可能 | 対応可能 |
荷ほどき | 対応可能 | 対応不可 | 対応不可 | 対応可能 | 対応不可 |
搬出/搬入 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
大型家電の設置 | 対応可能(有料) | 対応可能(有料) | 対応可能(有料) | 対応可能(有料) | 対応可能(有料) |
対応エリア | 全国 | 全国 | 全国 | 全国 | 全国 |
単身者・家族連れ共に「どの程度引越し業者に作業を任せるか?」によって、選択するプランが変化します。以下で各プランを詳しく見ていきましょう。
引越し単身パックS・L
単身者向けの引越しの場合には「引越し単身パックS・L」がおすすめです。荷物量に合わせてパックを選択することができ、荷物が少量の単身者の人なら最低19,800円から引越しが可能です。それぞれのパックの荷物量・値段の違いは以下のようになっています。
引越し単身パックS・Lの特徴
項目 | 引越し単身パックS | 引越し単身パックL |
積載サイズ | 74×108×155 | 104×108×175 |
荷物量目安 |
|
|
段ボール数の目安 | Mサイズ段ボール約16個 | Mサイズ段ボール約30個 |
値段 | 19,800円~(移動距離により変動) | 22,000円~(移動距離により変動) |
また、上記に入らない大型家具も別途追加料金で対応可能です。
単身パック当日便
単身者の人は「単身パック当日便」という選択肢もあります。このプランは訪問見積もりなどが不要なパック料金となっており、荷物が少なくて手早く引越したい単身者向けのプランです。荷物は衣類や雑貨、食器などの小物は利用者が梱包し、大型家具や家電のみ作業員が梱包します。
そのため、1人分の荷物で上記の引越し単身パックより、さらに身軽な引越しプランであるといえるでしょう。また、引越し距離も30分前後の近距離を対象としており、作業時間自体も4時間以内に終わるように想定しています。
下記表でサービスの特徴をまとめました。
荷物量目安 | 無料資材 | 訪問見積もり | 移動距離 | 値段(パック料金) |
1R~2DK程度の1人分の荷物 |
|
不要 | 30分前後の距離の引越し |
|
セルフプラン
家族連れで費用を抑えたい人には「セルフプラン」がおすすめです。セルフプランは荷造りや荷解きを利用者が行うタイプで、荷物量によって料金が左右されます。利用者が梱包作業を行うことで料金を抑え、お得に利用できるようになっているため、引越し費用を安くしたい家族連れに向いています。
しかし、このプランでは大物家具・家電の梱包資材が含まれていないため、必要に応じて追加料金がかかる点には注意しましょう。
荷物量目安 | 無料資材 | 荷造り・荷解き | 値段 |
荷物量に応じて対応 | 荷物量に応じたダンボール数 (※食器用トランク、ハンガーボックス等は追加料金) |
利用者が行う | 荷物量・距離に応じて見積もり |
フルプラン
家族連れで、なるべく引越し作業を任せたい人には「フルプラン」をおすすめします。このプランでは衣類や雑貨、食器などのさまざまな荷物の荷造りや、引越し先の荷解きから収納・片付けまでを任せられるプランです。引越しのプロに全ての作業を任せることができるため、引越しからすぐに通常の生活を送りたいという人に向いています。
荷物量目安 | 無料資材 | 荷造り・荷解き | 値段 |
荷物量に応じて対応 | 荷物量に応じたダンボール数 (※食器用トランク、ハンガーボックス等は追加料金) |
引越し業者が行う | 荷物量・距離に応じて見積もり |
ハーフプラン
家族連れで荷造りだけ手伝ってもらい、荷解きは自身で行いたい人は「ハーフプラン」がおすすめです。荷造りに時間を取ることが難しいけれど、収納は自身でこだわって整理しながら進めたいという人もいるでしょう。そういった人にこのプランが向いています。
また荷造りはプロに任せることで、破損のリスクを軽減しながら梱包できるのも魅力です。
荷物量目安 | 無料資材 | 荷造り・荷解き | 値段 |
荷物量に応じて対応 | 荷物量に応じたダンボール数 (※食器用トランク、ハンガーボックス等は追加料金) |
荷造りのみ引越し業者が行う | 荷物量・距離に応じて見積もり |
日本通運を安く利用する3つの方法
ここまで日本通運の独自プランを紹介してきましたが、それらを踏まえて、ここでは日本通運を安く利用するための以下の3つの方法を紹介します。
- 繁忙期を避ける
- 他社の見積もりを見せる
- 割引キャンペーンを利用する
以下でそれぞれについて詳しく解説します。
繁忙期を避ける
まず引越し料金を安く抑えたいなら、料金が高くなってしまう繫忙期を避けるようにしましょう。日本通運でも繫忙期とされる3~4月などは割引率も低く、お得に引越しすることは難しいです。しかし、この繫忙期を避ければ料金設定が安くなり、割引率も高まります。そのため特別な事情がない限りは、なるべく繫忙期を避けて予約するとよいでしょう。
なお繫忙期と呼ばれる時期は以下の期間が該当します。
