OneDriveの「重要なフォルダーの保護」を試す

デスクトップ・画像・ドキュメント各フォルダーがOneDriveへ

最新のOneDriveクライアントでは、デスクトップや画像、ドキュメントといったフォルダーの保護を目的とした機能が新たに加わった。もともとはOneDrive for Business向けの機能だが、コンシューマー版にも展開された形となる。

この機能は、デスクトップ・画像・ドキュメントという各フォルダーをOneDrive上に配置することで、クラウド上のバックアップを作成するというものだ。OneDriveはWebページ上の操作で30日間のファイル復元も可能であることを踏まえ、「保護」という表現を用いているのだろう。

• 通知領域のOneDriveアイコンを右クリック/長押しし、「設定」をクリック/タップ

• 「自動保存」タブの「フォルダーの更新」ボタンをクリック/タップ

• 「保護の開始」ボタンをクリック/タップ

• これで各設定を自動変更し、デスクトップ・画像・ドキュメント各フォルダーがOneDriveフォルダー下に移される

自動的に行うのは、デスクトップ・画像・ドキュメントの各フォルダーを、OneDriveフォルダー下に移動しているだけだ。なお、ランサムウェア保護などのために、フォルダーアクセスを制限している場合はエラーになる。その場合、フォルダーアクセス制限を無効にすればよい。

• 保護処理終了後のデスクトップフォルダー。ご覧のようにパスがOneDriveフォルダー下となる

• フォルダーアクセスの制限を有効にしている場合、エラーが発生する

この機能にはいくつかの制限がある。

例えば、Outlookデータベースファイル(拡張子.pst)やOneNoteファイルは保護対象とならず、空白で始まるファイル名や「:/*? < > "|」を含むファイル名は使用不可能。ジャンクションポイントやシンボリックリンクもNGとなる。

さらに、OneDriveフォルダーをCドライブ以外で使用している場合も、保護の有効化ができなかった。この場合はOneDriveフォルダーの再設定でドキュメントフォルダーなどと同じCドライブを使えば回避可能のようだが、今回は試していない。

• OneDriveフォルダーをCドライブ以外で利用している場合もエラーとなる

OneDriveの「重要なフォルダーの保護」、必ず有効にしなければならないものではないが、デスクトップの自動同期は、PCの利用スタイルによっては利便性が向上するだろう。

阿久津良和(Cactus)