定番のDAWソフト「Cakwalk SONAR X2」を使って音楽制作を始めるための基礎知識や音楽制作のヒントを解説していく本連載。SONAR X2にはさまざまなMIDI入力方法が用意されていますが、中でも最もオーソドックスなのが「ピアノロール」です。今回はこのピアノロールに加え、ステップ・シーケンサーや楽譜を使った基本的な入力方法について、動画を見ながら学んでみましょう。
ピアノロールを使ってみよう!
ピアノロールは、画面の縦軸に「音の高さ」、横軸に「音を鳴らすタイミングと音を持続させる長さ」を表しており、入力したい音の高さとタイミングが交差する場所をクリックするだけで打ち込みが可能です。入力画面はこのようになります。
ピアノロールを使った打ち込み方法は以下の動画をご覧ください。
ヒント ~音の高さの表し方~
SONAR X2では、音の高さを「C3」や「A4」のようにアルファベットと数字で表しています。アルファベットは音の種類を表しており、C=ド、D=レ、E=ミ、F=ファ、G=ソ、A=ラ、B=シに相当します。音楽の授業で、ドレミの音階をハニホヘトイロと呼ぶと教わったと思いますが、これを英語に置き換えているのです。
また、ピアノの鍵盤をイメージしてみてください。同じ「ド」の音でも「低いド」から「高いド」まで色々ありますから、単に「C」だけでは、どの高さの「ド」なのか分かりません。そこで、音の高さを数字で指定してあげるのです。ピアノの真ん中の高さの「ド」を「C4」と呼び、これは楽譜上ではト音記号の「ド」に相当します。この音より1オクターブ低いドは「C3」、高いドは「C4」と、オクターブが上がるにつれて数字が増えていきます。
ステップ・シーケンサーを使ってみよう!
ステップ・シーケンサーは、ボタンをクリックするだけで直感的に打ち込みが可能な、SONAR X2の大きな特徴となる入力方法です。画面はピアノロールと同じく縦軸が「音の高さ」を表しますが、横軸はボタンになっており、デフォルトでは1つのボタンが16分音符に相当します。音を再生しながらでも打ち込み/編集ができるのも魅力で、特にドラムの打ち込みに最適です。
ステップ・シーケンサーによる入力方法は以下の動画で確認ください。
楽譜を使って入力しよう!
楽譜に慣れた方や、市販のスコア(楽譜)をそのままコピーしたいときは、楽譜上にそのまま音を入力することもできます。また、ギターやベースのフレット・ボードを表示すれば、ギターのコード・ダイアグラムを使った入力も可能! ギタリストの方に特にオススメです。
譜面ビューの打ち込み方法は以下の動画をご覧ください。
次回は、応用編として「MIDIキーボード」を使った打ち込み方法を紹介します。