- 入学・新生活シーズン(3月~4月)
- 週末にかけての金土日+祝日
- 月末月初(賃貸契約の切り替え時期含む)
他社の見積もりを見せる
引越し業者は、いかに利用者が自社を選んでもらえるかという点を意識しています。そのため、他社の引越し業者の見積もりを見せて、より安い料金を提示してもらえるかアプローチをかけることで、値引きしてくれる可能性があります。
ただし他社の見積もりを見せても、必ず値引きに対応してもらえるとは限らない点には注意してください。特に繫忙期などはどうしても交渉が難しいことがあるため、まずは繫忙期を避けた日程で担当者に見積もりを見せて相談してみましょう。
割引キャンペーンを利用する
日本通運では期間や申し込み方法によって、引越し料金をお得にできるキャンペーンを随時実施しています。例えば基本料金からの割引や、ギフトカードがもらえるキャンペーンなどでお得に引越しができるかもしれません。
引越しを決めたタイミングで利用できるキャンペーンがないか、公式サイトや担当者に確認してみてください。以下では、編集部調べ(2021年9月時点)で現在行われているキャンペーンを一部紹介します。
WEB割引
現時点で提供されているWEB割引は、単身パックS・Lに使用できるキャンペーンです。場所などの条件はなく、いつでもどこへでも利用できるもので基本料金から2,200円割引してもらえます。さらに荷物が多い人で2ボックス以上利用する場合は、追加で1ボックス1,100円ずつ割引してもらえるお得なキャンペーンです。
エリア限定キャンペーン
日本通運では、エリア限定の割引やギフトカードのプレゼントなどのキャンペーンも実施しています。例えば東京都なら単身パックを成約すると、好きなギフトカードや電子マネーなどに使うことができる「e-GIFT」を1,000円分もらえます。
他のエリアでもお得なキャンペーンを実施しているので、ぜひ公式サイトから自身が引越しするエリアで限定キャンペーンがないか確認してみてください。
日本通運を利用するときの注意点は?
本記事の最後に日本通運を利用するときの注意点を3つ紹介します。
- ペットの輸送には対応していない
- 貴重品を運んでもらうことはできない
- 段ボール回収が無料なのは1回まで
日本通運は大手引越し・運送業者として、高品質なサービスや柔軟なプラン対応など魅力があります。しかし、配送物や段ボールについては注意点があるので、あらかじめ確認しておきましょう。
ペットの輸送には対応していない
日本通運ではペットの輸送には対応していないため、犬や猫などを飼っている人は注意してください。これは日本通運が特に非対応であるというわけではなく、ペットにとって安心できる輸送方法を保証することが難しいため、一般的な運送業者では対応していません。
そもそも引越しはペットにとって大きなストレスになります。そのため特別な事情がない限りは、なるべく自身でペットを運ぶことをおすすめします。ただし海外への引越しの場合は空路になるため、ペットの輸送が可能です。
貴重品・危険物は運んでもらうことはできない
日本通運の引越しでは、以下のような貴重品・危険物と見られるものは運ぶことができません。
- 現金
- 有価証券
- 宝石貴金属
- 預金通帳(またはキャッシュカード)
- 印鑑
- 石油・引火性が強いガス
- 毒物
- 異臭のするもの
- その他危険物
上記に該当するものについては自身で運ぶ必要があります。(※法人間は貴重品輸送に対応)
また、自身で運べない大きさの美術品や骨董品などは、依頼することは可能です。しかし、30万円以上の品や金額にかかわらず扱いに注意を要する荷物に関しては、荷物の扱いを左右するため事前に申告するようにしてください。
段ボール回収が無料なのは1回まで
日本通運では無料で段ボール回収を行っていますが、無料なのは1回までという点にも注意してください。そもそも使用済みの資材は引き取り期限が決まっており、単身パック当日便が1ヶ月以内、その他は3ヶ月以内です。
その期間中に1回なら無料で回収してもらえますが、枚数が多いなどで回収が複数になってしまう場合は、2回目以降から有料になります。そのため、あらかじめ回収するタイミングを見越して荷解きを進めるようにしましょう。
まとめ
日本通運は、さまざまな引越し先や運送方法に対応している運送力の高さや、ニーズに合わせた手厚いサービスなど、大手らしいホスピタリティに魅力があります。単身者の身軽な近距離引越しから、家族連れの長距離の引越しまで幅広く対応しているため、しっかりとしたサポートを受けて引越しをしたいという人には、おすすめの引越し業者といえるでしょう。
プランは何を優先するかによって価格が変動するため、あらかじめ引越しで何を重要視するのか決めておくことが大切です。今回紹介した特徴と注意点も踏まえ、ぜひ快適な引越しを叶えてください。
※編集部にて引越し業者を利用したユーザーを対象に行ったアンケート結果と、インターネット上の情報を参考に執筆
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