この冬、もっともエキサイティングな1本!

普通にプレイすると難易度はそれなりに高め。筆者はランク「NORMAL」でクリアしたが、なかなかに歯ごたえのあるチャレンジングなゲーム展開が楽しめた。このタイプのゲームが苦手な人のために、自動的に敵に照準が合うオート照準モード「CASUAL AUTO」も搭載されていて、楽に進めたい人はこちらを選択するのもいいかもしれない。

サソリみたいな四つん這いの中ボス「バイア」。コイツは変形すると人型になる! カッコいいけど怖い!

中ボスは同系でもバリエーション展開されているのがリアル! この「ロマノフ」は特にバリエーションが多い。画像は地面に潜れるドリル装備タイプ

確かにカバーアクションは『Gears of War』っぽいし、アクティブARモードは『MAX PAYNE』を起源とする流行のバレットタイムモードそのままだし、要素1つ1つは別に起源があるのは分かるのだが、その各要素の取り込み方が独創的で「焼き直し感」がない。恐らくこれは、回避アクションやカバーアクションからの連携操作でしかバレットタイムモード(アクティブARモード)が発動できないという独特の操作系を採用しているからだろうか。 それと、最近のゲームにしては珍しく、得点システムを採用しているため、フレンド間でクリアタイムだけでなくスコアを競えるのも個人的に好感触。なお、オンラインを使った対人戦機能は無し。

最近は「映像が綺麗だがゲームプレイがイマイチ」というタイトルも多い中、『VANQUISH』はなにより「ゲームとして楽しい」し、それを盛り立てるメカビジュアルもカッコいいし、近年まれに見る良作だと思う。

ストーリー展開やラストのまとめ方については賛否はあるようだが、何というか、繰り返しプレイしたくなってしまうゲームだ。

この冬、もっともエキサイティングなゲームの1つだ。おススメ!

「ロシアの星」の幹部ザイツェフが操るバトルスーツとの対決シーン。ザイツェフのスーツは空も飛べるため、サムのものよりも高性能だ

「ロシアの星」の陰謀を阻止せよ!

(トライゼット西川善司)

ゲームタイトル VANQUISH (ヴァンキッシュ)
対応機種 プレイステーション 3
Xbox 360
ジャンル シューティング・アクション
発売日 2010年10月21日 (発売中)
価格 7,980円
CEROレーティング D (17才以上対象)
(C)SEGA