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Windows 10には、アプリやエクスプローラーの背景を白/黒に設定できる、ライト/ダークモードが備わっている。今回はこの簡単な切り替え方法を、タスクスケジューラで切り替えるWindows PowerShellスクリプトと合わせて紹介しよう。

スタートに項目をピン留めする

Windows 10はバージョン1607(Anniversary Update)から、アプリのダークモードをサポートし、バージョン1809(October 2018 Update)ではエクスプローラーも対象に加わった。

多くの読者も好みに応じて選択していると思うが、筆者も普段からダークモードを愛用している。だが、外出先で2in1 PCを使う際、ディスプレイの輝度を調整してバッテリ駆動時間を伸ばそうとすると、ライトモードの方が見やすいことが多い。

  • 「設定」で「個人用設定」を開いて、「色」を右クリック/長押しする。続いて「スタートにピン留めする」をクリック/タップする

  • 確認をうながすメッセージが現れたら、「はい」ボタンをクリック/タップする

  • スタートメニューのタイルをクリック/タップする

  • 下方向にスクロールさせ、「既定のアプリモードを選択します」から任意のモードを選択する

Windows PowerShellスクリプトを実行する

上記手順で素早くダークモードとライトモードを切り替えられるが、日中はライトモード、夜間はダークモード(もしくはその逆)に自動変更できると便利ではないだろうか。そこでWindows PowerShell(以下PowerShell)スクリプトとタスクスケジューラを組み合わせた自動化を紹介する。

  • メモ帳などを起動し、下記囲みの内容を入力する

New-ItemProperty -Path HKCU:¥SOFTWARE¥Microsoft¥Windows¥CurrentVersion¥Themes¥Personalize -Name AppsUseLightTheme -Value 0 -Type Dword -Force
  • 任意のフォルダーに「"DarkMode.ps1"」とダブルコーテーションで名前を囲んでファイルを保存する。なお、ファイル名は任意で構わない

  • 同じ手順で、メモ帳などを起動して下記囲みの内容を入力し、PowerShellスクリプトファイルを作成する

Remove-ItemProperty -Path HKCU:¥SOFTWARE¥Microsoft¥Windows¥CurrentVersion¥Themes¥Personalize -Name AppsUseLightTheme

このようにPowerShellスクリプトの準備を終えたら、次はタスクスケジューラの操作だ。

  • 検索ボックスに「task」と入力し、「タスクスケジューラ」をクリック/タップする

  • 右ペインの「基本タスクの作成」をクリック/タップし、任意のタスク名を入力してから「次へ」ボタンをクリック/タップする

  • トリガーは「毎日」を選んで「次へ」ボタンをクリック/タップする

  • スクリプトを実行する時刻を指定して「次へ」ボタンをクリック/タップする

  • 操作は「プログラムの開始」を選んで「次へ」ボタンをクリック/タップする

  • 下記内容を、ご自身の環境に合わせて変更(特にユーザー名。下の囲みでいうと¥kaz¥の部分がユーザー名なので人によって異なる)しながらテキストボックスに入力し、「次へ」→「はい」と順にボタンをクリック/タップする

%SystemRoot%¥system32¥WindowsPowerShell¥v1.0¥powershell.exe -ExecutionPolicy Bypass -File "C:¥Users¥kaz¥Documents¥Bin¥DarkMode.ps1"
  • 最後に「完了」ボタンをクリック/タップすれば作業完了だ。同様の手順でライトモードに切り替えるPowerShellスクリプトを実行するタスクを作成する

これでPCが起動してユーザーがサインインしている状態になると、指定した時刻に各PowerShellスクリプトを実行する。ただし、Windows 10 バージョン1809のエクスプローラーはウィンドウ内が正しく反映されないため、その際は1度閉じて開き直してほしい。

阿久津良和(Cactus)