Windows 8.1のデスクトップ画面で開くフォルダウィンドウ(エクスプローラー)には、ファイルとフォルダが一覧表示される。この表示スタイルやアイコンサイズは柔軟に変更でき、好みや操作の場面に応じて切り替えるとよい。いくつかの切り替え方法を紹介しよう。
リボンから表示形式を変更する
Windows 8 / 8.1に移行をためらう理由の1つが、エクスプローラーを中心とした操作体系だ。Windows 7まではメニューバーを中心とした操作が残されていたが(図1)、Windows 8以降は「リボン」というUI(ユーザーインタフェース)が中心。ショートカットキーのキーアサインも変更されてしまった。
そのため、エクスプローラーのアイコンサイズとして「一覧」や「詳細」を頻繁に切り替えていたユーザーは、Windows 8の操作体系を身に付けなければならないだろう。そのアイコンサイズは、リボンの「表示」タブに並ぶ「レイアウト」セクションから選択する(図2)。
同セクションには、「特大アイコン」「大アイコン」「中アイコン」「小アイコン」「一覧」「詳細」「並べて表示」「コンテンツ」と、8種類が用意されている。それぞれの表示形式をクリックすることで、アイコンサイズの切り替えが可能だ(図3)。
この際、レイアウトセクションの右側にある下向き矢印をクリック/タップすると、選択肢がすべて表示されて、操作しやすくなる(図4、図5)。
ウィンドウ内のボタンから変更する
常にリボンを展開していない場合、まずウィンドウ上部の「表示」をクリックしてリボンを表示させ、レイアウトセクションで任意のアイコンサイズをクリックする。これだと少々面倒なので、ウィンドウ下部右下にあるボタンを利用して欲しい(図6)。並んだ2つのボタンは「詳細」「大アイコン」への切り替えが割り当てられており、ワンクリックで表示形式を切り替えられる。
マウスのホイールボタンでサイズ変更
よりスムーズにアイコンサイズを変更する場合(好みにもよるが…)、マウスのホイールボタンが便利だ。「Ctrl」キーを押しながらホイールボタンを前方向に回転させると、アイコンサイズが大きくなる。逆に、後方向に回転させるとアイコンサイズが小さくなっていく(図7)。
この操作方法は、前述の「レイアウト」セクションに並ぶボタンでは選択できないサイズにも切り替わる。例えば、「大アイコン」と「中アイコン」の中間サイズにもできるわけだ。常にマウスを手にしているユーザーなら、便利な操作方法となるだろう。なお、マウス操作をフックする一部のアプリケーションやマウス系ユーティリティをインストールしている場合、正しく動作しない可能性がある。その際は環境を確認して欲しい。
キーボードのショートカットキーでサイズを変更する
最後はおなじみのショートカットキー。冒頭で述べた「レイアウト」セクションのボタンには、「Ctrl」+「Shift」+「1」~「8」キーが割り当てられている。例えばファイルの詳細を確認する場合は「Ctrl」+「Shift」+「6」キーを押せばよい。
また、大量のファイルやフォルダを操作する場合は、「Ctrl」+「Shift」+「5」キーを押して「一覧」に切り替えるのがおすすめだ。多くのファイル/フォルダを1つのウィンドウ内に表示できるため、ファイル/フォルダ選択からのドラッグ&ドロップや削除といった操作が行いやすくなる。
これらのショートカットキーは、標準で物理的なキーボードを持たないWindows 8.1タブレットの場合、別途キーボードを追加しないと利用できない。だが、デスクトップPC / ノートPCの場合、昔ながらのショートカットキーは操作性を向上させる重要な存在であり続けている。覚えておいて損はないだろう。
阿久津良和(Cactus)