[Excel] 縦棒・折れ線の2軸でグラフを見やすくする

Excelで作成した表を見やすくするにはグラフに変換するのが効果的ですが、単位が異なる複数の項目（データ系列）がある場合は、わかりづらいグラフになってしまうことがあります。今回は、表を縦棒・折れ線の2軸でグラフ化してわかりやすく見せる方法を確認します。

グラフの縦軸を2軸にして見づらさを解消

複数の項目（データ系列）から構成される表からグラフを作成した場合、データ系列ごとの数値に差があり過ぎて、片方の項目のグラフがほとんど差が見えないグラフになってしまうケースも少なくありません。今回の例では、毎日の消費カロリーと安静時心拍数というヘルスケアデータをまとめた表をグラフに変換していますが、消費カロリーと安静時心拍数は数値の単位が異なるデータ系列のため、作成したグラフでは、数値の小さい安静心拍数の縦棒グラフが短すぎて判別できなくなっています(消費カロリーの数値で縦軸が構成されているため)。そこで、まずは縦軸を2軸にして、消費カロリーと安静時心拍数を別々の軸として表示させてみます。

• 2つのデータ系列で構成された表で、データ系列ごとの数値の単位が異なる場合、グラフ化すると片方のグラフが見づらくなってしまいます

• グラフを2軸化して見づらさを解消します。まずはグラフの縦棒部分を右クリックして、表示されたメニューから「データ系列の書式設定」を選択します

• 画面右に「データ系列の書式設定」ウィンドウが表示されるので「使用する軸」欄で「第2軸(上/右側)」を選択し、右上の[×]をクリックしてウィンドウを閉じます

• 2つのデータ系列の軸が左右に表示されました

片方のデータ系列を折れ線グラフに変更する

これで、グラフの左右に消費カロリーと安静時心拍数の軸(目盛)が表示されて2軸化できました。ところが今度は2つの系列の棒グラフが重なって見づらくなっています。そこで、片方のデータ系列のグラフの種類を折れ線グラフに変更してみます。グラフの縦棒部分を右クリックし、「系列グラフの種類の変更」を選択して設定を行います。

• グラフの縦棒部分を右クリックして、表示されたメニューから「系列グラフの種類の変更」を選択します

• 「グラフの種類の変更」画面が表示されます。画面左で「組み合わせ」が選択された状態になっているので、画面上部にある棒グラフと折れ線グラフのアイコンをクリックしてみましょう

• 第2軸(画面の例では安静時心拍数)が折れ線グラフに変更されます。画面上のサムネイルで確認して問題なければ「OK」をクリックします。画面下のプルダウンメニューで、2つの軸のグラフの種類を指定することも可能です

• 変更した内容がグラフに反映されています。2軸のグラフの種類を異なるものにしたことで、重なって見づらくなる問題が解決できました

グラフを装飾してさらに見やすく

これで見やすい2軸のグラフが作成できました。ここからは好みになりますが、グラフのスタイルや色を変更して、よりビジュアル性の高いグラフに仕上げてみましょう。グラフ部分を選択状態にすると画面上部に「デザイン」タブが表示されるので、こちらを選択して設定を行います。

• グラフ部分をクリックして選択状態にし、画面上部の「デザイン」タブを選択します

• 「デザイン」タブのリボンにある「グラフスタイル」の一覧から好みのスタイルをクリックすると、グラフのイメージをガラリと変えることができます

• 続いて「デザイン」タブのリボンにある「色の変更」アイコンをクリックして、表示されるメニューから色の組み合わせを選択してみます

• グラフの色が選択した組み合わせに変更されます。好みのスタイルや色を選んで見やすいグラフに仕上げましょう