ワークスモバイルジャパンは2018年2月2日、ビジネスチャットツール「LINE WORKS」の1周年記念カンファレンス「LINE WORKS DAY」を開催した。今回はその中から、ワークスモバイルジャパン 代表取締役社長の石黒豊氏、そしてLINE 代表取締役社長 CEOの出澤剛氏が登壇した2つのセッションについてレポートしよう。

「誰もが簡単かつ安心に」をテーマに歩んだ1年

ワークスモバイルジャパン 代表取締役社長の石黒豊氏

1周年記念カンファレンスで最初のセッションに登場した石黒氏は、「ご挨拶と LINE WORKS 1年の振り返り」と題した講演を行った。

冒頭で「皆さまのおかげで、LINE WORKSは本日でちょうど1周年を迎えることができました。誠にありがとうございます」と感謝の念を表した上で、会場内の参加者に「仕事で誰もが、簡単かつ安心に使えるITツールはありますか?」と石黒氏は問いかけた。

この”誰もが”には、年齢や性別だけでなく、内勤と在宅勤務、正社員と派遣社員、PCを使う・使わないなど、さまざまな区分が含まれている。また、”簡単かつ安心に”というフレーズには、プライベートと仕事を分けられる、導入時の社内教育が容易、ビジネス用途として十分なセキュリティが確保できる、といった意味が込められている。

LINE WORKSは開発段階から現在に至るまで、この”誰もが”“簡単かつ安心に”というテーマを徹底して貫いているそうだ。さらに、「これまでITが使いづらかった現場で、もっと活用できる」「もっと便利に働いて、もっと早く仕事を片付ける」といった部分にも注力しているという。

従業員100名未満の企業が87%を占める

LINE WORKS これまでの歩み

ここで石黒氏は、LINE WORKSのこれまでの歩みについて紹介した。LINE WORKSは、前身である「Works Mobile」のv2.0でLINEとのトーク連携を実現したことから、2017年2月2日に現在のサービス名へと変更。

2017年7月にリリースしたv2.1では、意見の収集に便利なアンケート機能をはじめ、トークBot APIやグループビューなど全45項目におよぶアップデートを実施。さらに2017年12月上旬のv2.2では、過去最大のアップデートにより60を超える機能が追加された。こうした数々のアップデートにも、”誰もが”“簡単かつ安心に”というテーマが反映されている。

続いて石黒氏は、社内のコミュニケーション活性化を実現した野村證券、顧客接点の強化を図った明治安田生命など、LINE WORKSの導入企業を紹介。

さらに、「今回は、誰もが知っている知名度の高い企業のお名前を挙げさせていただきましたが、LINE WORKSは決して大手企業限定のツールではありません。むしろ、100人未満の企業が87%を占めており、なおかつ首都圏以外の地域で使われている割合は55%に達しています」と、中小規模や地方の企業で利用率が高いことを示した。契約顧客社数については、1年間で7.8倍にまで増加しているという。

大手だけでなく、地方を含めた数多くの中小企業に使われている「LINE WORKS」

そのほか、顧客企業から寄せられた「利用案内を開始した当日に、約8割のユーザーがアクティブに使い始めた」「現場での待ち時間が減り、やるべき作業をスムーズに進められるようになった」「社内のストレスが軽減された」「従業員の満足度が向上した」といった生の声も紹介された。

契約顧客社数は1年間で7.8倍にまで増加