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ショートカットファイルはOneDriveフォルダーで管理

Windows 10における「配色」などの個人設定は、コントロールパネルから「設定」へ移行した。Microsoftは最終的にコントロールパネルを廃止すると表明しているが、Windows 7やWindows XPで慣れたツールのほうがよいと思う場面も多いだろう。

実際は、Windows 10 バージョン1709でも「個人用設定」など古いUIを持つ設定ページを呼び出すことは可能だ。以下に紹介する方法は、いずれもコマンドラインから実行できるが、使用頻度が高い場合はショートカットファイルを作っておくとよい。

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    デスクトップの何もないところを右クリック/長押しし、「新規作成」→「ショートカット」とクリック/タップ

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    テキストボックスに「explorer shell:::{ED834ED6-4B5A-4bfe-8F11-A626DCB6A921}」と入力し、「次へ」ボタンをクリック/タップ

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    テキストボックスに「個人用設定」と入力し、「次へ」ボタンをクリック/タップ

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    ショートカットファイルを右クリック/長押しし、「プロパティ」をクリック/タップ

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    「アイコンの変更」ボタンをクリック/タップし、テキストボックスの内容を「%SystemRoot%¥System32¥desk.cpl」に変更すると現れるアイコンを選択。「OK」→「OK」と順にボタンをクリック/タップ

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    ショートカットファイルをダブルクリック/タップすると、「個人用設定」が現れる

上図に示した手順で「個人用設定」を呼び出せるが、下記に並んだ「デスクトップの背景」などは「設定」にひも付いている。そこで、各項目を古いスタイルで設定するショートカットファイルも作成しておこう。

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    こちらのショートカットは「rundll32.exe shell32.dll,Control_RunDLL desk.cpl,screensaver,@screensaver」を実行し、アイコンは「%SystemRoot%¥System32¥PhotoScreensaver.scr」を使用

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    こちらのショートカットは「rundll32.exe shell32.dll,Control_RunDLL mmsys.cpl ,2」を実行し、アイコンは「%SystemRoot%¥System32¥mmsys.cpl」を使用

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    こちらのショートカットは「explorer.exe shell:::{ED834ED6-4B5A-4bfe-8F11-A626DCB6A921} -Microsoft.Personalization¥pageWallpaper」を実行し、アイコンは「%SystemRoot%¥System32¥imageres.dll」を使用

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    こちらのショートカットは「explorer.exe shell:::{ED834ED6-4B5A-4bfe-8F11-A626DCB6A921} -Microsoft.Personalization¥pageColorization」を実行し、アイコンは「%SystemRoot%¥System32¥themecpl.dll」を使用

各ショートカットファイルの管理として、全体のプログラムフォルダー(shell:common programs)に格納する方法もあるが、筆者がおすすめしたいのはOneDriveフォルダーに保存することだ。

個人用OneDriveは「shell:onedrive」で呼び出せるため、アクセスが容易であると同時に、OneDriveフォルダーの同期によって、同じMicrosoftアカウントを使った別PCで簡単にショートカットファイルを共有、利用できるからだ。

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    作成したショートカット(アイコン変更済み)を、OneDriveフォルダーに保存した例

阿久津良和(Cactus)