「Windows 10ミニTips」は各回の作成時点で最新のWindows 10環境を使用しています。

ISOファイルでWindows 10を新規インストールする

前回はWindows 10の「回復」機能を使い、Windows 10 Creators Updateを新たにインストールする方法を紹介した。今回はもう1つのリフレッシュ方法、USBメモリを用いた新規インストールだ。MicrosoftのWebサイトからダウンロードできる、「メディア作成ツール」を利用する。

メディア作成ツールは、Windows 10を新規インストールするためのUSBメモリやISOファイルを作成するものだ。また、メディア作成ツールを実行したPCのアップグレードも可能となっている。

Webサイトにアクセスしたら、「ツールを今すぐダウンロード」→「実行」とボタンを順にクリック/タップ

ライセンス条項を確認し、問題がないようであれば「同意する」ボタンをクリック/タップ

「別のPCのインストールメディアを作成する」→「次へ」ボタンと順にクリック/タップ

作成するメディアは、環境によってはアーキテクチャが「64ビット」以外になる可能性がある。多くの読者諸氏はWindows 10の64ビット版を選択すると思われるため、「このPCにおすすめのオプションを使う」のチェックを外し、「アーキテクチャ」で「64ビット」を選択し直そう。

「このPCにおすすめのオプションを使う」をクリック/タップしてチェックを外し、必要に応じてオプションを変更してから「次へ」ボタンをクリック/タップ

確認をうながすメッセージが表示されたら、「OK」ボタンをクリック/タップ

64ビット版Windows 10のインストール用メディアを作成するには、4GB以上の容量を持つUSBメモリが必要だ。PCに接続したUSBメモリに割り当てられたドライブ文字をエクスプローラーで確認し、正しい作成先であるか確認してから手順を進めてほしい。なお、USBメモリの内容はすべて消去される。

PCにUSBメモリを接続してから、「USBフラッシュドライブ」→「次へ」ボタンと順にクリック/タップ

ドライブ文字が正しいか確認してから、「次へ」ボタンをクリック/タップ

USBメモリへ書き込むため、ISOイメージファイルを作成するよりも時間を要するが、10~20分程度でメディア作成は完了するはずだ(USBメモリの書き込み速度に左右される)。後はPCを1度シャットダウンし、USBメモリから起動することで、Windows 10の新規セットアップが可能になる。USBメモリから起動する方法は、PCのマニュアルや、自作PCならマザーボードのマニュアルを参照してほしい。

これでインストールメディアの作成は完了した。「完了」ボタンをクリック/タップすると一時フォルダーのクリーニングを実行した後、アプリケーションが終了する

新規インストールの手順は「Windows 10大百科」を参考にしてほしいが、大きく異なるのがプロダクトキーの入力だ。Windows 10はMicrosoftアカウントに紐付くデジタルライセンスで認証を行うため、同一のPCであればプロダクトキーを入力する必要はない。筆者は、ローカルアカウントでインストールし、その後にMicrosoftアカウントへの切り替え変更を推奨する。切り替え操作が完了するまでWindows 10の認証が終わらないが、心配は不要だ。その後インターネット経由で認証が行われるので安心してほしい。

Windows 10のセットアップが始まったら、「プロダクトキーがありません」をクリック/タップ

Windows 10 ProもしくはHomeとエディションをクリック/タップで選択し、「次へ」ボタンをクリック/タップ

阿久津良和(Cactus)