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【答え】運転中でも時間を見やすくするため
1900年初頭のアメリカでは、大衆車が登場し始め、どんどん自動車が普及していきます。同時に腕時計も家庭に普及し始め、そのころ「自動車を運転中に、見やすい時計を作ってほしい」という依頼で「ドライバーズウォッチ」が誕生しました。
ドライバーズウォッチの使命は、具体的に表現すると「ハンドルを握りながら、一瞬の確認で時刻を読み取りできること」です。そこでヴァシュロン・コンスタンタンは、ハンドルを握ることで傾いてしまう腕時計の角度を補正するために、ハンドルを握った左腕の腕時計の文字盤がちょうど読みやすい角度になるような時計を作りました。それが「ヒストリーク・アメリカン」です。
アメリカの作家で牧師のサミュエル・パークス・キャッドマンが、初代モデル(ヒストリークアメリカン1921)を2本所有していたとされています。彼はラジオ放送を通じて何百万もの聴衆に説教を行った初の人物であり、説教中にさりげなく時間を読み取るためにこの時計を選んだと考えられています。彼が所有していたうちの1本は現在、ヴァシュロン・コンスタンタンのヘリテージ・コレクションに収蔵されており、2021年に発表された3本の新作の着想源となった極めて希少なモデルです。

