Webブラウザーベースのオンライン共同作業時は、あくまでもSaaSの機能に依存している。たとえばWord for the webで文書作成を共同で行えるのは、Microsoft 365のおかげだが、こと内容がWebサイトにおよぶと、目の前にあるWebブラウザーをMicrosoft TeamsやZoomの共有アプリにして操作しなければならない。
よりオンライン共同作業の体験を向上させる取り組みが「Edgeワークスペース」である。一見するとAAD(Azure Active Directory)ベースで動作するのかと思いきや、Microsoftアカウントでもワークスペースの作成や他者の招待が可能だった。
なお、下図はCanary版Microsoft Edge(バージョン114。以下、Edge)で撮影しているが、安定版Edge(バージョン112)からも使用可能できる。
今回はMicrosoftアカウントベースでEdgeワークスペースを検証してみたが、Microsoftの説明にある既存タブやお気に入り、リアルタイム履歴の共有は体験できなかった。
その理由は本機能がプレビュー段階で、仮想マシン内のWindows 11で使用中のMicrosoftアカウントを未適用だったため。「リンクのコピー」で直接招待してみたが、筆者が試した限りではエラーになってしまった。
そのため今回は“一人Edgeワークスペース”状態で、具体的な利点を把握できず、本機能の有用性や欠点を伝えるまでに至らなかった。申し訳ない。なお、共有アイテムの可否はMicrosoftのサポートページで確認できるが、コラボレーション中に誰かがダウンロードしたPDFファイルや画像ファイルも共有対象になるのかは不明だ。
お手元の環境でプレビュー範囲が拡大した際に、Edgeワークスペースを確認してほしい。なお、先のサポートページによれば、Edge バージョン106以降、AADアカウント、OneDrive(OneDrive for Businessなのか不明)の十分な空き領域が必要となる。