前回はWindows Azureの最新情報を主体にまとめてみた。そこで、話の流れで「Office 365関連の情報を……」と思ったら、MSDNオンラインには、独立したOffice 365向けのコンテンツが存在しないのだ。もちろん、Officeデベロッパーセンターは存在しているし、SharePointのデベロッパーセンターにもOffice 365関連の話が出てくるのだが、Office 365の話を独立させる状況にはなっていないようだ。
Officeデベロッパー センター
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/officeSharePointデベロッパー センター
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/sharepoint
しかし、MSDNオンラインのスタッフブログにはOffice 365関連の話題があるので、今回はその中から興味深そうな記事を拾い集めてみた。
Office 365を知るために役立ちそうな記事
まずは、「Office 365って、そもそもどんなもの?」という疑問に答える際に、役立ちそうな記事から取り上げてみよう。
"Office 365" って何 ?
http://blogs.msdn.com/b/tsmatsuz/archive/2010/10/26/what-is-office-365.aspxMicrosoft Office 365提供開始、開発者向けトレーニングキットもアップデート
http://blogs.msdn.com/b/bluesky/archive/2011/06/30/microsoft-office-365-now-released-with-developer-traning-course.aspx
吊るしの状態でそのまま使って問題解決を図れればそれでよいが、ビジネスの現場であれば、実際には何らかの開発作業を伴う場合が少なくないと思われる。すると、開発手法、やサンプルなどにも需要が出てくる。企業ユースであれば、認証に関連する話も重要だろう。
マイクロソフトのクラウド テクノロジーを使い倒した開発手法の学習 (Office 365, Windows Azure, etc)
http://blogs.msdn.com/b/tsmatsuz/archive/2011/07/20/microsoft-cloud-study-office-365-windows-azure-develop-seminar.aspxOffice 365 Development Sample (開発サンプルアプリケーション)
http://blogs.msdn.com/b/tsmatsuz/archive/2011/06/29/office-365-develop-sample-application-sharepoint-online-exchange-online-lync-online.aspxOffice 365 SharePoint Onlineのプログラミングによる認証 (Authentication)
http://blogs.msdn.com/b/tsmatsuz/archive/2011/05/09/office-365-sharepoint-online-remote-client-authentication-programming.aspx
そして、何だかんだと言われつつも、ビジネスの現場で最も多用されるOfficeアプリケーションはExcelであり、コミュニケーション手段となるのはExchange Serverであろう。ということで、そちらの関連情報も拾い出してみた。
Excelのクラウドな開発 (Office 365 SharePoint Online編 : REST, JavaScript, etc)
http://blogs.msdn.com/b/tsmatsuz/archive/2011/07/15/office-365-sharepoint-online-excel-services-rest-api-javascript.aspxExcelのクラウドな開発 (Windows Live SkyDrive編)
http://blogs.msdn.com/b/tsmatsuz/archive/2011/07/21/windows-live-skydrive-excel-cloud-embedded.aspxOffice 365のExchange Onlineを使ってみよう
http://blogs.msdn.com/b/fyagi/archive/2011/08/13/office-365-exchange-online.aspx
ちなみに、MSDNライブラリには「Office開発」と「Officeソリューション開発」があるのだが、前者はOffice 2000/XP/2003/20072010が対象、後者はアプリケーション別(Access/Excel/FrontPage/InfoPath 2003/Outlook/PowerPoint/Project/Visio/Word)となっている。
Microsoft Officeの開発
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/bb726434(v=office.12).aspxOffice ソリューション開発
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/cc427070.aspx
Windows Azureの管理者向けのコンテンツ
私見だが、新しいテクノロジーが登場した時、そのことを殊更に強調しなければならないうちはまだ発展途上、普及の途上である。いちいち強調しなくなれば、そのテクノロジーをは本当に普及して当たり前のように使われるようになったという証拠ではないだろうか。
となると、今はまだ「クラウドでござい」「Windows Azureでござい」とアピールする場面が多いように見受けられるから、開発する側にとっても運用する側にとっても、クラウド環境が「空気」のような存在には至っていないのではないだろうか。それがよいとか悪いとかいう話ではないが。
ただ、Windows Azureが「空気」のように自然な存在になっても、それはエンドユーザーにとっての話。管理する側にとっては話が違う。ということで、スタッフブログを検索していたら見つけた管理者向けコンテンツを1つ紹介しておこう。
「IT 管理者のための Windows Azure Platform 管理ガイド」公開
http://blogs.msdn.com/b/bluesky/archive/2011/06/07/windows-azure-platform-management-guide-for-itpro.aspx
ここからリンクされている管理者ガイドの本体は、以下のものである。TechNetのコンテンツであってMSDNのコンテンツではないが、開発する側にとっても運用管理の話は避けて通れないだろうから、紹介しておこうと思ったわけだ。
Microsoft TechNet : IT Pro(IT 担当者)のためのWindows Azure Platform運用管理ガイド1.0
http://technet.microsoft.com/ja-jp/cloud/hh224648.aspx