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「設定」の「ライセンス認証」では、お使いのWindows 10がパッケージ版などからインストールしたリテールなのか、OEM版なのか確認できない。

「slmgr.vbs」で確認する

Windows 10はさまざま販売形態で提供され、ライセンス認証状況は「設定」の「更新とセキュリティ/ライセンス認証」で確認できる。だが、販売形態までは示されない。

  • 「設定」の「更新とセキュリティ/ライセンス認証」

Windows 10の販売形態は大きく3つある。ひとつは、我々がMicrosoft Storeに代表されるECサイトや店頭で購入する「リテール」。こちらは25文字の英数字でお馴染(なじ)みのアレだ。

もうひとつの「OEM」は、MicrosoftとPCベンダー間で契約を結び、UEFIファームウェアに鍵が埋め込まれているもの。そして最後の、MAK(マルチライセンス認証キー)とKMS(キー管理サービス)を使う「VL(ボリュームライセンス)」は、必要な数のライセンスを一括販売する法人向けの販売形態なので、個人が使うことはあまりない。

前述した画像を見ても、「Microsoftアカウントにリンクされたデジタルライセンスによってライセンス認証されています」との説明にとどまり、リテールなのかOEMなのか判断できない。この情報を確認するのはコマンドラインからの操作が必要だ。

  • 「Win」+「X」キー→「I」キーと順に押して、Windows PowerShellなどを起動する

  • 「slmgr /dli」と入力して「Enter」キーを押すと情報が示される

上図はSurface上で実行したものだが、「説明」の「OEM_DM Channel」が示すようにOEMであることが分かる。ベンダー製PCの場合も「OEM_DM Channel」、もしくは筆者は未確認だが「OEM_SLP channel」となることもあるらしい。

下図はWindows 8.1から無償アップデートを実行したデスクトップPCだが、こちらは「RETAIL channel」。VL版の場合はここに「VOLUME_KMSCLIENT channel」と表示されるが、筆者はVL未契約のため正式名称は不明である。

  • Windows 8.1から無償アップデートした環境。こちらはリテール扱いとなる

阿久津良和(Cactus)