こんにちは、阿久津です。順次配信されるはずのWindows 10 Anniversary Updateですが、筆者の環境では待てどもWindows Updateに現れず、結局MediaCreationToolを使ってISOファイルを作成し、各PCをバージョン1607へアップデートさせました。
そのWindows 10 Anniversary Updateで提供される、Microsoft Edgeの新機能にタブプレビュー機能があります。非アクティブなタブにマウスオーバーすると、Webページがサムネイル表示されるというものです(図01)。
多数のタブを開いたときに便利な同機能ですが、Faviconやタイトルで内容を十分に把握できるのであれば不要かもしれません。そこで今回はレジストリからMicrosoft Edgeのタブプレビュー機能を無効にするチューニングをお送りします。
1. Microsoft Edgeをあらかじめ終了させておきます。
2. 管理者権限でレジストリエディターを起動します。
3. HKEY_CLASSES_ROOT\Local Settings\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\ AppContainer\Storage\microsoft.microsoftedge_8wekyb3d8bbwe\ MicrosoftEdge\TabbedBrowsingキーを開きます。
4. DWORD値「TabPeekEnabled」を作成します。
5. レジストリエディターを終了します。
これで操作が完了しました(図02~06)。
図03 レジストリエディターが起動したら、HKEY_CLASSES_ROOT\Local Settings\Software\Microsoft\ Windows\CurrentVersion\AppContainer\Storage\ microsoft.microsoftedge_8wekyb3d8bbwe\ MicrosoftEdge\TabbedBrowsingキーを開きます |
それでは結果を確認しましょう。Microsoft Edgeを起動し、複数のWebページを開いてください。この状態で非アクティブなタブにマウスオーバーしますと、アクティブなタブにマウスオーバーした際と同じように、Webページのタイトルがポップアップで示されます(図07)。
蛇足ですが、タブのサムネイル表示機能は値名から察するに、Microsoft社内で「TabPeek」と呼ばれているのでしょう。Windows Vistaから加わった「ライブサムネイル」などと同じコンセプトで実装したと思われます。なお、本チューニングを破棄する場合は、DWORD値「TabPeekEnabled」のデータを「1」に変更するか、値自体を削除し、Microsoft Edgeを再起動してください。
それでは、また次号でお目にかかりましょう。
阿久津良和(Cactus)