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Windows 10の「夜間モード」を利用するには、GPUドライバー側の対応が必要だ。多くのPCでは問題なく動作するが、Hyper-V上の仮想マシンでは動作しないケースがある。
GPUドライバーの問題ながらもVMwareなら使用可能
Windows 10 バージョン1703から搭載した「夜間モード」は、ディスプレイが発するブルーライトを軽減し、眼精疲労を軽減すると言われている。医学的見解はさておき、すべての環境で使える機能ではないことをご存じだろうか。
上図はHyper-V上のWindows 10 バージョン1809だが、動作を確認してみようとアクションセンターを開いたところ、ご覧のとおりグレーアウトしている。「設定」側に何らかの操作が必要だったことを思い出し、確認してみたところ、アクションセンターと同様にグレーアウトされていた。
Microsoftの公式説明を探したところ、サポートページの記述がもっとも明確だった。同ページには「DisplayLinkまたは基本ディスプレイドライバーがグラフィックドライバーとしてインストールされたデバイスや、HDRを使用しているデバイスでは、夜間モード機能がサポートされません」とある。
今回確認した仮想マシンはGPUドライバーとして、「Microsoft Hyper-Vビデオ」を使用しているため、Microsoftが定めた諸条件を満たしていないのだろう。ホスト側のGPUパワーを仮想マシンで利用するRemoteFX 3Dビデオアダプターにすれば有効になると思われるが、すでに開発終了している機能に頼るのも忍びない。
なお、VMware Workstation上の仮想マシンを確認したところ、こちらの環境では夜間モードの設定が可能だった。これはVMware Toolsに含まれるGPUドライバーの恩恵があったのだろう。
阿久津良和(Cactus)