ようやく春めいてきたが、我々が懸念すべきはPCの発熱である。本稿は3月中旬に執筆しているが、外気温は22度ながらも筆者作業場の内気温は26度。HWiNFOで計測したPC温度は図のとおりである。

  • 白文字がCPUの平均温度。青文字がGPUの平均温度である

以前述べたかもしれないが、PCゲームのやり過ぎでGPUボードが死んでしまい、GPUマイニングの最中(さなか)に買い換えを余儀なくされてから、発熱量を意識するようになった。そこで紹介したいのが最大フレームレートの制限方法である。まずはNVIDIAユーザー向けだ。

  • 「Win」+「S」キー、もしくは「Win」+「Q」キーを押して検索ページを開き、「NVIDIA」と入力。検索結果をクリック/タップする

  • 「3D設定の管理」→「最大フレームレート」→「オン」と順にクリック/タップ。スライダーで30FPS程度を選択して「OK」をクリック/タップする

本来は「NVIDIAコントロールパネル」のみ必要だが、Webによる単独配布は終了。GeForce ExperienceもしくはMicrosoft Store版をインストールしてほしい。次はAMDユーザー向けだ。

  • 「Win」+「S」キー、もしくは「Win」+「Q」キーを押して検索ページを開き、「AMD」と入力。検索結果の「AMD Software: Adrenalin Edition」をクリック/タップする

  • ウェルカムページは不要なので「これをスキップ」をクリック/タップする

  • 歯車アイコン→「グラフィック」→「高度」と順にクリック/タップし、「最大FPS」のスライダーで30FPS程度を選択したら、AMD Software: Adrenalin Editionを終了する

こちらは「AMD Software: Adrenalin Edition」のインストールと、2回のPC再起動が必要なので作業中の場合は注意してほしい。AMD系GPUはさほど詳しくないが、今回施したのはFPS(Frames Per Second)の抑制だ。PCゲームとして描画速度が重要なFPS(ファーストパーソンシューティング)などをプレイしないのであれば、30FPSで十分だろう。

このあたりは利用環境に応じて変更してほしいが、主目的は発熱量の抑止である。夏が来ればエアコンのお世話になると思うが、電気料金の高騰を踏まえると自衛策を講じてもいいだろう。